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資生堂が顔の形状を保つ構造を解明 「張力」の再生による新たなたるみケアへ

 資生堂が、顔の肌には、リング状のコラーゲン構造「リングコラーゲン™」が存在し、これが肌に張力を生み出し、たるみのない顔形状を維持することを発見した。この研究は、国際医療福祉大学医学部形成外科学の松﨑恭一主任教授、自治医科大学、生理学研究所との共同研究によるもの。

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 資生堂はこれまで、たるみの定義や評価法の確立、皮膚内部の可視化技術の開発に取り組んできた。今回は、たるみの根源的な原因の解明を目指し、加齢に伴い失われる皮膚の「張力」に着目して研究を進めた。

 切り出された若齢者の皮膚が収縮する過程を、新開発のAI解析技術「デジタルスキンリアリティ™」で解析したところ、皮膚を収縮させる強い力が内部の特定部位で発生していることが判明。この部位にはリング状のコラーゲンが存在し、互いに引き合うことで皮膚全体に張力を生み出し、顔の形状を維持していることがわかった。

 リングコラーゲン™は、うぶ毛や皮脂腺を取り囲むプロテオグリカンの周囲に存在する。加齢によりこのプロテオグリカンが減少すると、リングコラーゲン™の構造が乱れて張力が低下し、たるみにつながる。この知見に基づき検証を行った結果、皮膚に適度な物理的刺激(全方向へのストレッチ)を加えることで、プロテオグリカンが増加し、リングコラーゲン™の構造やたるみが改善することを確認した。さらに、ローズヒップエキスとべにばな由来エキスに、プロテオグリカンの遺伝子発現を促進する作用があることを見出した。

 解析に用いたデジタルスキンリアリティ™は、AIを活用して皮膚に発生する力を可視化した技術。皮膚内部に高密度の観察点を設定し、収縮時の動きを追跡することで力の解析を可能にした。さらに、裸眼立体視技術と高速データ処理システムを組み合わせ、解析結果を立体的なデジタル皮膚として空間上に再現し、直感的な操作と理解を実現している。

 資生堂みらい開発研究所の江連智暢エグゼクティブフェローは、「ほうれい線などの深刻なたるみは、スキンケアでの対応が難しいとされてきた。たるみは重力によって起きるという常識に対し、若い肌には重力に抗う“見えない力”が存在するのではないかと考え、研究を始めた。たるみの根源は重力ではなく『張力』の喪失にある。従来の引き上げるアプローチに加え、リングコラーゲンを再生して張力で肌を止めるという根本的なソリューションにより、たるみケアは重力から張力という新たな領域へ進化したといえる」と語った。

最終更新日:

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リングコラーゲン™

3

皮膚が収縮する過程

4

皮膚が収縮する力を生み出すリング状のコラーゲン構造

5

加齢に伴うリングコラーゲン™の変化

6

皮膚への物理的な刺激による、プロテオグリカンの増加

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デジタルスキンリアリティ™

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ヨーロッパ産のオーガニック「ローズヒップ」

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山形県で生産される「もがみべにばな」

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