【パリ=松井孝予通信員】テキスタイル・靴産業のエコロジー機関「リファッション」と仏エコロジー移行・地域結束省の持続可能な開発を推進する機関CGDDが、23年末にテキスタイル製品に導入される環境負荷表示についてガイダンスを開催した。
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EU(欧州連合)は24年末をめどに、テキスタイル製品と靴を対象に環境フットプリントカテゴリー規則(PEFCR、通称=ペッフ)を導入する。フランスは先駆けとなるべく、欧州で初となる環境負荷表示の実施を目指す。
フランスではすでに食品に対し、栄養のスコア(スコール)をAからEの5段階でランク付けしたニュトリ・スコール表示を導入している。衣料品の環境表示はこれに従い、名称を「エコ・スコール」とし、アルファベットで環境負荷度を示し、消費者への情報提供と保護に役立てる。
スコアは、最高点数を100に定め、温室効果ガス排出量や生物の多様性、水・自然資源消費量などのデータ、生産手段、パラメーターから換算する。ラベルには環境負荷の点数とランク付け、資源、生物多様性、気候の3項目を棒グラフで表示する。
本表示の実施までの行程は、23年6月をめどに対象となるテキスタイル製品のカテゴリーやスコアの算出方法を決め、以後約3カ月間のパイロット段階を経て環境法の項目として採択する。違反者には3000~1万5000ユーロの罰金が科せられる。
CGDDはテキスタイル製品の環境負荷をシミュレーションできるAPI連携(ソフトウェア同士の連携)「エコバリズ」を無料で開放し、来たる表示の義務化に向け今から利用を呼びかけている。
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