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雨の中「イン(IHNN)」が初のショー、母校の文化服装学院で

 韓国出身の印致聖(イン チソン)が手掛ける「イン(IHNN)」が、デザイナーの母校である文化服装学院構内で初のショーを開催した。

 会場は校舎に囲まれた屋外スペース。少し前に降り出した雨は止まず、一部の来場者は傘を差しながらの観覧となった。スタートとなったのは、ブラスバンドによる生演奏。赤い光をバックに高らかな音でショーの開幕を知らせた。

 ファーストルックは、スポーティーなレギンスに透けるプリントの羽織り、そしてパンキッシュなヘアースタイル。続くルックも、透ける素材や大胆なカッティングなど、肌を意識させるスタイルが多い。インスピレーションとなったのは、ペドロ・アルモドバルが監督したスペイン映画「私が、生きる肌(The Skin I Live In)」。帯が巻きついたり垂れたようなディティール、赤がポイントとなったカラーリングなど、韓国人である自身のフィルターを通して日本の女性像を描いたという。

 ショー音楽には、ソニック・ユースのメンバーThurston Mooreによるオノ・ヨーコをオマージュした「Ono soul」や樹木希林のパートナーであった内田裕也の楽曲を使用し、型破りと言われながら新たな時代を切り拓いた日本を代表する女性たちを賛美した。

 スタイリングは18年秋冬シーズンのヴィジュアルを担当した北村道子と、フォトグラファーの鈴木親が参加。コレクションは全てウィメンズだが、紅を点した男性モデルが約3分の1を占め、ジェンダーレスが叫ばれる時代にあって「区別することへの意味のなさ」を表現したという。ショーには冨永愛や俳優の井之脇海などが出演した。

 デザイナーのインはショーの後、「売るための施策からは逆を行く、自分らしさを強く出していきたいという気持ちも込めてショーを行った。様々なモデルに着せて、一人一人違う見せ方でできた」と手応えを語った。

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