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繊研plus新入学・入社などのフレッシャーズ商戦が様変わりしている。かつては、かっちりとしたテーラードスーツを購入すれば間違いなかったが、最近ではオフィススタイルの多様化の影響が色濃く出ている。新社会人向けに高機能なスーツや楽なセットアップなどビジカジスタイルの提案にも力を入れている。
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それでもスーツが主役であることに変わりはない。大手紳士服専門店では手頃な価格帯でスーツからシャツ、ネクタイ、靴、バッグなど一式が揃うセット提案が主流だ。コロナ禍後、初の商戦となる今年は親子で来店する客には、オーダースーツや高額なスーツを購入する客層が目立つ。式典などハレの日用としてスリーピースやベストスタイルを選ぶ客も増えているという。
3月前半に商戦のピークを迎える。紳士服専門店にとって通期の業績を左右する最大のヤマ場になる。長期的に見ても〝ファーストスーツ〟をきっかけに、新たな生涯顧客を獲得できる絶好のチャンスでもある。そのためにも、まず来店してもらわなければ、始まらない。
販促・宣伝でも「生涯顧客の入り口となる大事な機会」と位置付けており、親世代に向けたテレビCMに加え、若い世代に届くようにSNSなどデジタルでの接点を増やしている。商戦は多様化しているが、店頭での接客の力が大事なのは今も昔も変わらないだろう。
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