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“手の届くラグジュアリー”を提供、パリジェンヌに愛されるアイウェア「ジミー フェアリー」日本上陸の狙いとは?

ヨーロッパで140店舗展開、日本での勝算を聞く

ジミー フェアリー創業者のアントナン・シャルティエ氏

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Image by: FASHIONSNAP

ジミー フェアリー創業者のアントナン・シャルティエ氏

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“手の届くラグジュアリー”を提供、パリジェンヌに愛されるアイウェア「ジミー フェアリー」日本上陸の狙いとは?

ヨーロッパで140店舗展開、日本での勝算を聞く

ジミー フェアリー創業者のアントナン・シャルティエ氏

ジミー フェアリー創業者のアントナン・シャルティエ氏

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 ヨーロッパで140店舗を展開するフランス・パリ発のアイウェアブランド「ジミー フェアリー(Jimmy Fairly)」が、伊勢丹新宿店メンズ館でのポップアップ開催に伴い、日本に上陸した。同ブランドは、日本国内での認知度は未だ低いものの、ファッション性の高いデザインと135ユーロ~(2万5300円〜)の手に取りやすい価格帯でヨーロッパ圏で支持を拡大し、ファッション感度の高い層を中心にファンを増やしている。今回、アジア進出の第一歩として日本を選んだ背景とは? ポップアップ開催に際して来日した創業者のアントナン・シャルティエ(Antonin Chartier)氏に、日本市場におけるポテンシャルを聞いた。

創業から毎年2ケタ成長を記録、成功の鍵は「手の届くラグジュアリー」

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 ジミー フェアリーは、2010年に設立。ファッション性の高いデザインに、チタンやエコアセテートといった高品質な素材を組み合わせた手に取りやすい価格帯のアイウェアを販売している。サステナビリティの観点から、数量限定生産でコレクションを展開しており、2ヶ月ごとに新作を発表することで、トレンドを取り入れたアイテム展開を可能にしている。また、NGO団体「Restoring Vision」と協業した社会貢献活動にも従事。メガネを1本販売するごとに貧困地域へリーディンググラスを1本寄付するプロジェクト「BUY ONE. GIVE ONE.」を創業時から続けている。

 売上高は過去14年間、毎年2ケタ成長を続け、2022年度は前年比50%増の9500万ユーロ(約160億円)を記録。その後も毎年約30%の成長率を継続しているという。今年はグローバル展開に注力する方針で、新たに30店舗のオープンが決定しており、9月にはニューヨークにアメリカ1号店をオープン予定。中東エリアへの進出も決まっているという、まさに“波に乗っている”状態だが、アントナン氏は成功の理由を「手の届くラグジュアリー(affordable luxury)を提供していること」だと説明する。

 同ブランドのデザインチームには、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「セリーヌ(CELINE)」といったラグジュアリーブランドのアイウェア部門で経験を積んだデザイナーが在籍。トレンドを取り入れたデザイン性とハンドメイドのアセテートフレームといった品質の高さを武器にしながら、若年層でも手が届く価格帯に抑えていることを強みとしている。同ブランドでは売上の50%をリピーターが占め、新規顧客の35%が既存顧客による口コミによって来店しているという。「近年、ラグジュアリーブランドの価格高騰により、若年層は高品質なアイウェアに手が届きにくくなっています。そんな中、私たちは他のブランドでは10万円で売られるような高品質なものを4分の1の適正価格で提供することができています。それが、成功の秘訣です」(アントナン氏)。

 2025年春夏シーズンからは、新たにメンズコレクションをスタート。アートディレクションの方針にも変化が起きたという。「これまで、デザイナーに対して多くの条件を設けていたのですが、最近になってそれをすべて取り払って『ルールはない。ただクリエイティブで、トレンディであれ』という新しいルールを設けました。クリエイティブな人材の能力を最大限に引き出すためには、プレッシャーを解放し、『人々が愛するものを、あなた自身が愛せるものを自由に作ってほしい』と伝えることが最も重要だと気づいたんです」(アントナン氏)。

店頭に陳列されたアイウェア

2025年春夏コレクションからスタートしたメンズコレクション。伊勢丹新宿店メンズ館のポップアップでは、ブランドを代表するアイコンモデル「エルヴィー(Elvie)」といったロングセラーアイテムから新作のメンズコレクションまで、100型以上をラインナップしている。

Image by: FASHIONSNAP

フランス国内は女性顧客が7割、日本ではメンズに商機

 アジア進出の第一歩として日本を選んだ理由について、アントナン氏は「まず第一に、日本が大好きだから。日本は、フランスとは全く異なる文化を持つ国で、訪れるたびに新鮮な発見がありますが、それと同時に、美的感覚や物の見方、クラフトマンシップなど、フランスと共鳴する部分も多く存在します。細部まで作り込まれた建築だったり、街の人々が常にエレガントに着飾っているといった美学は、ジミー フェアリーの『美しいものを美しい空間で提供する』という美学と通ずる部分があると常々感じていました」とコメント。現時点では日本以外のアジア諸国への進出予定はなく、数年は日本市場に注力する。日本での展開開始に伴い、今後はアジア人に向けたモデルの改良やサイズ調整、新作の開発も行うという。

サングラス
サングラス

アイコンモデル「エルヴィー(Elvie)」(2万5300円)

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 現状、フランス国内での購買層は女性が7割。アントナン氏は、日本国内ではメンズ需要に期待を寄せているという。「日本に来て感じたのが、日本の男性のファッションに対する意識の高さ。そのため、日本市場ではメンズコレクションに大きな可能性を感じています」(アントナン氏)。

レッドオーシャンの国内アイウェア市場、「競合意識はない」

 国内のアイウェア市場は、「ジンズ(JINS)」や「ゾフ(Zoff)」「アイヴァン(EYEVAN)」といった日本企業が牌を取り合い、近年では「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」や「ブルーエレファント(BLUE ELEPHANT)」といった韓国発のアイウェアブランドが上陸し、若年層を中心に人気を集めるなど、群雄割拠となっている。そんな中、ベンチマークとしている競合ブランドについてアントナン氏に尋ねると「あまり意識していない」という。「日本かどうかにかかわらず、競合他社はあまり気にしないようにしています。私は日々、素晴らしいチームと高品質でトレンディな製品を提供することだけを考えています。自分たちのクリエイションに集中するのが、私たちのやり方です」(アントナン氏)。

 ポップアップ終了後の国内販路については、現状未定。現在は直営店舗のオープンに向けて市場調査を重ねており、代官山や青山、原宿のキャットストリートなど、ブランドのムードに合うエリアが候補に上がっているという。

 「日本市場での目標は、まず店舗をオープンし、日本のお客様に満足していただくこと。1店舗目を成功させることができたら、次に繋げていきたい。我々の店舗は、一つ一つ異なるコンセプトでデザインしており、スイミングプールや宇宙船をイメージした店舗など、ユニークな内装が強みです。日本でも、特別なデザインの店舗を作るべく構想を重ねています。個人的に日本が大好きで、今回の出張も、仕事だけなら2日間の滞在で十分でしたが、日本が好きなので1週間滞在しています(笑)。これから、大好きな日本の街に、ジミー フェアリーの店舗が立ち並ぶことを願っています」(アントナン氏)。

ジミー フェアリー創業者のアントナン・シャルティエ氏

今回の滞在ではショッピングを楽しんでいるといい、取材前日には古着を探しに下北沢を訪れたという。

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最終更新日:

■ジミー フェアリー ポップアップ
期間:2025年6月18日(水)~7月8日(火)
会場:伊勢丹新宿店メンズ館1階 プロモーション
所在地:東京都新宿区新宿3-14-1

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ジミー フェアリー創業者のアントナン・シャルティエ氏

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