「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」を展開するPLAY PRODUCT STUDIOからデビューした新ブランド「プランク プロジェクト(PRANK PROJECT)」が順調な滑り出しだ。今年2月のデビューから現在まで、売上高は計画比30%増で推移。狙い通りファッション感度の高いモードな女性を中心にファンを獲得できているといい、初年度となる今期(2024年3月期)は6〜7億円の着地を見込む。
プランク プロジェクトは、30代後半〜40代の大人の女性に向けて「意外性」と「品の良さ」をミックスした「MIX MATCH ELEGANCE」を提案。シーズンテーマは設けず、渡邊倫子率いるデザインチームが「いま欲しい」と思うものをアイテムに落とし込んでいる。実店舗は表参道エリアに構える旗艦店と福岡店の常設2店舗に加えて、7月末までルミネ新宿のルミネ1でポップアップストアを出店していた。いずれも売上は想定に対して上振れしているという。EC化率は4割程度。大人の女性が求めるモードのテイストを支持する新規客層や、メゾンスペシャルからプランク プロジェクトに異動した人気スタッフについていくファンの存在に加えて、インバウンド客も取り込めている状況で、滑り出しとしてはメゾンスペシャルのデビュー時よりも勢いを見せている。PLAY PRODUCT STUDIOの菅井隆行社長も「メゾンスペシャルとの棲み分けがしっかりとできている」と手応えを語る。
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2023年秋コレクションはレーサーやバイカースタイルを着想源に、甘さとモードを掛け合わせたアイテム142型をラインナップ。前シーズンに人気だったジャージー素材を使ったロンパース型のジャケット(3万7400円)を継続して展開するほか、秋シーズンに向けてウールのような膨らみと表情を持たせたポリエステル素材でアレンジした新作を加えた。公式オンラインストアで先行実施している予約販売ではヴィーガンレザーやリアルレザーを使ったアイテムや、ケミカル加工を施したデニムアイテムなどが好評を得ているという。
Jacket Rompers
Image by: FASHIONSNAP
9月にはニュウマン新宿、10月には心斎橋エリアで路面店の新規出店を予定しており、路面店はメゾンスペシャル心斎橋店に近接する立地になるという。卸にも力を入れており、10店舗に拡大。インバウンド客からの反応が良いことから、菅井社長は将来的に海外進出を見据えている。
2023年秋コレクションの展示会の様子
Image by: FASHIONSNAP
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