「ポステレガント」2019年秋冬コレクション
Image by: FASHIONSNAP.COM

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素材の繊細さを素直に表現した「ポステレガント」、初のショーでユニセックスブランドとしての立ち位置明確に

「ポステレガント」2019年秋冬コレクション
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 「意味のあるディティールを作ることを意識しています」ーー「ポステレガント(POSTELEGANT)」による初のランウェイショーはアカペラをBGMにスタートした。声は多重になり、拍手の音、ドラムビートが加わり高揚感を煽るが、奇を衒わずシンプルな演出で、素材の質感とレイヤードの巧みさを素直に表現した。

 デザイナーの中田優也は、2010年にAcadémie Internationale de Coupe de Parisを卒業し、「ルッツ ヒュエル(Lutz Huelle)」でスタージュを経験。オンワード樫山の「ベイジ,(BEIGE,)」でデザイナーを務めた後、2017年秋冬コレクションでデビューした。ブランド名は「ポスト」「エレガント」の造語。生地や縫製の高度な技術を含む服づくりによって生み出したエレガント感の先にあるもの、時代や場所が変わっても長く残るものを考え、オリジナルの布帛を製作したり、ダブルフェイスのコットンビスコース、カシミヤといった上質な素材の使用を意識している。

 今シーズンは、ベーシックなカラーとアイテムの構成の中に、レザーのレギンスやたっぷりとギャザーを取りボリュームを出したワンピースなどで、ミニマルすぎない"長く着られる"コレクションを意識。大振りのポケットを縫い付けたベストは、機能性のあるディティールを大切にする中田によるアクセントだ。なかでも一押しはウールで製作した真っ赤なロングコート。自然の中のカラーから着想しているという同ブランドのナチュラルカラーやアースカラーのパレットの中では一際目を引いた。オーバーサイズのワンピースやトップス、パンツはウールやカシミヤで仕上げられている。ワントーンのルックでは、コートにコートを重ねたり、厚地のトップスにベストを重ねるなど素材の重量感を表現。スカートやワンピース以外はユニセックスサイズで、ショーではメンズモデルもウィメンズモデルとほぼ同様のルックで登場した。中田は「ユニセックスブランドとしての立ち位置を明確にするための演出」だと説明している。

 ショーについては、「過度な装飾は得意ではないので、あくまでもブランドの強みである素材感を伝えられるショーにしたいと思った」とコメント。「アイメイクとしてモデルの目元に垂らした糸は素材の繊細さを表現した。素材があってこそのブランドなので、ブレずに高品質な素材をデザインに取り入れていけたら」と今後も扱う素材の追求を続ける意欲を示した。

■ポステレガント:2019年秋冬コレクション全ルック
■ファッションウィークの最新情報:特設サイト

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