公式インスタグラムより
デンマークのスポーツブランド「ヒュンメル(hummel)」が、11月に開催される「2022 FIFAワールドカップ カタール大会」で、デンマーク代表が着用するユニフォームを手がけた。同ブランドは、9月28日の公式インスタグラムで、ユニフォームのロゴやシェブロンなどを目立たない仕様にし、これについてカタールでの労働問題に対する声明であると投稿した。
同投稿は、ユニフォームに込めた2つのメッセージを紹介。1つは、1992年のデンマーク欧州選手権優勝後30周年を記念して当時のユニフォームをオマージュし、肩周りのデザインや、袖のストライプを同色の濃淡で表現した。これに加え、ロゴや象徴的なシェブロンを含むすべてのディテールを同色の目立たない仕様にしたことについて、カタールでの労働問題に対する声明であると発表した。
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英紙ガーディアンによると、カタールでは2010年12月にワールドカップ開催国に選出されて以降、インドやネパール、バングラディシュなどの南アジア5カ国からの出稼ぎ外国人労働者のうち、少なくとも6500人が死亡していることが明らかになった。カタールでは、低賃金労働や給与未払い、劣悪な生活環境など、外国人労働者の人権侵害や暴行などが横行しているという。同国はワールドカップに向けて、スタジアム7カ所をはじめ、空港建設や公共交通機関の大幅拡張などを実施。死亡した外国人労働者のうち、37人がスタジアム建設地での作業に直接起因しているという。
ヒュンメルは、「何千人もの人々の命を奪った大会の最中に、私たちの存在を目立たせたくはない」と述べ、人々を一つにするはずのスポーツがそうでない今、声明を出したいと投稿。また、3rdユニフォームには喪に服す色としてブラックを使用した。
公式インスタグラムより
Image by: hummel
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