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マイケル・ライダーが描く、静かな力強さを持つ「セリーヌ」

2026年サマーコレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

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マイケル・ライダーが描く、静かな力強さを持つ「セリーヌ」

2026年サマーコレクション

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 2026年春夏シーズンのパリのファッションウィークも終盤に差し掛かった日曜日、多くのファッション関係者らの姿がパリ郊外のサン=クルー公園にあった。マイケル・ライダー(Michael Rider)手掛ける「セリーヌ(CELINE)」は、パリの喧騒から離れた広大な敷地内に設営された屋外のランウェイで2026年サマーコレクションを発表することを決めた。清々しい秋晴れの中で開催されたショーでは、会場に吹き抜ける心地よい風のようにフレッシュなブランドの新たな出発を感じさせるコレクションが披露された。

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 ライダーは本コレクションを7月に発表したスプリングコレクションの継続として捉え、クラシックなテーラリングと現代的なシルエットを融合。ショルダーパッドを効かせたブレザーや、花の刺繍が施されたボレロジャケット、ウエストを絞ったミニドレス風ジャケットなどが登場し、力強さと女性らしさを同時に表現した。

 シルクスカーフはアーカイヴ柄や新たな柄が組み合わされ、使い方も多様。従来の巻き方だけでなく、つなぎ合わせてトップスやスカート、コートの裏地のアクセントとして用いられ、ブランドの象徴的なアイテムを新しい形で提示している。

 シルエットは、上半身に肩幅のあるブレザーでボリュームを持たせ、スキニーフィットのボトムを合わせるスタイルが目立った。パンツはクロップ丈やワイドレッグまで幅広く展開。アウターを腕にかけるなどリアリティーのあるスタイリングは、日常着としての実用性を持ちながらエレガントな着こなしを提案し、パリの街でもよく見かける自転車用ヘルメットをバッグのように持っている姿も印象的に映った。

 ライダーはエディ・スリマン(Hedi Slimane)期のロック的な感性とフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)期の知的なミニマリズムの間のバランスを模索し、過去のセリーヌの本質を受け継ぎつつ、静かな強さを兼ね備えた新たなセリーヌの姿を描き出した。都市生活に寄り添うエレガンスは、今後のセリーヌのクリエイションにおいて、ひとつの軸となっていくだろう。

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