国内アパレル関連大手各社が9月度の既存店売上高を発表した。ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業やしまむら、良品計画、ワークマン、バロックジャパンリミテッドなど多くの企業では、月を通して気温が高く秋冬物の動き出しが鈍くなったことで、前年同月比で減収となった。
しまむらの9月度では、厳しい残暑が続いたことでアパレル・実用品ともに夏物が売上を伸ばした。一方で、秋冬物の販売に苦慮し、既存店売上高で2022年9月度以来12ヶ月ぶりの減収となった。10月に入り、気温が徐々に下がってきたことで現在客単価は上昇傾向にあるといい、担当者は「更に気温が下がり、ラグや寝具といった実用品の数字が上がってくれば自然と売れ行きも回復すると見ている」と話す。
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ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業は、月前半は夏物商品が8月から好調を継続し既存店売上高は増収だったが、月後半になると秋冬商品の苦戦に伴い失速。月全体の売上高は前年同月比95.4%の着地となった。良品計画では残暑の影響で「秋冬物の販売が思わしくなかった」(広報担当者)ため全体の既存店売上高は減収だったが、衣類・雑貨カテゴリーでは端境期向け商材が好調に推移したこと、旅行需要でキャリーケースが売れたことなどが数字を引き上げ、同104.6%と前年実績を超えた。
■2023年9月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)
売上高:95.4%
客数:93.2%
客単価:102.3%
しまむら
売上高:99.6%
客数:96.5%
客単価:102.9%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)
売上高:99.3%
客数:91.3%
客単価:108.8%
アダストリア
売上高:100.4%
客数:97.3%
客単価:103.2%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)
売上高:103.5%
客数:97.3%
客単価:107.4%
ワークマン
売上高:94.0%
客数:93.4%
客単価:100.7%
バロックジャパンリミテッド
売上高:93.7%
客数:89.8%
客単価:104.3%
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