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アンドエスティHDが「フォーエバー 21」事業から撤退 10月に実店舗全店を閉店

ロゴが掲げられたイベントスペース

再々上陸後に発表したファーストコレクションの展示会より(2022年12月撮影)

Image by: FASHIONSNAP

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再々上陸後に発表したファーストコレクションの展示会より(2022年12月撮影)

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アンドエスティHDが「フォーエバー 21」事業から撤退 10月に実店舗全店を閉店

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再々上陸後に発表したファーストコレクションの展示会より(2022年12月撮影)

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 アンドエスティHD(旧アダストリア)が、「フォーエバー 21(FOREVER 21)」事業から2026年2月期中に撤退すると発表した。2023年に日本に再々上陸させたが、「収益化が難しい」と判断したという。

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 フォーエバー 21は1984年に韓国出身のチャン・ドウォン&ジンスク夫妻が米国・ロサンゼルスで創業。ブランド名には「人生でもっとも輝く21歳のココロを永遠に持ち続ける人々のためのブランド」という意味が込められている。

 日本へは三愛グループと手を組み2000年に初上陸するも撤退。2009年4月の再上陸ではフォーエバー 21に先立って2008年に日本展開を開始した「H&M」がファストファッションとして注目を集めていたこともあり、フォーエバー 21は「ファストファッションの黒船」とも呼ばれた。原宿の1号店をはじめ、渋谷や新宿にも大型店舗を構えるなど着実に事業を拡大させてきたが、社会全体のサステナビリティに対する意識の高まりを背景に売上低迷が続き、2019年に米連邦破産法11条の適用を申請日本を含む中国などアジアの市場から撤退した。

 2019年10月の撤退以来、約3年半ぶりに日本市場で復活した今回の再上陸では、フォーエバー 21の知的財産を有する米国のブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group、以下ABG)との連携のもと、日本におけるマスターライセンシーを伊藤忠商事が担い、アンドエスティHD(当時はアダストリア)と子会社のゲートウィン(現在は吸収合併により消滅)がサブライセンシーとして日本事業を運営。復活への道筋は「ファストファッションのイメージからの脱却」と「日本市場に対するローカライズ」とし、ファーストコレクションではアパレルの約8割を日本人に合わせて企画したジャパンモデルで構成するなど、フォーエバー 21流の「本気のファッション」を追求してきた。

 実店舗は京都ポルタ店、イオンモール大高店、ららぽーと門真店は9月28日に、アミュプラザ長崎店は9月30日に、そして最後の店舗となるららぽーとTOKYO-BAY船橋店は10月13日をもって閉店し、全国すべての実店舗の営業を終了する。オンラインストアは10月17日正午をもって閉鎖する予定だ。各店舗では閉店セールを開催している。アンドエスティHDの公式オンラインストア「アンドエスティ(andST)」と「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」では引き続き購入できるとしている。

 なお、アメリカで「フォーエバー 21(FOREVER 21)」を運営しているF21 OpCo社は、今年3月に米連邦破産法11条の適用を申請したことを発表。同社は2019年9月にも経営破綻しており、2度目の破産申請となった。

最終更新日:

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