デイブ・ホワイト(Dave White)
Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】ナイキコラボでも知られるアーティスト「デイブ・ホワイト」が絶滅危惧種を描く意味

デイブ・ホワイト(Dave White)
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 イギリスのペインティングアーティスト デイブ・ホワイト(Dave White)。独自のペインティング手法で動物の絵を描き続け、「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションスニーカーを製作したことでも知られている。そんなデイブ・ホワイトが7月、同じく動物をモチーフにしたアイテムを多く製作してきた「アトモス(atmos)」とコラボアイテムを発売し、アトモス千駄ヶ谷店で行われた発売記念イベントに来場した。デイブ・ホワイトが動物の絵を描き続ける理由は何か。ナイキやアトモスとのコラボを通して紐解いていく。

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—どのような幼少期を過ごしましたか?

 小さい頃から絵を描くことが大好きで、やんちゃな性格でした。父がジャズの演奏家で、クリエイティブ精神は父から学んだのだと思います。

—当時はどういった絵を描いていたのですか?

 当時ハマったスター・ウォーズとか、好きなものを描いていましたね。絵を通じて物や動物と繋がることができると思っていますし、絵を描くことが今も自分自身の支えになっているんです。

—影響を受けたアーティストは誰ですか?

 フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)。自分が生きたいように生きる、という生き様が格好良くて尊敬しています。

—現在の作品は動物が多いですが、その理由は?

 小さい頃から動物が大好きだったということが大きいですね。特に描くことが多いのは、絶滅危惧種の動物。その背景にゴールドやダイヤモンドを使って特別な演出をすることもあります。絵を見てくれた人に、素晴らしい生き物だということを伝えたいんです。

—絵を製作する上で特に意識していることは?

 躍動感です。動物は本当に美しい。作品に落とし込んだ時にそれを感じ取って欲しいですし、動いているような動物たちを表現したい。そこに意味があると思っています。なので絶滅危惧種に限らず描くこともありますね。年々数が減っているチンパンジーや、最近はゴリラの絵を描きました。

—過去にはナイキとコラボしていますね。エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)や、エア マックス 95(AIR MAX 95)を製作したり。

 僕はスニーカーも好きなんです。スニーカーの絵を描いていたら、ある日ナイキから連絡をもらい、アジアでナイキのウェアのデザインをするようになりました。それからスニーカーの製作に至ったという経緯ですね。

—1番好きなスニーカーは?

 エア ジョーダン 5です。左肩にタトゥーを入れるくらい(笑)。

—何か思い入れがあるんですか?

 僕が美大生だったころ、イギリスではバスケットボールのカルチャーが盛んではなくて。なのでバッシュを見る機会があまりなかったんだけど、ある日ジョーダン5を履いている人を見て、すごく美しくてアート作品のように思えたんですよ。それがスニーカー好きになったきっかけ。そのナイキと実際にコラボできるなんて、未だに信じられないほどですね。

—コラボスニーカー制作で印象に残っていることは?

 エア ジョーダン 1のコラボはよく覚えています。子どものためのチャリティーオークションで23足限定で発売するプロジェクトだったので、子どもたちの未来のことを考えてデザインしました。たくさんの子どもたちのために作る時の特別な気持ちは、深く印象に残っています。

—アトモスとのコラボでは、実際にデイブさんの作品をアイテムに落とし込んでいますね。

 はい。もともとアトモスは動物に関連するスニーカーをよく作っているんです。僕もずっと動物を描いているので、この両者で何が生まれるのか楽しみにしていました。

—今回のコラボのポイントは?

 刺繍のアイテムは特に気に入っています。あと自分の作品をそのままデザインしたのは初めてなので、とても光栄。Tシャツ自体がアート作品になったのではないかと感じています。

ファッションとアートの関係についてはどのように考えますか?

 もっと多くの人にアートに触れてもらうことが重要だと考えています。そもそも大きな絵を家に飾るのは、限られた人にしかできないこと。でもファッションに落とし込むことで、アイテムとして買いやすいですし、アートに触れる機会が増えるのは素晴らしいことだと思っています。

—最近だと、何か熱中していることなどはありますか?

 ゲームですね。ストリートファイターにハマっていて、よくゲームセンターに行っています。ガイルを愛用していて、日本でもたくさんやりました(笑)。

—では、日本は好きですか?

 大好きです。丁寧で優しい人が多いので日本の方と接するのが好きなんですが、自然が豊かな場所に行って絵を描きたいとも思っていて。

—日本で作品が生まれるかもしれないですね。

 そうなるように、また日本に来ますよ。

—楽しみにしています。描きたいものは他にもありますか?

 実寸サイズの動物の絵です。象の大きさの象とか。クジラをクジラの大きさで書くと何年もかかってしまうと思いますが、チャレンジしたいですね。

—アーティストにとって最も大切なことは何だと思いますか?

 正直であること。私自身が大切にしていることは、絶滅危惧種の動物たちに焦点を当てているので、彼らがいなくなってしまう現実に気づいてほしいという気持ち。彼らが住みやすい環境を作っていく、彼らと共存していくことが大切だと思っています。

—今後どういう人生を歩んでいきたいですか?

 若い頃はどちらかというとパーティーボーイだったんですが(笑)。でも今は、作品から衝撃を与えられるアーティストになりたい。そしてチャリティーとか寄付のために自分の作品を役立てたい気持ちが強いんです。今よりももっと、誰かや何かのために活動していきたいですね。

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