フランス発「ボース」がラバーを探求する理由 新作ソールが示す新たなフットウェアの形

both paris 2026年秋冬コレクション
Image by: both Paris

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パリ発インディペンデントフットウェアブランド「ボース パリ(both Paris、以下ボース)」が、2026年秋冬コレクションを発売した。ラバー素材の探求から生まれるソリッドなフォルムを特徴とするボースは、今シーズンそのシグネチャーであるラバーソールをさらに軽やかで柔らかな履き心地にアップデートした、生ラバーの新ソールシステム「GUM」を発表。今秋の発売を皮切りに、日本国内での認知拡大を目指して発信を強化していく。今後さらに注目を集めるであろう同ブランドのデザイン哲学を、3つのキーワードから紐解く。
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目次
“新たなフットウェア”を提案 ボースとは?
ボースが誕生したのは2016年。ラバー(ゴム)素材が秘める無限の可能性の探求を通して、革新的なシューズデザインと、独自のグローバルブランディング、新たなフットウェアのあり方を提案している。ブランド名の「both」は、“見た目は重厚でありながら、実際に手に取ると驚くほど軽い”というプロダクトの二面性を意味する。
ベルギー出身のクリエイティブディレクター であるマット・ロンバート(Mats Rombaut)は、これまでに「ランバン(LANVIN)」「ダミール ドマ(DAMIR DOMA)」「プーマ(PUMA)」「イージー(YEEZY)」などでデザインおよびプロダクト開発に携わってきた実力派だ。また、他ブランドとのコラボレーションも積極的に行っており、日本の「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」と製作した下駄サンダルは当時大きな話題を集めた。
1. クリエイションの軸はゴム素材の探求
ボースのクリエイションの根幹にある「ラバー」素材。その魅力は自由自在に形を変える流動性と、形を変えても素材の本質は変わらないという普遍性にある。ラバーは「物質と身体が接する境界線であり、歩きながら現実とのつながりを保つための存在でもある」とマットは語る。デザインのインスピレーションソースは、科学や自然、若い世代による社会的なムーブメント、アートなど、社会に向けられた幅広い関心。加硫ゴムの構造的・彫刻的な可能性を探求し、素材の耐久性や機能性、そして大胆なフォルムとのバランスを吟味する過程で、ブランド独自のデザイン言語を形成している。

ラバーソールを紹介したプレゼンテーション
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2. 「バルカナイズ製法」を独自のアプローチで進化
ボースが目指すのは、「新しい時代を生きる人々のための、独創的で革新的、そして長く愛されるフットウェア」。ベーシックなシューズの構造を再解釈し、独自のラバーテクニックと上質なレザーや実験的な素材を融合。ハイブリッドでありながらミニマルなデザインに落とし込んでいる。基本となるのは、ラバーソールとアッパーを接着し、シューズの周囲にフォクシングテープを巻き付け、加硫釜で数時間加熱することで全てのパーツを一体化させるという伝統的なスニーカー製造技法「バルカナイズ製法」。ボースではその技法をさらに発展させ、アッパーにラバーを施し、フォクシングテープを幾層にも重ねるなど、従来の製法を独自のアプローチで進化させている。
現在はパリをクリエイティブの拠点としながら、アジアやアメリカへも活動の場を拡大。異なる視点や美意識、アイデンティティ、ヴィジョンが交差するプラットフォームとして、既存の境界を超えた表現を追求している。

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3. 軽量で有機的な新作ソール「GUM」が示す次のヴィジョン
ラバー素材の特徴を起点としたデザインと、スニーカーの型を破るような造形。そうしたブランドのデザイン哲学を昇華したのが、2026年秋冬コレクションで初登場した新開発ソールを採用した「GUM COLLECTION」。この名称は、Grip(グリップ)、Unity(ユニティ)、Movement(ムーブメント)の頭文字に由来し、それぞれ「グリップ力」「安定感」「動き」を象徴している。
ソールは軽量なEVAミッドソール、天然ラバーのPods、TPU構造体によって構成され、細胞を思わせるラバーモジュールを主要な接地部分に配置し、波状のラインをソールからアッパーへと連続させている。ハンドステッチを隠さずに表に見せるなど、機能を担うパーツや要素をそのままデザインとして採用している点も特徴。都市を構成するコンクリートや金属といった無機質な人工物と自然が共存することで生まれる有機的な風景が着想源になったという。建築的な構造がシームレスに有機的な形態に移り変わるデザインには、構造や素材そのものをブランドのアイデンティティとして表明するボースの思想が表れている。
メインとなるシューズモデルに加え、「GUM COLLECTION」では、有機的なフォルムを特徴とするソールをさまざまなデザインへと発展させている。「GUM Sortie Loafer」は、エレガントでクラシックなドレスシューズのシルエットに、ボリューム感のある流線型のアウトソールを組み合わせることで、フォーマルとカジュアルを融合した。また、ブーツには、都会的でシャープなラインが印象的な「GUM Bunker Chelsea Boots」と、より構築的なフォルムと個性的な存在感を放つ「GUM Salvo Boots」をラインナップしている。シリーズ全体を通してジェンダーレスなデザインを採用しており、スタイルや性別にとらわれることなく、さまざまな日常のスタイリングに自然に取り入れられるコレクションに仕上げた。






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◾️DJのYAMATOらが体験した新作コレクションローンチイベントをSNAP📸
8月26日に、表参道店で2026年秋冬コレクションのローンチイベントを開催。当日は、靴職人のヴコティッチ・ドラガン(Vukotić Dragan)が来日。ドラガンは、製品が生まれる過程に携わってきた靴職人ならではの視点から、ボースのシューズがどのようなデザインコンセプトから生まれるのか、素材選定、構造開発、工法の調整を経て、最終的にひとつの製品になるまでのストーリーを紹介。このほか、YAMATOによるパフォーマンスの中で、新作シューズを履いたゲストたちがコレクションの世界観を楽しんだ。









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最終更新日:
◾️both Tokyo Flagship Store
所在地:東京都港区北青山3-9-1 1階
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