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2025年7月、最も売れたスニーカーは? 国内のスニーカーショップ各社に聞く、7月のヒットスニーカーと、8月の注目リリース。メンズカテゴリーでは、「ミタスニーカーズ(mita sneakers)」「アトモス(atmos)」「ビリーズエンター(BILLY'S ENT)」を調査した。
ミタスニーカーズ
7月のベストスニーカー
「オン クラウド 6」


オン クラウド 6 コースト ミタ
Image by: ミタスニーカーズ
ミタスニーカーズでは、「オン(On)」の定番スニーカーがヒット。コラボレーションモデル 「クラウド 6 コースト ミタ(CLOUD 6 COAST MITA)」を皮切りに、アイコンシューズ「クラウド 6(CLOUD 6)」や、「クラウドモンスター ヴォイド(CLOUDMONSTER VOID)」が売上トップに君臨した。

ミタスニーカーズ 担当者
これまでギアとしての印象が強かったオンは、独自の機能とスイスならではのデザイン性でタウンユースにおいても日々認知が拡大している印象です。クラウド 6に関しては、脱ぎ履きの多い日本独自の文化にも合致していると考えています。中でも、モノトーンやワントーンカラーは、オフィスワーカーをはじめ、ワードローブに取り入れる人が目立ちました。
◆バリエーション豊かなサンダルも好調




プーマ モストロフェイ
Image by: ミタスニーカーズ
フェスやレジャーが活発になる7月。ミタスニーカーズでは、スニーカー以外にもサンダルカテゴリーに加えて、ミュールタイプやクロッグタイプなどの動きが好調に。「サロモン(SALOMON)」の「RX メリージェーン」や、「プーマ(PUMA)」の「モストロフェイ」などのメリージェーンタイプの需要も高まりつつあるほか、「キーン(KEEN)」や「ホカ(HOKA)」の水陸両用サンダルにも注目が集まったとのこと。

ミタスニーカーズ 担当者
サンダルカテゴリーでは、「エアマックス ココ(AIR MAX KOKO)」や「エアマックス アイラ(AIR MAX ISLA)」など、これまでレディースの需要が高かったナイキが、新たに「リジュビネイト(REJUVEN8)」を通してメンズ人気を博しています。
◆ランニングシューズのトレンドに新たな潮流






ナイキ ショックス TL
Image by: ミタスニーカーズ
ランニングカテゴリーでは、各ブランドのアーカイヴを掛け合わせた“ハイブリッドスタイル”が新定番に。ナイキの「ショックス R4(SHOX R4)」や「ショックス TL(SHOX TL)」、ニューバランスの「U2000」、アシックスの「ゲル クォンタム キネティック(GEL-QUANTUM KINETIC)」や「ゲルキネティック フルーエント(GEL-KINETIC FLUENT)」、ミズノの「ウェーブプロフェシーモレリアネオ(WAVE PROPHECY MORELIA NEO)」を筆頭に、建築的な構造美をまとったランニングシューズが新たなトレンドとして注目だ。

ミタスニーカーズ 担当者
ロープロファイルなシルエットがトレンドを牽引していますが、その流れがフットボールをルーツに持つニューバランスの新作「204L」に派生すると考えています。若年層の間では、アメリカ製やイギリス製に固執することなく、アジア製の実験的なフットウェアがスニーカーを好きになる入り口になっている印象です。
同じくニューバランスでは、992がユニセックス品番としてリストックしたタイミングでもあったので、幅広い世代から支持を受け、継続的な売り上げに繋がっています。新作発売の一足先に、ランウェイでコラボレーションモデルをお披露目するニューバランスの発信方法も浸透してきている印象を受けます。
8月の注目リリース
「ナイキ エイバ ローバー」


ナイキ エイバ ローバー
Image by: ミタスニーカーズ
ミタスニーカーズが選んだ8月の注目スニーカーは、ナイキの新作「エイバ ローバー」。ナイキが得意とするランニングシューズのテクノロジーを応用したモデルで、クッション性の高い「リアクト X フォーム」を採用し、履き心地とデザイン性を両立している。

ミタスニーカーズ 担当者
近年、クラシック回帰でアイコンモデルに注目が偏っていたナイキ。エイバ ローバーは、タウンユースにおける履き心地を担保しつつ、ミッドソールの彫刻的でモダンなデザイン性は都市生活者の新定番として今後認知されていくと予想しています。
■ミタスニーカーズ:公式オンラインストア
アトモス
7月のベストスニーカー
「エア ジョーダン 1 シャッタード バックボード」


続いて、アトモスで売上1位となったのは、ナイキが6年ぶりに復刻し話題を集めた「エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)」の「シャッタード バックボード(Shattered Backboard)」。マイケル・ジョーダンがダンクシュートでバックボードを破壊した、1986年のエキシビジョンゲームに着想を得たデザインで、2015年の発売当時の"ファーストカラー"を初めて復刻したことで、ヒットスニーカーとなった。

アトモス 担当者
ジョーダン1の中でも、OG(オリジナル)カラーはやはり人気があり、久しぶりの復刻であるシャッタード バックボードは安定の売上となりました。
◆インバウンドは依然ランニング系やテック系に熱視線



ナイキ エアマックス 95 OG
Image by: アトモス
7月は、シャッタード バックボードのほか、ニューバランスの「U992GY USA」や、ナイキの「エアマックス 95 OG」が、スニーカー好きに刺さり売上を牽引。店頭では、7月後半に入荷したアシックスの「ゲルカヤノ 14」も好調に。インバウンドを中心に、アシックスやサロモン、オンといったランニング系やテック系のブランドも依然人気とのこと。

アトモス 担当者
ウィメンズでは、ニューバランスの「204L」やエアジョーダンのミュールといった新しいスタイルが人気を集めています。その一方、メンズではそれに当たるモデルが出ていないことから、スニーカー好きとは異なる若年層を取り込めていないことを課題に感じています。
8月の注目リリース
「サロモン XT-6」エクスクルーシヴカラー


アトモスが選んだ8月の注目リリースは、サロモンの定番モデル「XT-6」の別注カラー。日本の鯉と鶴をモチーフにした日本独自の配色だ。
■アトモス:公式オンラインストア
ビリーズエンター
7月のベストスニーカー
「アディダスオリジナルス JAPAN CITY SERIES “札幌”」


ビリーズエンターでは、イギリスのスニーカーショップ「size?」とタッグを組んで手掛けたアディダスの「サンバ」が売上トップに。日本の都市をフィーチャーしたシリーズの第1弾として、札幌にフォーカスしたモデル。ドイツのミュンヘンが札幌の姉妹都市であることから、アディダスのアーカイヴモデル「ミュンヘン(MUNCHEN)」をベースモデルに採用。サイドの文字を「MUNCHEN」から「札幌」に変更し、札幌をイメージしたカラーで仕上げた。

ビリーズエンター 担当者
海外のお客様の需要はもちろん、今回のシリーズの企画自体に興味も持ってくれた国内のお客様も多く、好評でした。
◆ロープロファイル人気は継続、VANSのバルカナイズドシューズが好調



ヴァンズプレミアム 日本限定デザイン
Image by: ビリーズエンター
ビリーズエンターでは、サンバ同様、ロープロファイルスニーカーの人気が高く、「ヴァンズ(VANS)」が展開する「ヴァンズ プレミアム(VANS PREMIUM)」シリーズの「オーセンティック(Authentic)」と「スリッポン(SLIP-ON)」の日本限定デザインも売れ筋に。また、近年ウィメンズをターゲットに注力しているというアディダスの「テコンドー(TAEKWONDO)」の別注カラーも売上を牽引した。

ビリーズエンター 担当者
ヴァンズはインバウンドではなく国内需要が高く、日本でのバルカナイズドシューズの一定人気の高さを実感しました。
8月の注目リリース
「アシックス ゲルキュムラス 16」



アシックス ゲルキュムラス 16
Image by: ビリーズエンター
ビリーズエンターが注目する8月の新作は、アシックスの「ゲルキュムラス 16(GEL-CUMULUS 16)」。「セシリー バンセン(Cecilie Bahnsen)」とのデザイン協業モデルをきっかけに登場した同シューズは、2014年に発売されたランニングシューズを復刻したインラインモデルとして登場予定。

ビリーズエンター 担当者
近年、アーカイヴランニングシューズが業界を牽引しているアシックス スポーツスタイルですが、これまでのヒットモデルは2000年代前半の復刻アイテムがほとんど。ここに来て2010年代のアーカイヴが登場することで、これまでになかったテクノロジーを採用したスタイルが新しさを生んでいます。アシックスを牽引する新たなモデルとして期待しています。
■ビリーズエンター:公式オンラインストア
最終更新日:
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