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ディオールが描く神話の世界へ 新木優子と体験する初のオンライン版オートクチュールコレクション

ディオール 2020-21年秋冬コレクション
ディオール 2020-21年秋冬コレクション
Image by: DIOR

 パリのオートクチュールウィークがオンラインで開幕し、初日の7月6日にフランスを代表するクチュールメゾン「ディオール(DIOR)」が映像で新作コレクションを発表しました。ディオールにとって、デジタルで新作を発表するのはメゾン史上初めてのこと。一本の映画を見ているかのような幻想的なフィルムを、ディオール ジャパン アンバサダーの新木優子さんと共に体験しました。

【コレクションルックを見る】2020-21年秋冬オートクチュールコレクション
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 コレクション発表の当日、新木さんが訪れたのはディオール表参道店にある特別な部屋。ドレスをまとうと、パリでランウェイショーを体験する時と同様の高揚感に包まれます。

 手にしているのは、メゾンの本拠地であるモンテーニュ通り30番地の建物を模した招待状。コレクションが始まるまでの時間を使ってInstagramライブを配信し、ファッションに関する質問などに答えながら、オンラインを通じて多くのユーザーと共に待ち時間を過ごしました。

 定刻通り、2020-21年秋冬オートクチュールコレクションのフィルムが配信スタート。アトリエを映した序章では、クチュリエがドールサイズのミニチュアドレスを制作しています。本編が始まると、そこは神話の世界。深い森の中に、モンテーニュ通り30番地の建物を象ったドールハウス型のトランクを運ぶ双子が現れました。トランクの中に並ぶのはミニチュアドレスの数々。マーメイドやニンフ、ナルキッソス、サテュロスなど、神話の中の生き物たちがクチュリエの仕立てる衣服によって変容していくというストーリーが、繊細な映像美で描かれました。

 フィルム制作を依頼したのは、映画監督のマッテオ・ガローネ(Matteo Garrone)。第二次世界大戦後に開催された、クチュリエらによるミニチュアの衣装や小物の巡回展「テアトル・ドゥ・ラ・モード」に共鳴し、想像の世界を巡る旅を具現化したそうです。マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)氏が手掛けたオートクチュールコレクションはシュルレアリスムのイメージを宿していて、自然や変容といった解釈が、神秘的なフィルムの世界観によって強調されました。映像は、CGやポストプロダクションでの特殊効果を用いず、複雑なメイクアップ技術のみで表現しているとのこと。

 約10分の映像を見終えた新木優子さんは、「始まる前に頭に浮かべていた想像が吹き飛んでしまうくらい、素晴らしい世界観とストーリー。見始めた瞬間からグッと引き込まれてしまいました」とコメント。ファッションの素晴らしさを改めて感じることができたと話します。

 マリア・グラツィア氏は、メゾンの伝統とは異なる映像でのコレクション発表について、以下のように話しています。

「アート作品として、またアートの一表現手段として、映像というコンセプトに私は常に魅了されてきました。オートクチュールという独特の雰囲気を再現するために、幾度となくそれを試してみたいと思いを巡らせてきました。映画は、クリエイティブであると同時に職人技術によるアートであり、著述の作業であり、また合唱でもあります。ファッションのサヴォワールフェールと非常に類似しているのです」。

 多くのブランドにとって、フィジカルのショー以外の発信方法を模索する機会となった今シーズン。「コレクションとは非常に多くのインスピレーションを想起させ、また新たな道を探索するもの」とマリア・グラツィア氏が定義するように、一本の映画のようなコレクションは、衣服という枠を超えた一つの作品として新しい形を示しました。

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