集約した最新情報をパソコンや携帯端末で確認できる
三菱商事ファッションは、アパレル商品開発・企画工程の関連業務の効率化に向けたSaaS(インターネットを通じたソフトウェアの利用)サービス「Fuku296」(ふくつくろう)をローンチした。
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アパレル企画やデザイナー、パタンナー、MD、縫製業者など各担当者がコンカレント(同時並行)に製品の状況を確認できるプラットフォーム(PF)だ。企画の立案とデータ蓄積をブランド単位で一元化し「迅速かつ効率的な商品開発を実現できる」とする。
Fuku296は、企画に関する基本的な情報や、企画立案時に収集・活用した参考情報をブランド単位で1カ所に蓄積する。常時最新情報に更新され、パソコンや携帯端末で状況を確認できる。
具体的には、企画立案に必要な情報の一括登録、企画情報に関わるコメントや関連ファイルなど企画経緯を含めた情報の蓄積、ブランドにひもづく企画情報の集積による検索などの機能がある。
利点として、電話やメール、チャットなどに分散するコミュニケーションを一本化できる。また、企画に関わるスケジュールやタスク管理に活用できる。
各企画にひもづいたチャット画面上で、コミュニケーションできる。スケジュール管理は可視化される。タスク管理機能は、オンライン上で「いつまでに、誰が、何をするのか」が明示される。これらの機能を活用することで「商品開発の担当者間の齟齬(そご)や、コミュニケーションミスを回避できる」としている。
アパレルブランドの業務高度化に向けた機能も追加している。ウェブ上でのデジタルのMDマップの生成や、生産依頼先へのサンプル発注、マスターデータ管理でのユーザー側の情報追加や変更が可能になる。
同社の村田茂社長は「SaaS型プラットフォームを、成長するポテンシャルがあるブランドに対して提供して育成支援することで、業界を活性化していきたい。それが商社の使命でもある」と強調した。
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