青島RCEP基地内の一気通貫窓口
【上海支局】22年中国の貿易総額は初の40兆元超えの増勢を見せた。10月以降伸びは鈍化しているが、欧州、米国との貿易が安定した一方で、RCEP(地域的な包括的経済連携)加盟のASEAN(東南アジア諸国連合)、一帯一路沿線諸国との貿易が大幅に増加している。RCEP加盟国との輸出入額は前年比7.5%増、一帯一路沿線諸国は19.4%増だった。
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RCEP発効から1年、中国海関総署は企業のRCEP活用が進んだ理由として、支援措置を実施した効果を上げている。22年RCEP協定加盟14カ国との輸出入総額は12兆9500億元で全体の30.8%を占めた。
中でもASEANとの輸出入総額は6兆5200億元で15%増、RCEP加盟国輸出入総額に占める割合は50.3%だった。インドネシア、シンガポール、ミャンマー、カンボジア、ラオスは20%超増。貿易額トップは韓国で2億4100億元の3.2%増だった。
一帯一路沿線諸国の輸出入総額は13兆8300億元、前年比19.4%増。輸出は7兆8900億元で20%増、輸入は5兆9400億元で18.7%増だった。対外貿易総額に占める割合は32.9%となり、前年より3.2ポイント上昇した。伸びているのは中央アジア5カ国、アラブ首長国連邦、サウジアラビアなどで、中継貿易が増えており、織物、電子部品、化学品、自動車など各産業でのサプライチェーンの強化が要因とする。
このほか全体輸出の増加理由として、対外貿易企業が増加した。製品では太陽電池、リチウム電池、自動車、バッグ、靴、玩具の輸出が増えた。一方、輸入は原油、天然ガス、石炭などのエネルギー製品が増えた。
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