「ステュディオス」ハイエンド業態がNY・ソーホー地区に初出店、ソフネットやアンダーカバーを展開
STUDIOUS TOKYO NEWYORK店 外観のイメージパース
Image by: TOKYO BASE
STUDIOUS TOKYO NEWYORK店 外観のイメージパース
Image by: TOKYO BASE
「ステュディオス」ハイエンド業態がNY・ソーホー地区に初出店、ソフネットやアンダーカバーを展開
STUDIOUS TOKYO NEWYORK店 外観のイメージパース
Image by: TOKYO BASE
TOKYOBASEが、米国初出店となるセレクトショップ「ステュディオス トウキョウ(STUDIOUS TOKYO)」のオープン日が5月11日に決定したと発表した。ニューヨークのソーホー地区に構えていた「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」があった建物2棟のうち1棟に出店する。
ステュディオス トウキョウは、セレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS)」のハイエンド業態で、グローバルを中心に展開。現在は広州店、深セン店、北京店の中国3店舗を出店している。20~30代の若者をメインターゲットにモードなテイストを提案しているステュディオスに対し、ステュディオス トウキョウは歴史があり実力も伴っているブランドをテイスト問わずにセレクト。グローバルに対応するため、大きめのサイズも充実させている。
ADVERTISING
同社にとってアメリカ初進出となるニューヨーク店は、「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」や「リック・オウエンス(Rick Owens)」などのデザイナーズブランドや「パレス(PALACE)」といったストリートブランドが並ぶソーホー地区の南エリアに位置。谷正人 代表取締役CEOは同エリアを「裏原宿のような雰囲気」と表現する。メインとなる地上1階の面積は約231平方メートル。谷尻誠と吉田愛による「サポーズデザインオフィス(SUPPOSE DESIGN OFFICE)」が担当した内装では、入口にのれんを設置し、フィッティングスペースは畳で仕上げるなど和のテイストを取り入れるという。
Image by: TOKYO BASE
Image by: TOKYO BASE
オープン時のブランドラインナップは、「ソフネット(SOPHNET.)」や「エフシーレアルブリストル(F.C.Real Bristol)」「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「N.ハリウッド(N.HOLLYWOOD)」「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」「ケンゾー(KENZO)」「ザ・リラクス(THE RERACS)」「ニードルズ(NEEDLES)」「アタッチメント(ATTACHMENT)」「ポーター(PORTER)」のほか、ヴィンテージショップ「ベルベルジン(BerBerJin)」の藤原裕がディレクターを務める「ニューマニュアル(New Manual)」やスニーカーの修理と再生を行うカスタムショップ「リクチュール(RECOUTURE)」など。ニューヨーク初展開のブランドも含まれ、現地で日本ブランドの販路が限られていることから、ブランド側からはTOKYO BASEのニューヨーク進出に期待する声が上がっているという。メンズブランドのみのラインナップとなっているが、中国の店舗ではウィメンズブランドの展開がありつつも、女性客がメンズ商品を購入する傾向があるといい、ニューヨーク店も今後の動向次第ではウィメンズ商品の投入も視野に入れる。2023年7月に再始動したステュディオスネームを含む自社オリジナルブランドは取り扱わない方針だが、アジア系や若年層の来店が多く見られた場合はステュディオス業態で新規出店を検討する。
また、アメリカ進出に伴い、現地でのECもスタート。過去に経験した中国の越境EC撤退を踏まえ、アメリカでは店舗の半地下スペースを活用し、現地店舗の在庫でローカル運用していく。
幼少期に親の転勤でアメリカ・ロサンゼルスに住んでいた過去を持つ谷代表は当時、アメリカのファッションカルチャーが評価されていた一方で「日本人の方が着こなしがカッコいい」という思いがあったといい、「日本発を世界に発信する」という企業ミッションもその経験から掲げている。谷代表は新事業としてステュディオスを立ち上げたデイトナ・インターナショナル(※のちに独立)時代に当時社長を務めていた鹿島研氏とニューヨークを初めて訪れた際、今回のステュディオス トウキョウを出店する前にあったオープニングセレモニーの店舗も実際に見ていたといい、「(当時は)斬新だった」と振り返った。
当時は想像もしていなかった旧オープニングセレモニー店舗への出店。物件情報にも載っていなかったが、ポップアップが開催されているのを偶然見かけたことから交渉し、オープンが叶ったという。店舗開発では、これまでに米国進出した企業やブランドの失敗したケースから“反面教師”として、エース級の日本人販売員を送り込むほか、MDでは日本らしさは強く意識しすぎずにそれぞれのブランドの強みが活きるアイテムをセレクトする。オープンから当面は売上よりも現地のマーケティングに注力し、可能性を見定めた上で軌道修正を柔軟に行う方針。内外価格差は1.8〜1.9倍程度に設定し、初年度の黒字化を目標に掲げる。「2億円が黒字ライン」としている。
ニューヨーク進出の意義は、「日本発を世界に発信する」という企業理念の実現のほかに、同地で地に足をつけて事業を展開する日本企業として先陣を切りたいという思いがある。ニューヨークで成功した後は、ロンドンやパリにも店舗を広げたい考えだ。
■STUDIOUS TOKYO NEWYORK店
オープン日:2024年5月11日(土)
所在地:33 Howard St, New York, NY 10013
営業時間:12:00〜20:00
展開ブランド:SOPHNET.、F.C.Real Bristol、UNDERCOVER、N.HOOLYWOOD、White Mountaineering、KENZO、THE RERACS、New Manual、Needles、ATTACHMENT、PORTER、RECOUTUREなど
STUDIOUS TOKYO NEWYORK店 外観のイメージパース
Image by: TOKYO BASE
Image by: FASHIONSNAP
Image by: FASHIONSNAP
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
MM6 Maison Margiela 2025 Spring Summer