ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック、パラリンピックの日本選手団公式ウェア画像

Image by: ASICS

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピックで注目 アシックスによるTEAM JAPAN公式スポーツウェアを深掘り

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック、パラリンピックの日本選手団公式ウェア画像

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 2月6日に開幕し、熱戦が続くミラノ・コルティナ2026オリンピック・パラリンピック冬季競技大会。フィギュアスケートやスノーボードなどの観戦を連日楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。TEAM JAPANが表彰式や選手村などで着用しているオフィシャルスポーツウェアを製作しているのは、スポーツブランドの「アシックス(ASICS)」。朝焼けを思わせる朱赤のウェアは、パリ2024オリンピック・パラリンピックのTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアから続くものです。白銀の世界で挑戦する選手たちをさらに輝かせるTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアについて、製作チームを率いたアシックスの大堀亮マネジャーに聞きました。

アシックス アパレル統括部 開発部 デレゲーションプロダクトチーム マネジャー

大堀 亮

おおほり まこと

1994年にアシックスに入社し、アウトドアからアスレチックまで幅広いカテゴリーでデザイン企画開発を担当。リオデジャネイロ、平昌、東京、パリ、ミラノ・コルティナ大会の日本代表ユニフォームデザインに携わり、現在はJOC/JPC他、各国向け大会およびオリンピック・パラリンピックのデレゲーションキット開発をリードする。

独自のボディサーモマッピング技術を応用

ミラノ・コルティナオリンピックの日本選手団の屋外用公式ウェア
ミラノ・コルティナオリンピックの日本選手団の屋外用公式ウェア
ミラノ・コルティナオリンピックの日本選手団の屋外用公式ウェア

ポディウムジャケットアウトドア(JOC)

Image by: ASICS

 冬季オリンピック・パラリンピックは、山岳地域などで実施される屋外競技と、都市部のアリーナで行われる屋内競技があります。それらに対応するため、TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアも2種類を企画。TEAM JAPANが開会式でも着用した屋外競技用のTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアは、吹雪などでの着用もイメージし、マイナス30℃環境を想定して設計されています。

 高機能性を支えているのは、スポーツブランドとして76年の歴史を持つアシックスの研究開発力です。神戸に構えるスポーツ工学研究所で蓄積してきた「アシックスボディサーモマッピング」という独自の知見に則り、体の中で熱を帯びやすい部分は熱を逃し、寒く感じやすい部分は温めるように素材のレイアウトを考えて設計しています。

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大堀亮マネジャー

ボディサーモマッピングに基づき、寒さを感じやすい体幹に近い身頃部分は、より保温性の高いダウンを裏地に使用し、体幹から遠い袖や裾などの裏地には、化繊の中綿を使いました。ダウンはチューブ状のバッフル構造で封入することで、ダウンが偏ることでのコールドスポットが出にくいようにしています。背骨周辺は最も熱を感じやすく、汗も発生しやすいので、裏地に吸湿発熱のフリース素材を使用しました。

 TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアでは、「パフォーマンス(機能性)とサステナビリティの両立」をコンセプトとして掲げています。ダウンと化繊中綿の使い分けも、天然資源であるダウンの使用量を抑え、同時に保温効果の最大化を目指すための知恵です。また、一部の副資材などを除いて、使用しているのはほぼ100%がリサイクル素材。表地の防水透湿素材は、土壌や水質などの環境汚染も指摘されているPFAS(有機フッ素化合物)を使用しないはっ水加工、防水ラミネート素材を採用しています。

パリ2024大会の感動をミラノへつなげ

 デザイン面では「チームジャパンレッド」と「サンライズレッド」を組み合わせ、日本の伝統文様の1つである流水紋様から着想を得た「RYUSUI」グラフィックを採用しました。

ミラノ・コルティナ五輪の日本選手団公式ウェア画像

赤と朱赤のグラデーションに、「RYUSUI」グラフィックを組み合わせたデザインがポイント。

Image by: FASHIONSNAP

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大堀亮マネジャー

TEAM JAPANが着るものなので、やはり日本らしさをいかに表現するかは大切です。明るい赤(チームジャパンレッド)と朱赤(サンライズレッド)のグラデーションは、実はパリ2024オリンピック・パラリンピックのTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアでも採用していたもの。パリでのTEAM JAPANの活躍をミラノ・コルティナ2026にもつなげるという意図で継続しました。

マイクロプラスチックの流出を減らす特殊ニット素材

ミラノ・コルティナオリンピック日本選手団の屋内競技用の公式ウェア画像
ミラノ・コルティナオリンピック日本選手団の屋内競技用の公式ウェア画像
ミラノ・コルティナオリンピック日本選手団の屋内競技用の公式ウェア画像

ポディウムジャケットインドア(JPC)

Image by: ASICS

 屋内競技用のTEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアは、表彰台での着用などと共に、トラックスーツ、いわゆるジャージ的な使用を想定したアイテムです。冬期環境に適したジャージを作る上で採用したのは、特殊な二層構造になったニット素材。細かく区切られたグリッド1つ1つの中にマイクロファイバーが入っていて、ほどよい保温性を保つようになっています。

 屋内競技用ウェアのデザイン面では、オリンピック開催地の民族衣装に使用されるチロルテープをイメージした、RYUSUIグラフィックのチロルテープをポイントにしました。

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大堀亮マネジャー

毛足のある高機能なフリース素材は、今アウトドアウェアで人気があります。しかし、それらの一部は洗濯の際にマイクロプラスチックが海洋に流出し、環境汚染の一因になっていると言われています。そこで、マイクロファイバーの抜け落ちが軽減される特殊な二層編み構造を採用しました。

他国の選手にも日本チームのTシャツは人気

 ミラノ・コルティナ冬季大会を現地で観戦する人や、日本でパブリックビューイングなどに参加する人にとって欠かせないのが、選手と一体感を感じられる応援ウェアです。選手が着用する屋外競技用TEAM JAPANオフィシャルスポーツウェアとほぼ同型のポディウムジャケットアウトドア(JOC/JPC)は、13万4200円(税込)という高額ながら、2025年10月30日に発売し動きが出ているそうです。

 より気軽に楽しめるTEAM JAPAN応援Tシャツ(半袖8800円/長袖1万1000円)や、TEAM JAPAN応援フリースマフラー(5500円)なども揃うため、東京2020大会やパリ2024大会と同様、人気となりそうです。Tシャツ類はアウターの上からでも着用できるよう、ビッグシルエットになっています。これら応援アイテムは、アシックス公式オンラインストアやスーパースポーツゼビオなど一部のスポーツ専門店で販売中です。

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大堀亮マネジャー

パリ2024大会では、赤のグラデーションカラーのTEAM JAPANの応援Tシャツが広い競技場でも見つけやすいと、選手たちから高評価でした。選手村では、他国の選手から記念にTシャツ交換を求められることがよくあるんですが、そこでもTEAM JAPANのTシャツはデザインも含めて人気だったそうですよ。

※アシックスは、TEAM JAPANゴールドパートナー(スポーツ用品)です。

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