ADVERTISING

イッセイミヤケとApple、協業の裏側にある三宅一生とスティーブ・ジョブズの精神

Video by: FASHIONSNAP

「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」と「アップル(Apple)」が11月13日、協業プロジェクト「iPhone Pocket」のプレビューイベントをApple Ginzaで開催した。MIYAKE DESIGN STUDIOのデザインディレクター宮前義之氏と、Appleのインダストリアルデザイン担当バイスプレジデント モリー・アンダーソン(Molly Anderson)氏がプレゼンテーションを行い、初の協業とデザインの裏側が語られた。

ADVERTISING

 iPhone Pocketは、iPhoneやAirPodsをはじめ、さまざまなアイテムを持ち運ぶことができるプロダクト。アウトフィットにもう一つポケットを加えるというアイデアから生まれ、イッセイミヤケの「一枚の布」のコンセプトから着想を得て開発したリブメッシュ編みの3Dニット構造が特徴だ。プロダクトは日本製で、ショートストラップ(8色 各2万5800円)とロングストラップ(3色 各3万9800円)の2タイプが発表された。

 アンダーソン氏は協業について「iPhoneは自分の個性を表現するデバイスで、iPhone Pocketはさらにその表現の幅を広げてくれると思っています」と話し、その開発の過程において「シンプルさ、クラフトマンシップを大切にすること」といったイッセイミヤケとの共通点を感じたという。

 宮前氏は「Appleはテクノロジーを通じて人の想像性や感覚を広げてきた。イッセイミヤケは衣服という最も身体に近い存在を通じて、人の動きや感情、日常を自由にしてきた。分野が違っていても、見ている方向は同じだと思っています」とそれに応えた。長年にわたり両社のコミュニケーションを続ける中で「日常に近い存在のiPhoneを、どうすればもっと自然に心地よくできるのか。もっと楽しく創造的にできるのか」というシンプルな問いからプロジェクトが始動。使う人の心の温度に寄り添うようなデザインを目指したという。「iPhone Pocketは特定の誰かのためのものではありません。使う人それぞれの個性やスタイルの中で、自然に形を変えていく存在であってほしいと思っています」と、物作りに込めたメッセージを伝えた。

 そして最後に宮前氏は、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)と、イッセイ ミヤケ創業者の三宅一生の関係について触れた。「2人は分野は違っても、デザインには希望があると信じていた同志だと思います。私たちはAppleチームとともに、その精神を引き継ぎ、これからも人の想像力を信じてデザインを続けていきたいと思います」。

 プレビューイベントでは、スタイリストのコギソマナによる、iPhone Pocketを自由な感性で活用するスタイリング提案も行われた。iPhone Pocketは11月14日に、日本(銀座と東京)、フランス、中華圏、イタリア、シンガポール、韓国、英国、米国の一部のApple Store直営店と、公式オンラインストアで発売される。

最終更新日:

◾️アップル:公式オンラインストア

FASHIONSNAP ファッションディレクター

小湊千恵美

Chiemi Kominato

山梨県出身。文化服装学院卒業後、アパレルデザイン会社で企画、生産、デザイナーのアシスタントを経験。出産を経て、育児中にウェブデザインを学びFASHIONSNAPに参加。レコオーランドの社員1人目となる。編集記者、編集長を経て、2018年よりラグジュアリー領域/海外コレクションを統括するファッションディレクターに就任。年間60日以上が出張で海外を飛び回る日々だが、気力と体力には自信あり。

1
iPhone Pocket

iPhone Pocket

Image by: FASHIONSNAP

2

Image by: FASHIONSNAP

3

Image by: FASHIONSNAP

4

Image by: FASHIONSNAP

5

Image by: FASHIONSNAP

6

Image by: FASHIONSNAP

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント