ニューヨークとハドソンバレーを拠点に活動するSam Fallsの展覧会「サム・フォールズ展」が、小山登美夫ギャラリー六本木にて2月3日(土)から3月2日(土)まで開催。
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1984年にカルフォルニア州で生まれたSam Fallsは、リード大学で物理学、言語学、哲学などを学んだ後、2010年にICPバード芸術研究課程を修了。
現在はニューヨークとハドソンバレーで制作活動を行い、2023年にはクリーブランド現代美術館やロサンゼルスの「DRIES VAN NOTEN」のスペース The Little Houseで個展を開催した。
また過去には「LOUIS VUITTON」とのコラボレーションで「Capucines」のアートプロジェクトにも抜擢されるなど、多方面で活躍の幅を広げている。
彼の作品は、自然や光、時間、偶然性を元にしたペインティング、写真、陶、ランドアート、ビデオインスタレーションと多岐にわたり、それぞれの分野を融合しながら異なる要素を共存させる。
本展ではペインティング作品と、陶のフレームと写真を組み合わせた新作を発表。
Fallsの特徴的な制作プロセスでは、地面に置いたキャンバスの上に染料と植物を一緒に配し、一晩ほど放置した後に植物を取り除く。
雨や雪、霧、朝露など、時々の大気の状況により染料が変化していき、画面には有機的な自然の輪郭と、生と死の循環のメタファーが表れる。
そのペインティングにおける植物を取り除いて現れるイメージは、ろうけつ染めやフォトグラムのような最初期の写真の露光の手法とも通じている。
また陶フレームの写真作品では、初めに咲いている花をインスタントフォトで撮影。
その後、枯れたその花をつみ取り、成形した陶板に並べて焼くことで、花は灰となってその形跡が固まる。
写真は花の盛りが過ぎたことを表し、実際の花は陶フレームの中に埋められることで、生命の儚さと自然のサイクルを多層的に表現する。
多様なプロセスを組み合わせて完成する、アートと自然の共作。
揺れ動く生命と鑑賞者を繋ぐ作品群から、その存在や儚さを体感して。
TOMIO KOYAMA GALLERY
03-6434-7225
【Sam Falls】
DATE:2月3日(土)~3月2日(土)
※日曜、月曜、祝日休廊
TIME:11:00am~7:00pm
PLACE:小山登美夫ギャラリー六本木
ADDRESS:東京都港区六本木6-5-24 complex665 2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:tomiokoyamagallery.com/exhibitions/falls2024/
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