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繊研plus名古屋のヘアサロンで美容師と話していると、関西の言葉遣い。聞けばこのサロンで働くために京都から移住して3年という。
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美容師を続けたい、でもアパレルやインテリアの仕事もしたいと迷っていたときに、このサロンに出合ったそう。本業は美容院だが古着屋も運営し、飲食店や花屋を集めイベントもやる。手掛けるもの全てにオーナーの美意識が表れ、その様子をSNSで見て魅了された。このサロンには自分の〝好き〟が詰まっている。ここでなら迷いなく「美容師を続けられる」。
服の専門店でも飲食を併設する店が増えた。動機は集客だけでない。オーナー自身が「食にも興味があった」ケースもあり、働く人のやりがいになっている。「コロナ禍で途方に暮れていた時、思い切って飲食を始めていなければ店をやめていたかも」という声もある。
異業種を取り入れることは本業の手を緩めているとの意見もあるが、本業で迷ったり弱気になったりする心の振れ幅を受け止め、本業を続けるために必要なゆとりにもなると感じる。
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