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繊研plus気温が下がり、ようやく冬物アウターが動き出したが、12月はシークレットセールや1月のセール待ちなどで、正価で販売する期間が短い。ファッションは気温に左右されるとはいえ、人流の増加で盛り上がりつつある傾向に水を差された感じだ。また、アウターの動きが鈍かったため、取引先への出荷は「当初の納期から遅らせて欲しい」との要請もある。
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さらに高騰する原料や円安などの懸念材料も続く。対策として「魅力ある商品開発による単価アップ」を挙げる声を聞くが、定番品はシンプルなものが多く、生地や工賃などの上昇を価格に反映しにくい。他の商品で価格を上げて、全体的な単価アップを図る施策も、粗利益を確保するのは難しい。生地や物流費などの高騰は避けられず、アパレルメーカーの負担は増している。
取引先からは「魅力ある商品が減った」や「在庫を持たなくなった」との指摘もある。だが、「どこが」ではなく、お互いが協力し共存しなければ、先は見えてこない。取引先も単価アップなどに対し、売り切る力が求められている。
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