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アシックスがウォーキングを本格強化 “もっと歩きたくなる靴”「ムーンアンブル」を発売

五十君花実

 アシックスが、ウォーキングシューズ事業の強化に乗り出した。その“名刺代わり”としてフラッグシップモデル「ムーンアンブル(MOON AMBLE)」を発表し、9月16日から「アシックスウォーキング(ASICS Walking)」の直営店や公式オンラインストア、一部百貨店などで販売する。目指したのは、「歩きやすい靴の先にある、もっと歩きたくなる靴」(廣田康人アシックス会長CEO)だ。

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アシックスウォーキングが帝国ホテルで開いた発表会風景

アシックスウォーキングが帝国ホテルで開いた発表会から

Image by: FASHIONSNAP

ウォーキングシューズに「大きな可能性」

 「アシックスは1949年の創業以来、スポーツを通して体と心の健康に貢献してきた。その価値を競技やトレーニングだけでなく、より多くの人の日常生活に広げていくと考えた際に、大きな可能性を感じているのがウォーキングシューズだ」と、ムーンアンブルの発表会に登壇した廣田会長はコメント。同社は近年、ランニング用途のパフォーマンスシューズ、スポーツスタイルと呼ぶファッションスニーカー、「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」の3軸が成長をけん引し、2025年12月期の売上高はコロナ禍前の2019年12月期から2倍超に拡大した。2026年12月期には初の売上高1兆円超え(1兆500億円、前期比29.5%増)を見込む。強みのパフォーマンスシューズで蓄積した知見をウォーキングシューズにも横展開し、次なる柱の1つへと育成を目指す。

アシックスウォーキングが帝国ホテルで開催した発表会画像
アシックスウォーキングが帝国ホテルで開催した発表会画像

発表会に登壇したアシックスの廣田会長(右から2人目)と竹村スポーツ工学研究所所長(左から2人目)。中央はタレントのすみれ

Image by: FASHIONSNAP

 強化のために組織再編も進めている。ウォーキングシューズ事業を担ってきたアシックス商事を解散し、2027年1月1日付でアシックス本体とアシックスジャパンに事業を移管。運営の効率化に加え、スポーツ工学研究所の研究開発力をはじめとするグループの強みやノウハウを、ウォーキング事業によりダイレクトに反映するのが狙いだ。

「もっと歩きたい」感覚を科学で追求

 ムーンアンブルも、スポーツ工学研究所との連携を強めて開発した。追求したのは、単に各種の数値指標を満たす靴ではなく、「もっと歩きたい、この靴で出掛けたい、という“感覚”までを科学で捉え、それを満たすこと」と、竹村周平アシックススポーツ工学研究所所長。例えばミッドソールは、硬度の異なるアシックス独自のフォーム材を同時成形し、クッション性と安定性を両立。靴底には歩行時の重心移動の軌道に沿って柔らかなフォーム材を配置し、弾むような反発性を生み出した。

ムーンアンブルの商品がそう
ムーンアンブルの商品がそう
ムーンアンブルの商品がそう
ムーンアンブルの商品がそう
ムーンアンブルの商品がそう

スムースレザーのアッパーにレーザーカットと刺繍を施したモデル(3万5200円)

Image by: FASHIONSNAP

 機能性だけでなく、カジュアルシーンやオフィス、トラベルなど、生活の中のさまざまな場面に合わせられるデザインにもこだわった。ジャカードメッシュをアッパーに使ったカジュアルタイプは2万5300円で、かかとやタンの一部にレザーをあしらって高級感を追求。スエードを使ったシックなモデル(4万700円)も揃える。2027年春には、よりフォーマルなデザインのレザーシューズ(予定価格7万5900円)も投入する予定だ。

発表会に登壇したすみれは「今日のようなマニッシュなスタイルにも、ワンピースにも合わせやすいシューズ」とコメント

Video by FASHIONSNAP

最終更新日:

文・五十君花実

Hanami Isogimi

FASHIONSNAP ディレクター

1983年愛知県出身、早稲田大学政治経済学部卒。繊研新聞記者、WWDJAPAN副編集長、編集委員を経て、25年10月から現職。山スキー、登山、ラン、SUPを愛するアウトドア派。ビジネスからクリエイション、ライフスタイルまで、多様な切り口でファッションを取材。音声、動画、コミュニティーなど、活字以外のアウトプットも模索中。

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