ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
繊研plusスーパーなどに買い物に行くと、子どもの頃に食べていた駄菓子を大人買いしたくなる。味はもちろんだが、レトロかわいいロゴやキャラクターのパッケージに、つい手が伸びてしまう。生活に身近な菓子にはロングセラー商品が多く、大人から子どもまで愛され、知名度も高い。
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そうした菓子の魅力を活用したデザインを、アパレルや雑貨などのアイテムに落とし込むことで新たな需要を喚起しているのが寛斎スーパースタジオだ。山本寛斎の「デザインの力で世界を元気にしたい」との思いから、73年に会社を設立して以来、積み重ねてきた50年の歴史がある。
ブランドビジネスで培ったノウハウを生かし、ここ数年は企業コンテンツによるライセンスブランド事業に力を入れている。中でも成果を上げているのが、菓子メーカーとの取り組み。有名な菓子ブランドのパッケージやキャラをグラフィックに使ったルームウェアや下着がヒットした実績がある。
以前から衣・食・住に加え、遊まで幅広い領域のブランディングやプロデュースに関わってきたことが同社にとって大きな財産になっている。このように異業種との協業によって新たな価値を提供できれば、今までリーチできなかった客層にもアプローチができるようになり、ファッション消費を刺激するきっかけにもなり得るだろう。
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