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大丸心斎橋店が、館内全66店舗のリニューアルを進めている。1933年に完成した同店は、2019年9月に86年ぶりとなる館の建て替えを実施。建て替えから5周年の節目にあたる今回のリニューアルに際し、メディア懇親会を行った。
同店は、「松屋心斎橋店」として1726年に開業。2019年9月に本館の建て替えを実施し、心斎橋から世界に向けて新たな百貨店像を発信することを目指して再スタートを切った。2020年には、「大丸心斎橋店 北館」跡地に新たにオープンした心斎橋パルコと連絡通路で接続。年齢層が異なる顧客を相互に送り合うビジネスモデルが奏功し、2023年には過去最高の年間売り上げを達成した。
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今回のリニューアルでは、2025年2月までの期間に、新規出店33店舗、移転・改装33店舗の合計66店舗が順次オープンを予定。「若年富裕層顧客の対応強化」「インバウンド対応のローカリティ・体験型コンテンツの強化」といったテーマを掲げる。
「若年富裕層顧客の対応強化」では、ラグジュアリーブランドのブティックが並ぶ心斎橋に店を構えている特性上、他店と比べて継続的に20〜40代による売り上げが伸びていることから、時流を捉えた高感度ブランドを誘致。「ジル サンダー(JIL SANDER)」の関西最大級店舗や、初の百貨店内直営店となる「アミリ(AMIRI)」、メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスなどを9月上旬に新規オープンした。
「インバウンド対応のローカリティ・体験型コンテンツの強化」では、関西初進出となる寝具専門店「日本橋西川」が顧客の体型を測定し適切な寝具を提案する体験型店舗を出店したほか、「リファ(ReFa)」が訪日外国人にも対応したカウンセリングカウンターを備えた新店舗をオープン。同店のインバウンド売り上げは2023年から好調に推移しており、直近の数字では全体売り上げの3割以上を訪日外国人が占めているという。
同店は、2023年通期に続き、2024年上期(2024年3月〜8月)でも過去最高業績を達成。下期は為替の関係で中国人観光客が少なくなっていることで不透明な部分もあるというが、2年連続の年間最高売り上げ更新も視界に入る。担当者は「実際に足を運ぶことで、オンラインにはない“体験”を得られる店舗を増やし、リアル店舗の価値を高めていく。今後も、心斎橋を世界にアピールできるような店づくりを進めていきたい」と話した。
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