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大手アパレル企業の2023年度第2四半期決算が出揃いました。2023年度の上期では、新型コロナウイルスの「5類感染症」移行に伴う行動規制の緩和やインバウンド需要の回復などを受け、多くの企業が増収増益を記録。中には上期として過去最高業績を達成した企業もありました。一方で、円安と原材料の高騰により減益となったり、依然として中国コロナショックの影響を受ける企業も見られました。
未曾有のパンデミックを乗り越え、更なる成長戦略を描く各社の業績傾向は?今回はアパレルに関連する大手12社をフィーチャーし、決算を売上規模別で紹介。2023年度上期の主な取り組みと下期の注目トピックもまとめました。
目次
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1兆円台
ファーストリテイリング(2023年8月期上期)1兆4673億5000万円
2023年8月期第2四半期(2022年9月〜2023年2月)
売上収益:1兆4673億5000万円(前期比20.4%増)
営業利益:2202億6300万円(同16.4%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:1533億9200万円(同4.5%増)
<主なトピック>
・大幅な増収増益で上期として過去最高の業績を達成。
・国内ユニクロ事業は、冬物商品の販売が好調だったが、円安による調達コスト増により粗利益率が低下し、増収減益で着地。一方で海外ユニクロ事業は東南アジアやインド、豪州地区、北米、ロシアを除く欧州で大幅な増収増益に。
・ジーユー事業は売上収益で前期比18.5%増、営業利益で同39.2%増と業績予想を上回って伸長。
・「セオリー(Theory)」などのグローバルブランド事業は「コントワー・デ・コトニエ(COMPTOIR DES COTONNERS)」で赤字幅が拡大したことなどから業績予想を下回った。
<通期のトピック>(※通期はすでに終えたため、通期のトピックスをピックアップ)
・過去最高の連結業績を達成。
・コロナ禍で落ち込んでいたグレーターチャイナの業績が下期から急回復するなど、海外全地域で大幅な増収増益。海外ユニクロ事業が売上収益の連結業績に占める割合が初めて5割を突破。
・国内ユニクロ事業、ジーユー事業ともに増収増益。
・赤字体質に陥っていたグローバルブランド事業では、セオリーと「プラステ(PLST)」の増益に支えられ、事業利益が黒字化。
2023年8月期通期業績
売上収益:2兆7665億5700万円(同20.2%増)
営業利益:3810億9000万円(同28.2%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:2962億2900万円(同8.4%減)
2000億〜4000億円未満
しまむら(2024年2月期上期)3168億3800万円
2024年2月期第2四半期(2023年3月〜2023年8月)
売上高:3168億3800万円(前期比5.1%増)
営業利益:301億7300万円(同4.3%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:209億5400万円(同1.6%増)
<主なトピック>
・全事業の売上高が前年超え。連結売上高は上期として過去最高を更新。
・しまむら事業では、PBの売上高が前年同期比10.0%増加。高価格帯PB「CLOSSHI PREMIUM」において「素肌すずやかパンツ」といったアウター衣料や、肌着・ラグなど実用品の機能性を高めたことなどが奏功。
・アベイル事業では、JB(サプライヤーとの共同開発ブランド)でY2Kや韓国ファッションといったトレンド商品の取り扱いを強化。その結果、JB売上高は前年同期比で22.7%増加した。
・70周年記念企画の実施やウェブCMの本数を増やしたことなどにより、SNSの総会員数が増加。上期末時点で前期末比8.6%増の3463万人となった。
<下期の注目>
・環境に配慮した実験店舗をオープン。既存店と比べてCO2排出量30%の削減を目指す。
・グループ合計で41店舗の新規出店を計画。来期以降も出店拡大の方針は継続。
・より働きやすい勤務体系を目指し、本社では退社時間の繰り上げ、店舗では7時間勤務制を新たに導入。
2024年2月期通期連結業績予想
売上高:6350億8800万円(前期比3.1%増)
営業利益:545億7100万円(同2.4%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:395億2200万円(同3.9%増)
良品計画(2023年8月期上期)2833億3000万円
2023年8月期第2四半期(2022年9月〜2023年2月)
営業収益:2833億3000万円(前期比15.9%増)
営業利益:101億7700万円(同46.0%減)
親会社株主に帰属する当期純利益:73億5800万円(同50.2%減)
<主なトピック>
・国内外における出店拡大に加え、海外事業が好調に推移したことで増収となったが、急激な円安と原材料高に伴う仕入れコストの上昇により営業利益は減益。計画未達。
・海外事業は東アジア、東南アジア・オセアニア、欧米の全セグメントで増収増益。特に東南アジア・オセアニアではアセアン向けの商品が寄与し、営業利益で前期比187.7%増と好調に推移。
<通期のトピック>(※通期はすでに終えたため、通期のトピックスをピックアップ)
・無印良品商品のゾゾタウンでの取り扱いが開始。
・豊島区に構える本社の文京区への移転を発表。移転日は2024年の2月を予定。
・全国初の良品計画による滞在型施設「MUJI BASE KAMOGAWA」がオープン。
・国内外の出店が順調に進んだことに加え、海外事業の売上が伸長し増収増益。前期まで赤字だった欧米事業が黒字転換。
・期末時点で国内75店舗、海外65店舗を新規出店。2024年8月期上期では約40店舗の国内新規出店を予定するなど、出店拡大は継続。
2023年8月期通期連結業績
営業収益:5814億1200万円(前期比17.2%増)
営業利益:331億3700万円(同1.1%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:220億5200万円(同10.2%減)
1000億〜2000億円未満
アダストリア(2024年2月期上期)1328億9600万円
2024年2月期第2四半期(2023年3月〜2023年8月)
売上高:1328億9600万円(前期比18.0%増)
営業利益:103億1100万円(同85.1%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:70億9400万円(同82.2%増)
<主なトピック>
・主力の「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」や「ニコアンド(niko and ...)」、ライフスタイルブランド「ラコレ(LAKOLE)」などが好調だったほか、円安のマイナス影響を価格の見直しや値引きの抑制で相殺したことが寄与して増収増益。上期として過去最高の業績を達成。
・繊研新聞社が全国ファッション専門学校生約1300人を対象に実施した「就職意識調査」の結果、「注目している企業」「就職したい企業」の両部門でアダストリアが1位に。
・グループ物流子会社のアダストリア・ロジスティクスと共同でグループ最大級の物流センター「アダストリア 常総DC」を開設。
<下期の注目>
・飲食事業の事業体制見直しのため、連結子会社 アダストリアイートクリエイションズ(ADASTRIA eat Creations)の債権約15億円分を放棄することを決議。同子会社の店舗整理および会社清算に向けた手続きを進める。
・フィリピンに子会社「Adastria Philippines Co., Ltd.」を設立。東南アジアでの事業基盤を構築し、周辺国への展開を目指す。
・ファッションブランド企業としては初となるフリマサービス「ドットシィ(.C)」を10月11日にスタート。
・公式オンラインストア「ドットエスティ(.st)」に「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」など他社ブランドを追加。今後もドットエスティのプラットフォーム化を進める。
2024年2月期通期連結業績予想
売上高:2700億円(前期比11.3%増)
営業利益:180億円(同56.3%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:120億円(同59.1%増)
ワールド(2024年2月期上期)1030億6500万円
2024年2月期第2四半期(2023年4月〜2023年8月)
売上収益:1030億6500万円(前期比6.5%増)
営業利益:58億3800万円(同43.2%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:32億4900万円(同55.9%増)
<主なトピック>
・決算月が3月→2月に変更。2024年2月期は11ヶ月の変則決算に。
・ブランド事業・デジタル事業・プラットフォーム事業の全セグメントで増益を達成。特にプラットフォーム事業では、B2B外販の収益基盤を整備しつつ成長性と収益性のバランスを取ることに注力し黒字転換。
・ブランド事業はアパレルが好調でコロナ禍以降最高益となるコア営業利益110億円を達成。
<下期の注目>
・ブランド事業における四半期ベースでの過去最高益は115億円(2020年3月期第2四半期)だが、下期のうちに更新できる可能性も。
・投資を可能にする一定の会社規模確保を目的に、ブランド事業子会社の集約・再編を検討。
・子ども服ブランド「KP」を展開していたニットプランナーから主要事業を譲受(譲受額は非開示)。
2024年2月期通期連結業績予想(2023年4月1日〜2024年2月29日の11ヶ月)
売上収益:2001億円(前期比6.6%減)
営業利益:110億円(同5.8%減)
親会社の所有者に帰属する当期利益:58億円(同8.9%減)
500億〜1000億円未満
オンワードホールディングス(2024年2月期上期)904億1100万円
2024年2月期第2四半期(2023年3月〜2023年8月)
売上高:904億1100万円(前期比10.0%増)
営業利益:50億2200万円(同2502.0%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:28億6200万円(同501.1%増)
<主なトピック>
・顧客本意の商品開発と販売サービスの強化に注力した結果、23区や「ペットパラダイス(PET PARADISE)」などの主力ブランドが好調に推移。また、オーダーメイドブランド「カシヤマ(KASHIYAMA)」や「アンフィーロ(UNFILO)」といった新規ブランドも大きく伸長。
・OMOサービス「クリック&トライ」の利用拡大や、SNSを活用したマーケティング施策の精度向上などにより、リアル店舗およびオンラインストアへの来客数が増加。
・グローバル事業構造改革の成果が顕著に現れたことなどにより売上総利益率が上昇。また、ブランド複合店舗の展開による販売効率の改善により販管費率が低下。
・事業拡大を目的に「ウィゴー」との資本業務提携を発表。ウィゴー株の20.27%を保有。
<下期の注目>
・上期の業績が直近の予想を上回っていたことを受け、通期の業績予想を上方修正。通期の営業利益予想は110億円となり、2012年度以来11期ぶりに100億円を超える見通し。
・23区から高感度な大人の女性に向けた派生ブランド「エステータ(estèta)」がデビュー。8月30日から展開を開始。
2024年2月期通期連結業績予想
売上高:1892億1100万円(前期比7.5%増)
営業利益:110億2200万円(同111.4%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:54億6200万円(同78.4%増)
TSIホールディングス(2024年2月期上期)732億7800万円
2024年2月期第2四半期(2023年3月〜2023年8月)
売上高:732億7800万円(前期比1.7%増)
営業利益:5億3200万円(同9.6%減)
親会社株主に帰属する当期純利益:14億7200万円(同34.6%減)
<主なトピック>
・売上高は増収となったものの、米国子会社の苦戦が影響し計画未達。営業利益も円安や原材料の高騰、在庫増加による評価損のあおりを受け前年の数字を割り込んだ。
・売上上位10ブランドのうち8ブランドが前年を上回る。中でも「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」、「アヴィレックス(AVIREX)」、「ステューシー(STUSSY)」は売上成長率10%以上を達成。
・前期の通期決算で上位10ブランド唯一の前年割れとなった「ナノ・ユニバース(NANO universe)」は前期比1.4%増と回復傾向。売上構成比1位の「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」は前期比5.1%減と伸び悩んだ。
・スニーカーショップ「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」との代理店契約を2023年春をもって終了。契約終了の理由は「スニーカーブームが落ち着いたため」。
<下期の注目>
・上期営業利益は計画差マイナス4.7億円と苦戦も、計画に修正なし。「好調事業への重点投資」「EC強化」「秋冬商材の残在庫抑制」「販管費のコントロール」といった4つの施策により従来通りの着地を目指す。
・EC売上高が前期比6.6%減と低調に終わったため、全社横断のEC施策を展開予定。新規顧客の獲得、EC売上高の最大化に努める。
2024年2月期通期連結業績予想
売上高:1620億円(前期比4.9%増)
営業利益:47億円(同101.8%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:35億円(同14.3%増)
ワークマン(2024年3月期上期)655億円8000万円
2024年3月期第2四半期(2023年4月〜2023年9月)
営業総収入:655億8000万円(前期比8.9%増)
営業利益:119億9100万円(同1.4%減)
四半期純利益:76億500万円(同1.9%減)
<主なトピック>
・2023年9月末時点で前期末比で19店舗の純増となり、全業態合計1000店舗の出店を達成。
・既存店で見ると売上高は微増も、客数の減少基調が継続。
・カテゴリー別売上では、ワーク・アスレジャー・共通といった全セグメントが増収。特にアスレジャーカテゴリーは前年同期比8.4%増となる353億円の売上で業績を牽引。
・新業態「ワークマン カラーズ(Workman Colors)」の1号店が銀座にオープン。2025年までに10店舗前後の出店を目指す。
<下期の注目>
・PB製品の価格を据え置く「価格据え置き宣言」に関しては、引き続き継続。
・「WORKMAN Pro」売場や品揃えを見直し。販売スタッフの教育にも注力し、ビジネスの根幹である作業関連での安定成長を目指す。
・ワンランク上の機能性・デザイン性を備えたプレミアムライン「PROCORE® Premium」の展開を開始。職人顧客の再獲得と囲い込みを図る。
・沖縄県初の#ワークマン女子店舗「#ワークマン女子イオンモール沖縄ライカム店」を2024年2月22日にオープン。今後の東アジアへの出店を見据えた「東アジア旗艦店」の位置付けに。
2024年3月期通期業績予想
営業総収入:1365億7600万円(前期比6.5%増)
営業利益:257億2000万円(同6.7%増)
当期純利益:175億6300万円(同5.4%増)
ユナイテッドアローズ(2024年3月期上期):610億1400万円
2024年3月期第2四半期(2023年4月〜2023年9月)
売上高:610億1400万円(前期比6.2%増)
営業利益:17億7500万円(同28.2%増)
親会社株主に帰属する四半期純利益:14億2600万円(同32.7%増)
<主なトピック>
・売上高、各利益ともに前年超え。在庫調達のコントロールに加え商品クオリティに伴う価格設定の見直しや定価販売を強化したことで、売上総利益率は52.4%と過去9年で最高値に。
・ユナイテッドアローズ単体としてはクロムハーツ事業が通年で除外された2018年3月期以降で最高益を達成。
・インバウンド売上が回復し前年の9倍に。前年差2.6ポイント増で構成比も2.9%まで伸長。
・都心部の回復やインバウンドの回復などを受けてトレンドマーケット(UA独自のマーケット定義。セレクトショップ・百貨店アパレル・都市型衣料品専門店の中でも、比較的高単価な価格帯のブランドが属するマーケットを指す)が2ケタ伸長。
<下期の注目>
・商品調達から倉庫納品までのフローを可視化。仕入原価や輸入コスト低減を目指す。
・店舗に配分した商品に関しては、配分精度向上により移動率を約25%から約15%まで引き下げる目標。販売機会ロスの縮小と物流関連コストの抑制を目指す(2026年3月期まで)。
2024年3月期通期連結業績予想
売上高:1383億円(前期比6.3%増)
営業利益:70億円(同10.0%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:48億3000万円(同11.2%増)
100億〜500億円未満
バロックジャパンリミテッド(2024年2月期上期):284億4000万円
2024年2月期第2四半期(2023年3月〜2023年8月)
売上高:284億4000万円(前期比5.4%増)
営業利益:9億900万円(同22.6%増)
親会社株主に帰属する四半期純利益:5億9600万円(前期は1億6400万円の赤字)
<主なトピック>
・平年より気温が高く推移したため夏物需要が高まり、増収増益。2023年2月期にゼロコロナ政策で業績不振だった中国事業が回復。
・事業別では、FB/SBブランド、SCブランド、百貨店ブランドの各セグメントにおいて増収増益を達成。
<下期の注目>
・展開ブランド「へリンドットサイ(HeRIN.CYE)」が初の直営店をルミネ新宿2にオープン。
・9月にEC専業ブランド「ミエルクリシュナ(MIEL CRISHUNANT)」を始動。国内外のトレンドを取り入れ、手軽にコーディネートできる服を提案、新規顧客開拓を進める。
・今上期で前期比減収減益となった米国事業では、高級百貨店、高級セレクトショップを中心に卸事業を推進。自社ECはD2C化に注力し、EC化率を向上を図る。
2024年2月期連結業績予想
売上高:660億1000万円(前期比12.2%増)
営業利益:47億7100万円(同121.9%増)
親会社株主に帰属する四半期純利益:27億5000万円(同1027.9%増)
三陽商会(2024年2月期上期):281億5600万円
2024年2月期第2四半期(2023年3月〜2023年8月)
売上高:281億5600万円(前期比10.6%増)
営業利益:7億1800万円(前期は3億1700万円の赤字)
親会社株主に帰属する四半期純利益:7億4400万円(前期は2億4600万円の赤字)
<主なトピック>
・新型コロナウイルス5類移行に伴う人流回復、インバウンド需要の拡大などにより、計画を上回って増収増益。
・値引販売の抑制施策によってプロパー比率が68%まで改善し、平均売価は12%上昇。円安&原材料高騰による原価上昇分を相殺し、原価率は前年並みを維持。
・2023年5月11日で創業80周年。
<下期の注目>
・9月から11月にかけて定番アイテムをアレンジした80周年記念商品を発売。アーカイヴ商品の復刻も計画。
・基幹ブランドとして設定している「ブルーレーベル/ブラックレーベル・クレストブリッジ(BLUE LABEL/BLACK LABEL CRESTBRIDGE」「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」「ポール・スチュアート(Paul Stuart)」など各ブランドの売上高100億円体制を早期に構築し、確かな収入基盤の確立を目指す。
2024年2月期連結業績予想
売上高:615億円(前期比5.5%増)
営業利益:31億円(同38.6%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:28億円(同29.9%増)
100億円未満
TOKYO BASE(2024年1月期上期):96億5600万円
2024年1月期第2四半期(2023年2月〜2023年7月)
売上高:96億5600万円(前期比8.6%増)
営業利益:3億1600万円(前期は1500万円の赤字)
親会社株主に帰属する四半期純利益:1億9300万円(前期はプラスマイナスゼロ)
<主なトピック>
・インバウンドの回復および新業態「ザ トウキョウ(THE TOKYO)」「エープラス トウキョウ(A+ TOKYO)」の伸長により、日本国内は過去最高益(6億6000万円)を達成。
・中国事業が1〜3月の新型コロナウイルス感染者増による減収をカバーできず、3億6000万円の赤字を計上。7月以降は7店舗の減少により減収となったが、営業損失額は減少。
・香港事業が増収増益で黒字転換。
<下期の注目>
・「ステュディオス(STUDIOUS)」でオリジナル商品を復活。北内由梨恵氏をディレクターに据え、「EDGY DAYWEAR」をテーマにエッジの効いたベーシックなアイテムを提案。
・アメリカ進出を発表。2024年2月1日、ニューヨーク州に子会社 TOKYO BASE NEW YORK, Inc.を設立予定。
・日本から中国へ営業本部⾧及び店⾧級の人材5名を派遣。営業力浸透&中国向けオリジナル商品の開発などで中国事業を強化。北京、上海、深圳、広州などの大都市に絞って出店進める。
・既存事業と中国事業に注力し、新規出店はゼロの見通し。
・「エープラス トウキョウ」と「ザ トウキョウ」は今期、黒字化を目指す。
2024年1月期連結業績予想
売上高:200億円(前期比4.3%増)
営業利益:15億円(同597.6%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:10億円
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