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TSIホールディングス(以下、TSIHD)が、2027年3〜8月期上期決算説明会を行い、10月14日に発表したワールドとの経営統合の背景や目的について説明した。統合に際して人員削減(リストラ)は行わない方針で両社が一致しており、規模の拡大によって創出されるコスト削減効果を人材育成や事業投資に充てる考えだ。
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統合を決断した背景について、TSIHDの内藤満 CFOは「今年はTSIHDがこの3年間で進めてきた構造改革の最終年度にあたり、次なる成長に向けてさらなる変革が必要という認識があった」と説明した。一方、ワールドは中期計画「ビジョンW」において、売上規模を2029年までに3300億円程度まで拡大し、将来的には1兆円を目指すことを表明しており、「スケールメリットによるコスト構造の改善が非常に大きな効果を持つという共通認識が両社にあった」(内藤CFO)という。
具体的な協議は2026年6月頃から本格化した。もともと同業者として役員同士の交流があったなかで、業界環境に関する問題意識を共有しながら議論を深め、「経営統合」という言葉が初めてテーブルに乗ったのもこの時期だったという。6月の協議開始から10月の発表まで約4ヶ月という異例のスピードについて、内藤CFOは「この規模の統合として、協議期間は非常に短い。2027年3月の統合は厳しいという意見もあったが、やるからには最短のスケジュールで進めようと双方が覚悟を持って取り組んだ。日頃のコミュニケーションと問題意識のマッチングが、このスピード感を可能にした」と述べた。
人材面については、成長分野への再投資に伴う人員配置の見直しは起こりうるとしながらも、「統合に伴うリストラは行わない」ことで両社は合意している。下地毅 社長CEOは、商品開発力・販売力の強化において人材への投資を最優先に位置づけており、「販売力を高めるための研修・教育には相当な費用がかかるが、そこに集中的に投資したい。エリアごとに共通の販売員が相互にサポートし合う連携体制を構築するなど、縦横に人のコミュニケーションがとれる構造にしたい」と語った。
ワールドとTSIHDの直近の通期売上高を合算すると約4510億円となり、経営統合が実現すれば新会社「インフィニティ・ユナイテッド」の売上高はファーストリテイリング、しまむらに次ぐアパレル産業で第3位に躍り出るが、新会社の中長期的な売り上げ・利益目標については、現時点では具体的な計画を立てておらず、今後協議を進めたうえで改めて発表するとした。両社はアパレル業界の「第1極」をグローバルSPA、「第2極」をメガリテーラー・メガサプライヤーと定義しており、新会社をそれらに次ぐ「第3極」に位置づけている。新会社への他社の参加の可能性について下地 CEOは、「志が共有でき、業界全体の活性化に向けた大きなシナジーが見込めるのであれば、参加を考える余地は十分にある」との考えを示した。
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