そごう・西武労働組合が8月31日の今日、ストライキに突入した。対象店舗の西武池袋本店は終日休館が余儀なくされている。ストライキや店舗の様子を伺うため、通常開店時間の10時ごろには店前にはマスコミ関係者を含め多くの人だかりができた。
ストライキの開始解除にはそごう・西武の親会社セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)が9月1日に株式譲渡しないことが条件だったが、確認がとれなかったため労組は決行に移っている。今月28日に開かれたストライキ通知発表の会見では8月31日を開始日とし、終日行うと公表。期間について会見では言及を避けていたが、9月1日以降の実施は予定していないことが本日わかった。なお、国内百貨店でのストライキは1962年の阪神百貨店労働組合以来、約60年ぶりだという。
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臨時休業中の西武池袋本店前は静けさはなく、閉まったシャッターに貼られた休業告知を撮影したりストライキの様子を見ようと、多くの通行人が店前で足を止める場面が見られた。池袋駅東口ではコンビニ関連ユニオンがストライキ支持を表明するビラ配りを行っているほか、そごう・西武労働組合が抗議のデモを行っている。
そごう・西武の売却後、西武池袋本店には「ヨドバシカメラ」が主要フロアに出店するという見方が濃厚となっている。これについて、来街者からはさまざまな意見が上がった。週3〜4回ほど地下の食品売場を中心に同店を利用しているという50代と20代の母娘は、ヨドバシカメラの出店計画について「絶対に反対。池袋の象徴とも言える西武池袋本店が電気屋になってしまうのは、失礼な言い方になってしまうが品がなくなってしまう。高級感をここだけでも残してほしい」とコメント。“百貨店としての西武池袋本店”が大きく変わってしまった場合は「利用する機会は減ると思う」と語った。労組のストライキの決行については「それだけの思いでやっていらっしゃるということだと思うので応援したい」とエールを送った。おなじく池袋に来街した女性2人組も「ヨドバシカメラの出店には反対」と意見を述べた。一方で、そごう横浜店を普段利用するという40代男性は、「デパートはいろんなお店が入っていて楽しいが、どっちもどっち。変わっても良くなればいいのではないか」と中立的な意見。ストライキについては「勇気ある行動だと思う。効果があればいいが」と話した。
なお、セブン&アイは本日、臨時取締役会でそごう・西武の売却完了日について正式に決議する見通し。西武池袋本店はあす9月1日から通常営業する。
Image by: FASHIONSNAP
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