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映画「耳をすませば」の舞台となった聖蹟桜ヶ丘 聖地巡礼のすゝめ

映画「耳をすませば」の舞台となった聖蹟桜ヶ丘 聖地巡礼のすゝめ

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1989年に雑誌『りぼん』で連載され、1995年にスタジオジブリによってアニメ映画化された『耳をすませば』。読書が大好きな中学生の女の子・雫と、ヴァイオリン職人を目指す聖司の、甘酸っぱい恋愛模様が描かれています。

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映画で使われた楽曲『カントリー・ロード』も印象的ですよね。

そんな映画の舞台のモデルとなったのが、東京・多摩の聖蹟桜ヶ丘。劇中に登場するシーンに似た街並みが見られると、ファンが“聖地巡礼”するスポットとしても人気なんです。

そんな聖蹟桜ヶ丘に足を運んで、実際に聖地をまわってきました!作品を見たあと、きっとお出かけしたくなるはず。

映画『耳をすませば』の舞台となった、聖蹟桜ヶ丘

新宿駅から、京王線に揺られて約30分。映画の中では「杉の宮駅」と記されていますが、そのモデルとなったのは、ここ「聖蹟桜ヶ丘駅」です。

駅に着くと、構内では早速『カントリー・ロード』のメロディが。主人公・雫になったつもりで、聖地巡りをはじめましょう!

そうそう、ショッピングセンターの「Keio」の看板も映画に登場していますよ。

ファンと地元の有志によって建てられた「青春のポスト」

駅の近くにあるのが「青春のポスト」。ポストという名前が付いていますが、実際に郵便を配達してもらうことはできません。

こちらは、ファンと地元の有志によって作られた「青春を見守るポスト」なんです。郵送はされませんが、そっと見守ってくれているそうですよ。

夢や目標を書いて投函して、叶ったらその旨をつづった手紙を再び出しにきてほしいとのこと。ぜひ、二度訪れてみてくださいね。

ちなみにモニュメントの中をのぞいてみると…なんとあらいぐまラスカルを発見!

日本アニメーション株式会社の本社スタジオが多摩市にあったり、聖蹟桜ヶ丘でイベントが開かれたりしている縁から、街中にはラスカルのマンホールも設置されているんです。

散策する際は、足元にも注目してみて。

このいろは坂は…雫が通った道かも!

駅前から、小高い丘の方に歩いていきましょう。途中には霞ヶ関橋がかかっており、きれいな川が流れています。

人通りは少なく、静かでのんびりとした雰囲気。川を渡ると、カーブが続く上り坂「いろは坂」が見えてきますよ。

いろは坂も、劇中のモデルになったと言われているんです。中でもここは、雫が駆け降りていったシーンで参考にされたという階段。

緑が豊富に茂っていて、木漏れ日がきれいですよね。上から見落とすと、くねくねと曲がっている道の様子がよく分かります。

階段は合わせて3カ所。一つひとつはそれほど長くありませんが、傾斜があるためいい運動になりそうです…。

見ているだけで甘酸っぱい、杉村の告白場所も

映画のハイライトのひとつである、雫の同級生・杉村の告白シーン。不器用ながらも気持ちを伝える場面は、強く印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

杉村が雫に告白したあの神社も、実はモデルとなったスポットが実在しています。

いろは坂を登りきったところにあるのが、この「金比羅神社」。住宅街の中にたたずむ、小さな神社です。

この階段は…まさに2人が話していた場所(にそっくり)! 映画の世界に入ったみたいで、なんだかわくわくしちゃいます。

入り口付近には恋みくじが設置されていますが、残念ながら訪れたときは故障中でした。そもそも恋愛運がないのかもしれないです…。

地球屋があったあのロータリー

『耳をすませば』といえば、アンティークショップ「地球屋」のおじいさんとの交流も見所。不思議な猫・ムーンを追いかけて行った先にたどり着いたのが、この場所でした。

残念ながら地球屋のモデルになったお店はすでに閉店していますが、お店があったロータリーを訪れるだけで、映画気分を味わえるはず。

ちょっと太った猫がいないかな…とまわりを探してみましたが、どうやらムーンはいないようでした。

「ノア洋菓子店」は耳すまファン必見!

ロータリーの近くには、ぜひとも寄ってほしいスポットがあります。それが、こちらの「ノア洋菓子店」。映画のモデルになったわけではありませんが、ファンがこぞって訪れる人気のお店なんです。

中に入ると、これでもかというくらい「耳すま」愛に溢れた空間…!オブジェやポスター、グッズがたくさん飾られており、BGMには映画の音楽が流れています。

天井から下げられたライトに目をやると、地球屋で直していた仕掛け時計のサンキャッチャーや、雫と聖司の名前が記された図書館の貸し出しカードまで…ああ、ファン心がくすぐられちゃう。

ショーケースにはおいしそうなケーキが並んでいます。

もちろん、バロンとルイーゼも飾られていますよ。写真では少し見えにくいのですが、人形の奥にある大きなガラスも、実は『耳をすませば』デザインのものなんです。

ノア洋菓子店にきたら、お土産に「サブレ」(税込702円)はいかが?「耳すま」の文字と、聖司を思わせるヴァイオリンがデザインされています。

味はプレーンと塩の2種類。素朴な味わいで、ぱくぱくと食べ進められちゃう!お店の外には「耳すま」ベンチも設置されているので、ぜひそちらのチェックもお忘れなく。

あの鍋焼きうどんが食べられる…?「dining和桜」

ロータリー近くにあるレストラン「dining和桜」も、ぜひ訪れておきたいスポット。

お店には、映画のパンフレットやファンがコメントを書き記すノート、そしてモデルの場所を写真付きで詳しく説明した冊子も用意されていますよ。

「あのシーンの場所も実際にあるの!?」と驚きがいっぱい。

そしてこちらの人気の理由は、あの“鍋焼きうどん”が食べられるから!雫が自作の小説をおじいさんへ届けた際に食べていた、あのおいしそうなメニューが再現されているんです。

営業は主に夜からですが、ランチもおこなっているそう。予約が必要となるので、うどんお目当ての方は事前に連絡をしておきましょう。

スタンプラリーをしながら楽しく聖地巡礼

今回訪れたうち、駅前といろは坂、ロータリーにはスタンプが設置されており、スタンプラリーを楽しむこともできますよ。

マップは各ポイントで用意されているので、ぜひチェックポイントを通過しながらスタンプを集めてみて。

なお、ノア洋菓子店は日曜休みとなるため、お出かけの際はご注意くださいね。

映画『耳をすませば』を鑑賞してから聖蹟桜ヶ丘を訪れれば、より聖地巡りが充実すること間違いなし。静かな住宅街なので、マナーを守った上で散策を楽しみましょう〜!

manami
新潟生まれ横浜在住のライター/フォトグラファー。旅といちごとお酒が大好きで、生粋の方向音痴ながらふらふらと旅をしています。
@abe.m___

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