亀崎Kamosが、愛知県半田市亀崎町にある、清酒「敷嶋」を製造する「伊東」の旧酒蔵内に、1月20日(土)、地域の新たなランドマークとして、“当時の空気がそのまま閉じ込められた”かのような施設「伊東合資」をグランドオープンする。

「敷嶋」が2021年に21年ぶりに復活

愛知県半田市亀崎町はかつて醸造業、海運業、漁業で栄えた街。天明8年(1788年)に創業された「伊東合資」は、「敷嶋」という銘柄で知られ、大正12年には名古屋税務監督局管内醸造家番付で唯一の横綱蔵として評価されて、中部地方最大級の規模を誇った。

しかし、時代の変遷とともに清酒需要は減少し、「伊東合資」は平成12年(2000年)に廃業。多くの土地や建物も借金返済のために売却された。

その後、9代目当主である伊東優氏が、2021年にこの歴史的な建物を再び購入し、酒蔵を復活させるための一大プロジェクトが始動。脱サラ後、委託醸造やM＆Aによる清酒製造免許の再取得を経て、「敷嶋」は21年ぶりの復活を遂げた。

旧「伊東合資」は、江戸時代から昭和にかけての日本建築の美しさを現世に伝える貴重な遺産。主に明治時代に建てられたとされるその建物は、現代建築ではもはや造ることのできない壮大な空間を醸し出している。

そして今回、旧伊東合資会社本蔵は、単なる酒蔵としての役割を超え、地域の文化と歴史を後世に伝える新たな歴史的複合施設「伊東合資」として再生。レストランやカフェビストロ、ショップが入り、新しく造られた庭と共に、訪れた方の憩いの場としての役割を担っていく。

知多半島ならではのお酒と食事を堪能

レストラン「Restaurant gnaw」では、“食べたい食材や使いたい食材“を買うのではなく“目の前にある収穫出来る食材”だけで作る、“知多半島のリアルな旬”を提供。

コースの開始時間は18:30、1人19,800円(税込)で、予約限定だ。

さらに、「ペアリング」をより日常的に体験できるよう設計されており、酒蔵ならではのお酒のペアリングはもちろん、ノンアルコールドリンクと料理の組み合わせも楽しむことができる「Sake Cafe にじみ」や、

お酒や総菜、敷嶋を使ったスイーツの他、醸造で栄えた知多半島の醸造物など、酒蔵から発信される文化や伝統を反映した商品を提供する「蔵のお店 かめくち」もオープンする。

クラファンにも挑戦中

また、江戸時代から増改築を繰り返し続けてきた旧伊東合資会社の維持・開発のために、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて、2023年11月26日(日)～1月15日(月)の期間、プロジェクトを実施中。

リターンはもう二度と作ることのできない「敷嶋　秘蔵古酒」や器作家様による酒器、施設でのイベント実施権など、どれも魅力的な内容となっており、開始3時間半で100％達成し、現在ネクストゴールである500％も達成している。

当時の空気を感じられる「伊東合資」で、歴史とお酒を堪能してみては。

伊東合資：http://ito-goshi.com/

CAMPFIRE：https://camp-fire.jp/プロジェクト名：歴史的木造建築物を後世に残すために！「廃業前」に造られた25年物の敷嶋秘蔵古酒

(佐藤ゆり)