ジバンシィ 2023年春夏ウィメンズコレクション
Image by: GIVENCHY
マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M Williams)による「ジバンシィ(GIVENCHY)」の2023年春夏ウィメンズコレクションが10月2日、パリで発表された。元ファッションモデルでフランス版「ヴォーグ」の編集長を務め、今は雑誌「CR Fashion Book」の発起人・編集長であるカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)をスタイリストに迎え、メゾンのクラシックなハウスコードを再解釈した。
会場となったのは、パリ5区にある「Jardin des Plantes(ジャルダン・デ・プラント)」。17世紀以来、植物学者たちが世界中の発見を”交配”してきた植物園で、降り続いていた雨が上がるとショーがスタートした。
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フリルトップスとローライズデニム
テーマは、コスモポリタンなドレスコードの「異文化交流」。かつてメゾンの創設者ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)がアメリカ映画界に貢献をしたのと同じように、パリとロサンゼルスが発信する異なるスタイルの融合を試みた。モデルたちは、フェミニンなフリルトップスにカットオフのローライズデニムを合わせて登場。また、ツイードで仕立てたカーゴパンツといった、一着で異文化の融合を感じさせるアイテムも。
ワークウェアやミリタリーの要素
デニムやカーゴパンツ、トレンチコートといったアメリカのワークウェアやミリタリーアイテムも、サテンやクリスタルといった素材使いやカラーリングでアレンジされた。
「ブラネス」でハードに肌見せ
また、特に注目を集めたのは、ブラジャーとハーネスを融合させた「ブラネス」の存在。バイカー風のショルダーバッグとマッチングさせたスタイリングで、力強い女性像をアピールした。
メゾンの技法へのオマージュ
ジバンシィらしいエレガントな要素も健在。中央にギャザーを寄せたドレスやスカート、メゾンの象徴とも言えるブラックドレスは、しなやかな素材使いにより様々なバリエーションで登場した。ツイードやブークレのボックスジャケットは、ジバンシィの「4G」ロゴをあしらったアーカイブのスカートスーツをイメージしたものだそう。
クリア樹脂のアクセサリー
終盤は、華やかなドレスが次々と登場。クリア樹脂やパールのジュエリーが輝きを添えた。足元には、レースで編み上げたニーハイブーツやミュール、ストラップ付きのポインテッドミュールなどが取り入れられた。
オードリーの衣装が与えた影響
このコレクションについてマシューは「すべてはユベールから始まった。オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn)との仕事を通じて、ユベールは私の国(アメリカ)に、ある種のパリの洗練さを紹介し、私たち自身のエレガンス観に影響を与えた。それは現在アメリカの音楽文化が、フランスの若者のワードローブに刺激を与えているのと同じこと。このコレクションに反映されている異文化交流は、長い歴史の中で行われてきた」と語る。
会場には、K-POPアーティストとして初めてメゾンのアンバサダーに抜擢されたガールズグループ「エスパ(aespa)」も登場。その他にも、歌手のアンバー(Amber Liu)や女優のミシェル・ドッカリー(Michelle Dockery)、秋元梢など多くのセレブリティが来場し、会場周辺も盛り上がりを見せた。
エスパ
Image by: FASHIONSNAP
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