無印良品が考える「豊かさ」の 1 つは、異なる考えを持ちながら生きている中で、人の心を知り、素直に受け止め、傾聴することで、改めて自分の可能性を知ることができることだと考える。
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人生という限られた時間の中で、奇跡のような出会いに感謝し、互いを讃え、敬う。 そんな体験を通じ、各々がまた感覚を磨き、鍛えることで人生はより面白くなるという。
「豊かさ」という言葉からは、満ち足りた不足のない様をイメージする一方で、今回無印良品が着目するのは、近代が享受してきた物質的な価値観ではなく、精神性の中で育まれ、誰もが平等に持つ「豊かさ」。
つなぐ、つなぎあわせる、とじる、文字を記し、言葉を連ねる。個人に重きが置かれる表現である「綴」(つづる)を、人と人とが作用し合うことによって共に豊かになる、という精神的な普遍を示すテーマとして、本展の表題に名付けられたという。
WONDER FULL LIFE(ワンダーフルライフ)は、金工、染織、陶芸、服飾、写真、音楽、言葉など、異なる分野で独自に活動するつくり手や表現者たちが出会い、これまでに見えなかったビジョンに気づきながら、繰り返し対話を重ね、感覚や衝動を形にしていく大脇千加子氏の創作プロジェクト。
古くから伝承された泥染、鍛え形作られた真鍮、豊かな土が呼吸する陶器や土器。役目を終えた花々たちに新たな価値を咲かせるボタニカルダイ。それらを耳から伝え、重ねる音楽。丁寧に時を重ねてきた人々の想いが宿るインドのカンタをはじめとする布など。
本展では、これらをもとに大脇氏が大切に受け継いだ素材のかけらとアーカイブ作品を紹介。さらに大脇氏がアーティストと対峙したときに生まれた「感覚」を「手」に宿らせ、編みつないだ巨大なオブジェなど、縁を綴り合わせたものたちが並ぶ。無印良品が目指す「感じ良いくらし」を実現する一つのきっかけとして、本展の綴り視える新しい創造の形が、人と出会う喜びや集う愉しさ、関わることの大切さを再認識する機会を与えてくれる。
基本情報 「綴」- つづる展 – Weaving the path of WONDER FULL LIFE
会期:2023 年 6 月 30 日(金)〜 8 月 27 日(日) ※休館は店舗に準じます。
時間:11:00 〜 21:00
会場:無印良品 銀座 6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2 入場無料
主催:株式会社良品計画
グラフィックデザイン:飯田将平+下岡由季+佐々木晴 / ido
空間構成:板坂留五 / RUI Architects、飯田将平 / ido
会場音楽:平井 真美子(ピアニスト / 作曲家)
施工:株式会社 脇プロセス、HIGURE 17-15 cas
編集・文:猪飼尚司
制作協力:川村美帆 /daily press
・関連イベント会期中には、関連イベントとして WONDER FULL LIFE とともにものづくりをしてきた作り手のワークショップや音楽家のライブパフォーマンスを開催します。詳細やお申込みについては随時、ATELIER MUJI GINZA 公式サイトや SNS でお知らせします。
Opening installation LiveOLAibi(音楽家)× WONDER FULL LIFE日時:7月8日(土)
Making a brass cymbal菊地流架 /Lue × WONDER FULL LIFE日時:7月8日(土)
Bundle Dye with Flower Waste壱岐ゆかり / THE LITTLE SHOP OF FLOWERS × WONDER FULL LIFE日時:8月 19 日(土)
Bundle Dye with Nature Colors金井志人 / 金井工芸× WONDER FULL LIFE日時:8 月 20 日(日)
©︎ATELIER MUJI GINZA
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