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資生堂が運営する企業文化施設「資生堂アートハウス」が、来年6月末に閉館すると発表した。2026年上期の展覧会が最後となる。
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資生堂アートハウスは戦後に蓄積された美術コレクションをはじめ、戦前からの自社香水瓶や自社宣伝意匠、企業資料一般を収蔵・展示することを目的に、1978年に開設。設計は高宮真介と谷口吉生が手掛け、日本建築学会賞(1980年)やJIA25年賞(2010年)を受賞するなど、建物自体がアート性の高い建築物として評価されている。2002年のリニューアル後は美術館としての機能を高めるため、企業資料を隣接の建物に移管。美術展示に特化し、近現代の優れた美術品を収集・保存している。
資生堂は2030年に向けた「2030中期経営戦略」で同社の企業活動から生み出される文化資産や美術品などのコレクションをより多く国内外に発信することを掲げており、アート支援活動は銀座の「資生堂ギャラリー」に集約。資生堂アートハウスの閉館はその一環としている。2026年上期の展覧会の内容と日程は、決まり次第公式サイトで告知する予定だ。
なお、現在は資生堂アートハウスの館蔵品展「美術館で、過ごす時間」の2025年後期として、「秋の油彩画名品展『現代工藝展』1975-1995の軌跡 第二部」を開催中。資生堂が主催した工芸美術のグループ展「現代工藝展」が始まって50年、終了して30年の節目を記念し、1985年から1995年にかけて発表された作品の中から秀作を選りすぐり、約60点を展示している。会期は11月29日まで。
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