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化粧品商品企画の仕事を徹底解説 やりがいや必要なスキルをポーラ 佐々木里奈が指南

 FASHIONSNAPによる業界の職業図鑑。ビューティ業界にはどんな職業があるのか。名前は聞いたことがあっても、実際にはどんな仕事をしているのか。そんな疑問を解消すべく立ち上がった連載企画です。業界の最前線で活躍する人を招き、リアルな職務内容や必要なスキルをファイリングしていきます。ビューティ業界への理解を深めるとともに、将来この分野を志す人にとって、進路や就職活動を考える際の手がかりとなることも目指しています。

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 第2弾は化粧品商品企画編。ポーラ(POLA)の最高峰ブランド「B.A」の開発チームに所属する佐々木里奈氏の協力を得て、この職業の魅力を探ります。

商品企画ってどんな仕事?

 化粧品の商品企画は、市場調査やトレンド分析をもとに、消費者のニーズに合った製品コンセプトを立案し、開発から販売までを統括する仕事。処方やプロダクトデザイン、開発スケジュールの管理、プロモーションなど多方面に関わる。製品単位の企画だけではなく、ブランドの中長期的な戦略策定にも携わる。

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私は、「B.A」のメイクアップアイテムを中心に担当しています。コンセプトづくりから流通まで、一つの製品が世に出るまでの全てのプロセスに携わる点が、商品企画の特徴です。

各工程のディレクションをする仕事ということでしょうか?

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FASHIONSNAP

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研究には研究の、デザインにはデザインの、プロモーションにはプロモーションの専門家がいます。彼らに指示を出すというよりも、それぞれの力を最大限引き出しつつ、折衝を担うのが商品企画というイメージです。

「B.A」のリップ

佐々木氏が担当する「B.A」のアイテム

どういったきっかけで商品企画を目指すようになりましたか?

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学生時代、美容院で受付のアルバイトをしていた際、お客さまが施術後に明るい表情でお帰りになる姿を見て、美容には人を前向きにする力があると実感しました。自分も美容を通して自信や前向きな気持ちを届けたいと考え、この業界・職種を志望するように。自分が開発した商品を通じて、広く多くの人に価値を届けられる点が、商品企画を目指す決め手となりました。

商品企画職になるには?

商品企画職になるための一般的な道筋はない。文理を問わず、多様なバックグラウンドを持つ人材にチャンスがある職種だ。

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入社時から商品企画に配属になる人もいれば、他部署から異動するケースも多くあります。私も入社当初は、美容部員の教育チームの配属でした。エステやメイクアップを指導したり、新商品の情報を現場でのご提案に落とし込む仕事を3年半経験しています。

他の職種での経験はどのように活きていますか?

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商品企画職に求められる最も重要な能力は、市場のニーズを捉える力。現場に近いポジションでお客さまの声や美容部員の気づきに触れる機会が多くあり、インサイトを読み解く習慣がついたことは、現在の業務でも大いに役立っています。

必要な資格や勉強しておくべきことはありますか?

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商品企画に携わる上で不可欠な資格や経験は特にありません。ただ、マーケティングの知識や化粧品に関する資格(化粧品検定など)を持っていると理解が深まり、企画に活かせます。

職業図鑑:ポーラ B.Aの社員

商品企画のある1日のスケジュール

職業図鑑:化粧品商品企画編 1日のスケジュール

商品企画職のやりがいは?

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自分が考えたコンセプトや提供したい価値が形になり、売り場に並び、お客さまに思い描いた通りに届いたとき、やりがいを実感します。店頭でのオペレーションも含めた導線の整備も開発の一部なので。SNSや店頭でいただくお客さまの声で報われますね。

大変だなと感じる時は?

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既存ブランドのバリューを守りながら、新しいアイデアを求められる場面が最も難しいと感じます。新しいブランドを作るよりも大変なことかもしれません。配属当初担当していたブランドは、化粧水だけで36種を揃えるパーソナライズ処方が特徴でした。それぞれの違いがお客さまに伝わるよう作り分けるだけでも大変でしたが、30年以上の歴史を持つブランドでもあり、そのイメージを守りながら企画をすることは難題でした...。

職業図鑑:ポーラ B.Aの社員

Image by: FASHIONSNAP

商品企画の収入はいくら?

 会社や等級、業務内容などによる。

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チーム内で収入が高い等級の社員は、総じて人を動かす力があると感じています。レイヤーが上がるほどに関わる人も増えるので、他部署や社外の方々を巻き込む熱量があれば、自ずと任される仕事も収入も変わってくるはずです。

販売企画からの発展性、転職などは?

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商品企画の仕事で培える企画力やマーケティング感覚、プロジェクトを形にする経験は、化粧品業界に限らず、モノづくりを行うどの企業でも活かせると思います。ただ、ブランドの長期的な戦略にも関わる仕事ですので、短期間で転職をされる方は少ない印象です。

商品企画に向いている人や大切なこと

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複数部署との連携が多いため、スケジュール管理やコミュニケーションにおいても調整力が必要です。進捗を自身でコントロールできない場面も多く、チームに順応できる柔軟さが求められます。

普段の生活の中で意識すべきことはありますか?

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物事の背景にある要因を洞察する癖を持つこと。例えば、「自分はなぜこの商品を選んだのか」「あの商品はなぜ流行しているのか」といったことについて、事象を解きほぐして本質を捉える力が大切です。表面的なニーズにとどまらない、ユーザーの本音を見抜けるようになります。

商品企画を志す人に向けて

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化粧品業界は、「美しさを通じて人の気持ちを前向きにする」という社会的意義が大きく、ワークライフバランスや福利厚生を重視する企業も多い印象です。中でも、商品企画は、製品のコンセプト作りから流通まで幅広いタッチポイントがあり、業界を問わず役立つ多様なスキルが身に付く点が魅力。多くの製品に並行して携わるため業務はとても忙しいですが、美容に興味のある方にとっては働きがいがあると思います!

職業図鑑:ポーラ B.Aの社員

Image by: FASHIONSNAP

商品企画の年間スケジュールの一例

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商品企画について、化粧品メーカーの花形として華やかなイメージを持っていましたが、実際には緻密な市場分析と折衝を繰り返す地道な仕事だと分かりました。化粧品業界であればどこでも重宝されるような幅広い経験を積める点も魅力的ですね。

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最終更新日:

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