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コーセーホールディングスが7月9日、山梨県南アルプス市に建設した国内3ヶ所目となる生産拠点「南アルプス工場」を本格稼働し、同日に稼働式を行った。同工場はグローバル事業の拡大に向けた生産体制強化の一環として建設したもので、豊富な水資源を生かした化粧品製造に加え、山梨県産のグリーン水素や県営水力発電由来の電力を採用し、環境負荷の低減も図っている。
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同社は中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」の実現に向けて生産基盤を拡充。「工場探しは水源探し」という考えのもと、化粧品づくりに欠かせない清澄な水に恵まれた山梨県を新たな生産拠点に選定した。工場の稼働開始に合わせて、水資源への取り組みをまとめた環境戦略「Water, Life, Beauty」も策定・公開している。
同工場では、水資源の循環利用を進めるとともに、山梨県が推進する「やまなしモデルP2Gシステム」で製造されたグリーン水素を熱エネルギーとして活用。2040年までに化石燃料から100%水素への転換を目指す。また、県営水力発電由来のCO2フリー電力に加え、太陽光発電も導入し、エネルギーの地産地消モデルを推進する。建設工事に使用するエネルギーをすべて水力発電由来のCO2フリー電力で賄った事例は全国初。
生産面では、工場内物流の自動化やデジタル技術の導入により、省人化と高品質な生産の両立を図る。熟練工の技術を再現できる仕組みを整えるほか、ヒューマンファーストの考えのもと、重労働の機械化やアシスト設備の導入を進め、安全で効率的な生産体制を構築した。現時点では「コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム」、「雪肌精 ブライトニング エッセンス ローション」「ワンバイコーセー セラムヴェール ディープリペア」「メイク キープ ミスト EX+」を生産する。
小林一俊 代表取締役会長兼グループCEOは、「創業80周年という節目の年に、グローバルな売上拡大や多様化するニーズに応える次世代生産拠点として南アルプス工場を稼働できたことを大変感慨深く思います。2013年に初めて山梨を訪れた際、その豊かな水資源と自然環境に魅了され、この地で工場を建てたいと考えてきました。今後は山梨県産のグリーン水素や豊かな水資源を生かしながら、持続可能な社会への貢献を進めるとともに、世界中のお客さまへ最高品質の製品を届けていきます」と述べ、南アルプス工場をグローバル展開とサステナビリティを支える中核拠点に位置付けた。
澁澤宏一 社長グループCOOは、「サステナビリティと事業成長は両輪。水素やクリーンエネルギーを活用したものづくりによって環境価値を高め、それを製品価値やブランド価値へと転換していくことが重要です。さらに、自動化による生産効率の向上や在庫圧縮、収益性の改善にもつなげながら、環境への取り組みを競争力の源泉として事業成長につなげていきます」と語った。
現在、同工場では約100人が勤務しており、そのうち約7〜8割を山梨県在住者が占める。採用では想定を上回る応募があったといい、今後は最大300人規模まで雇用を拡大する予定。同社は南アルプスの雪解け水を活用した化粧品づくりを進めることで、地域経済への波及効果も見込む。
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小林一俊代表取締役会長兼グループCEO
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澁澤宏一代表取締役社長
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