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「自然と共に、美しさも楽しむ」 アークテリクスが仕掛ける日本市場で初となるウィメンズ視点での新提案

「自然と共に、美しさも楽しむ」 アークテリクスが仕掛ける日本市場で初となるウィメンズ視点での新提案

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カナダ発のアウトドアブランド・アークテリクスが、日本市場で初となるウィメンズプロジェクトを始動した。「Nature Elegance(ネイチャー・エレガンス)」をテーマに、旅先や日常でもアウトドアを楽しみたい女性に向けた売場づくりやプロダクト提案を展開。二子玉川ライズでの展示イベントや百貨店での展開準備などを通じて、新たな顧客との接点を模索している。プロジェクトの背景や売場設計へのこだわり、社内に生まれた変化について、APAC MD Director・プーン パールさん、MD Assistant Manager・尾木圭子さん、Lifestyle Sales Manager・榎千尋さんに話を聞いた。

Poon Pearl(プーン パール)さん/アメアスポーツジャパン株式会社 アークテリクス APAC MD Director(写真:左)
小学校から高校まで陸上競技と水泳の学校代表チームに所属し、中学校時代にはクロスカントリーも始めるなど、幼少期から活発に運動に親しむ。5年間の香港在住中は、毎週末に友人たちとハイキングを楽しみ、その後バンクーバーに移住。新たな仕事とともにトライアスロンも始める。ファッション、アクセサリー、スポーツウェアなどの業界において、マーチャンダイジング、バイイング、企画、リテール、ERPシステム導入など、多岐にわたる業務経験を有する。

尾木 圭子さん/アメアスポーツジャパン株式会社 アークテリクス MD Assistant Manager(写真:右)
幼少期から海外の文化に憧れ、海外旅行や輸入品に触れる毎日を過ごす。大学時代は国際関係法で、貿易等についての法律を学び、輸入雑貨会社に就職。商品仕入れを担当し、外資系フットウェアブランドやラグジュアリーブランドのアパレルバイヤー・マーチャンダイザーを経験。コロナ期間中に登山の良さを体感した経験からアウトドア業界で働きたいと思いArc‘teryxに入社、MDを担当する。休みの日には日本各地の山を楽しんでいる。

榎 千尋さん/アメアスポーツジャパン株式会社 アークテリクス Lifestyle Sales Manager(写真:中央)
学生時代はサッカーでインターハイ、全日本ユースに出場。大学卒業後、スポーツ・アウトドアの業界に就職。アウトドアフィールドでのキャリアと営業経験を活かし、アウトドアとファッションの融合を図るべく様々なコラボレーション企画を手掛ける。現在はArc‘teryxのB2B Lifestyle Sales Managerとしてアウトドア・ファッションアカウントを担当する。

アクティブな時間を楽しむ女性に向けた新たな提案

ウィメンズプロジェクトの概要について教えてください。

プーン・パールさん(以下、パール):今回、日本国内における独自の取り組みとして、日本のアークテリクスでは初となるウィメンズプロジェクトを立ち上げました。そのテーマとして掲げたのが「Nature Elegance」です。“自然と共に、美しさも楽しむ”というコンセプトのもと、ライトアウトドアや旅先でのアクティブな時間を楽しむ女性たちに向けて、新たな提案を行っています。

尾木圭子さん(以下、尾木):アークテリクスというと、「山登り=ハードコア」というイメージを持たれがちです。もちろん、それはブランドのコアでもありますが、一方で「もっと自然を身近に感じながら、自分らしく楽しみたい」という女性たちの感性にも応えられる余地があると感じていました。

ここ数年、登山や自然を楽しむ女性が着実に増えています。以前は“詳しい人に聞かないと始められない” “山へ行くにはちょっと抵抗がある”という空気もありましたが、SNSやメディアの情報発信が広がったことで、身近なきっかけからアウトドアに触れる人が増えています。その方の体格や感性に合うものを選びたいという声も高まり、自然に対して自分らしく関わるための選択肢が広がってきたことも、背景にあります。

今回のプロジェクトコンセプトである「Nature Elegance」は日本独自のアプローチであると語るパールさん

機能性や専門性を重視するこれまでの路線とは、異なる価値を届けていく取り組みなのですね。

パール:まさにその通りです。今回のプロジェクトでは、そうしたニーズに応えるカタチで、より柔らかく、日常とアークテリクスがつながるアプローチを意識しています。製品だけでなく、売場体験やストーリーも含めて、「こういうアウトドアの楽しみ方もあるんだ」と感じていただけるような提案を目指しています。

尾木:「Nature Elegance」は、アークテリクスの機能性やデザイン性を“日常に取り入れたくなる”ような魅力を発信する試みでもあるんです。そのため、街中でも着られるようなカラーリングやシルエットの工夫など、細部にも気を配っています。また、アウトドアの経験が豊富な方だけでなく、これから始めたいという方にも、最初のきっかけとしてアークテリクスを選んでもらえたら嬉しいですね。

立地と日本人女性の感性に合う空間づくり

ウィメンズ施策を進める中で、店舗体験の設計にはどのような意識を持って取り組まれたのでしょうか。

尾木:「Nature Elegance」というテーマのもと、プロダクトだけでなく、売場やコミュニケーションのあり方も含めて、“自然と美しさをどう感じてもらうか”という視点を大切にしました。アウトドアをもっと日常的で、感性的なものとして楽しんでいただけるようなタッチポイントを増やしていきたいと考えたのです。

その一環として、2024年春にオープンした二子玉川ライズS.C.店では、期間限定イベント「VIEW FINDERS」を通じて、「Nature Elegance」の世界観を体感できるウィメンズ売場を展開しました。店内中央には、山岳写真家・川野恭子さんの作品を使用した展示を実施し、プロダクトとともに自然の美しさそのものに触れていただける空間づくりを行いました。

「ハードコア」のイメージが強いアークテリクスだが、アウトドアをもっと身近に感じて欲しいという想いが今回のプロジェクトに込められている

二子玉川というロケーションを選ばれた理由や、特に意識されたポイントがあれば教えてください。

尾木:二子玉は、自然を身近に感じながら過ごす方々が多く訪れる場所ですし、光が入りやすく広い店内は、ゆったりとした買い物体験ができる空間です。そうした背景から、日本人女性の感性に合う展示方法を模索し、川野さんの写真を使ったスクリーン展示なども実施しました。

また、カラー診断イベントや女性向けワークショップなどもあわせて開催。「これまでアークテリクスは知っていたけれど、こういう世界観は初めて」というお声を多くいただくなど、新しいお客様との出会いを実感しました。

売場づくりを通して、どのような変化や手応えがありましたか。

尾木:特に緑や花が写った日本の山の風景写真と一緒にプロダクトを並べたことで、商品本来の色味がより美しく見える効果もありました。今まで男性のお客様が中心だった売場でしたが、女性も含め多くの方が足を運んでくださるようになり、明確な変化を感じました。

なかには、「写真が変わったと聞いて見に来た」というお客様もいて、売場を“観に行く場所”として楽しんでいただけたことも印象的でした。地元に根ざした場所だからこそ、地域の方々との接点を丁寧に設計することの大切さを改めて感じたイベントです。

2025年7月までアークテリクス 二子玉川ライズS.C.店にて開催されたウィメンズにフォーカスした特別イベント「VIEW FINDERS」の様子

“ただ売る”ではなく、“どう届けるか”

プロダクトを届けるチャネルや、展開にあたっての工夫について教えてください

榎 千尋さん(以下、榎):2025年度は、お客様とコミュニケーションがしっかり取れる百貨店を中心に、ポップアップを展開していく予定です。百貨店は、商品を丁寧に選ぶお客様が多く、ブランドの背景や意図をしっかり伝えられる場所だと考えています。

私たちはウィメンズにフォーカスを当てつつも、むやみに拡販することは考えていません。なぜこの形・素材・機能なのか。そういった背景まで含めて理解し、大切に使ってくださる方に届けていきたいという想いがあります。そのためにも、販売の場における“伝え方”の設計はとても重要なんです。

尾木:例えば百貨店でのポップアップでは、単なる物販ではなく、イベントスペースを活用したコミュニケーションの場づくりにも取り組んでいます。アウトドアウェアのケアを学べる「WASH」イベントや、はぎれを使ってポーチを作る「Re-Cut」など、ライフスタイルに寄り添う体験を通じて、アークテリクスに親しんでもらえる機会をつくりたいと考えています。

日本ならではのプロダクト展開や、お客様との向き合い方で意識されていることはありますか。

:私たちは商品開発をグローバルで行っているため、日本独自のアイテムという意味では限られます。ただ、色やシルエットの選定には、買い付けの段階から調整しています。

また日本市場では、アウトドアに特化したアイテムだけでなく、アウトドアでも使いつつ日常でも使っていただけるデザインへのニーズも非常に高いと感じています。世界中で評価されているクオリティをそのままに、日本の方の感性にもマッチするカタチでラインナップを整えられるのは、私たちの強みです。

アウトドア専業ではないファッションアカウントやライフスタイルショップとも連携しながらアークテリクスを通じてお客様を山へ引導し、女性のお客様との接点をさらに広げていけたらと考えています。

販路を急拡大するのではなく、アークテリクスのブランド哲学や考え方を守りながらターゲットになる女性に拡げていきたいと語る榎さん

社内のチーム構成と意識にも変化

プロジェクトを進める中で、社内に変化はありましたか。

尾木:社内の意識は大きく変わりましたね、実は当初、アークテリクスのオフィスの女性スタッフの割合が10%未満という状況でした。そこから少しずつ採用や体制の見直しを進めていった結果、現在では女性の比率が50%を超えるまでになっています。

二子玉川の事例を皮切りに、「ウィメンズをどう伝えていくか」が自然と話題に上るようになりましたし、営業メンバーとの会話でも「この売場なら、こういった見せ方がウィメンズのお客様へは良いのでは」といった提案が出てくるようになりました。特別な取り組みではなく、日々の業務のなかにウィメンズの視点が根づいてきている実感があります。

:社内のチーム構成だけでなく、プロダクトの届け方に対する視点も確実に広がってきていると感じています。もともとアークテリクスは機能性に強みを持つブランドですが、ウィメンズを推進する中で、“誰に・どう届けるか”という問いを、より丁寧に考えるようになりました。ウィメンズの取り組みが、結果的にブランド全体の考え方や進め方にも良い影響を与えていると感じています。

最後に、「これからアークテリクスを通じて伝えたいこと」があれば教えてください。

尾木:これからは、山を登らない人にも「自然と触れるって、こういうことか」と感じてもらえる体験を、もっと増やしていきたいと思っています。プロダクトも売場も、“こうあるべき”ではなく、“こうあっていい”というあり方を通して、ウィメンズの可能性を一歩ずつ丁寧に広げていきたいです。

アークテリクスでは、一緒に“Nature Elegance”という新しい価値を届けてくれる仲間を募集しています。自然の美しさやアウトドアの楽しさを、もっと多くの人へ。女性の感性を活かした売場づくりやプロジェクトに興味のある方は、ぜひこちらをご覧ください。

文:金井みほ撮影:船場拓真

最終更新日:

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