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「IKEA PSコレクション」が約9年ぶりに復活 遊び心を散りばめた44アイテム

Video by: FASHIONSNAP

 イケア(IKEA)が、「IKEA PSコレクション」から9年ぶりとなる新作「IKEA PS 2026」を発売する。5月28日から全国の店舗で順次販売するほか、公式オンラインストアでは6月1日から取り扱う。IKEA渋谷で開催された先行発表イベントには、商品レンジ全体のデザイン方向性について戦略的な副責任者を務めるヨハン・ラーゲルストローム(Johan Lagerström)と、デザイナーのミカエル・アクセルソン(Mikael Axelsson)、フリーゾ・ウィアスマ(Friso Wiersma)が登壇。コレクションに込めた思想や開発背景について語った。

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左からミカエル・アクセルソン、ヨハン・ラーゲルストローム、フリーゾ・ウィアスマ

Image by: IKEA

 IKEA PSコレクションは、1995年にミラノサローネで誕生。シリーズ名の「PS」は"追伸"や"補足"を意味する言葉に由来する。「デモクラティックデザイン(みんなのためのデザイン)」を実現するための"実験的なデザインプラットフォーム"と位置付け、これまで革新的な素材使いや構造を取り入れた製品を多数展開してきた。1990年代後半に発表したメタルキャビネットや、ポケットスプリングを採用したソファなど、後の定番商品につながる技術も同シリーズから生まれたという。

 9年ぶりに復活する第10弾となる今回は、"遊びごころのある機能性"をテーマに、1人のクリエイティブリーダーと12人のデザイナーによる全44アイテムをラインナップ。都市部を中心に広がる「限られたスペースでの暮らし」をイメージし、「スペースを占めるものには、それに見合う価値が必要」という思想のもと、生活空間に自然と溶け込むデザインを追求。折りたたみチェア(1万円)は使用しない際に壁掛けアートとして飾ることができるほか、チェアベッド(3万9990円)は3ステップでゲスト用ベッドに変形する。また、フロアアップライト(9990円)は可動式の関節を回転させることで、スポットライト、読書灯、アップライトの3種類の照明として使い分け可能な仕様とした。

壁にかけられた折りたたみチェア

Image by: FASHIONSNAP

 会場には、アクセルソン氏がデザインしたイージーチェア(2万1990円)も登場。クロームメッキの金属フレームに、空気で膨らませるクッションを組み合わせた構造で、空気量によって座り心地を調整できる。同氏は「多くのデザイナーズ家具が、実際に使われることなく観賞用として“触れてはいけないもの”のように扱われていることに不満を感じていた」と語り、「好奇心を刺激し、実際に触れたり試したりしたくなる家具を目指した」と説明。さらに、「遊びごころのある家具は、使い込まれながら暮らしに寄り添い、日常に喜びをもたらしてくれる。このチェアを通して日常の中でデザインの持つ魅力を楽しんでほしい」とコメントした。

イージーチェアは総重量約8キロ

 キャビネット(5万4990円)とシェルフユニット(3万4990円)を手掛けたウィアスマ氏は、職人技と量産技術の融合に焦点を当てたと説明。キャビネットは、パイン材突き板を手編みした扉が特徴で、伝統的な木工技法から着想を得たデザインを採用し、船大工としての経験を持つウィアスマ氏ならではのクラフト感を反映した。また、シェルフユニットは無塗装のパイン無垢材を使用し、木口を赤く塗装。木材乾燥時のひび割れを防ぐ北欧の伝統技法をモチーフにしたディテールで、使い込むほどに自然な風合いが増していくという。

IKEA PS 2026 キャビネット

Image by: FASHIONSNAP

 同氏は製作を振り返り、イケアの商品開発について「工場との距離の近さ」が特徴だと説明。「最初のスケッチがそのまま製品になることはない。職人や生産部門との協働によって、本物らしさや温かみを持つデザインへ発展していく」と話した。

 コレクションには、使う人の好奇心を刺激する“お茶目なディテール”も数多く盛り込まれている。両側に隠し引き出しを備えたテーブル(4万4990円)は、2人用のダイニングテーブルでありながら、チェスなどのゲームボードとしても使用可能。高さ調節式のスツール(1万4990円)には大型の歯車型レバーを取り付け、思わず触れて動かしたくなるような直感的デザインを採用したという。このほか、左右に揺れる構造を採用したベンチ(2万4990円)や、自由な座り方が楽しめるチェア(1万5000円)、折りたたみ可能なサイドテーブル(5999円)などもラインナップする。

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テーブル(4万4990円)

Image by: FASHIONSNAP

最終更新日:

◾️イケア:公式サイト

FASHIONSNAP 編集記者

菅原まい

Mai Sugawara

2002年、東京都生まれ。青山学院大学総合文化政策学部卒業後、2025年に新卒でレコオーランドに入社。中学生の頃から編集者を志し、大学生時代は複数の編集部でインターンとして経験を積む。特技は空手。趣味は世界中の美味しそうなお店をGoogleマップに保存すること。圧倒的猫派で、狸サイズの茶トラと茶白を飼っている。

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