ジャパンブランドの魅力を深掘り! GENSEI&ニンと巡る、革靴の名店<前編>

革靴の店内で買い物を楽しむモデル

Image by: FASHIONSNAP

革靴の店内で買い物を楽しむモデル

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ジャパンブランドの魅力を深掘り! GENSEI&ニンと巡る、革靴の名店<前編>

革靴の店内で買い物を楽しむモデル

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 伝統あるものづくりの歴史を受け継ぎながら、日本独自の文化として発展を続ける日本の革靴。その魅力を探るべく、日本靴工業会に参画する革靴ブランドにフォーカスした連載企画がスタート! 今回は、台湾出身のインフルエンサー GENSEIさん&ニン(Ning Chang)さんを案内役に迎えます。普段から革靴を愛用する2人ですが、日本の革靴については未知の領域とのこと。そこで、日本ならではの職人技が光る都内近郊の名店をハシゴしながら、リアルなショッピング体験をレポートします。

■日本靴工業会とは?
 日本の風土や日本人の足に合う良質な革靴の提供と普及を目的とするNPO法人。革靴の仕様や品質に関する情報提供や日本の革靴規格(JIS)の策定、革靴の製造過程で生じる環境問題への対応など、幅広い活動に取り組んでいます。今後は、激しさを増す国際競争の中で日本の革靴を更に発展させていくことを目標に掲げています。

参画企業:岩手製靴、エイゾー、大塚製靴、共和工業、チヨダシューズ、東立製靴、ハルタ、マドラス、宮城ハルタシューズ、リーガルコーポレーション(五十音順)

日本の革靴を堪能できるモデルコース
前編では3つのショップを訪問!

 日本の革靴の世界を堪能するべく、今回は「リーガル(REGAL)」「ハルタ(HARUTA)」「大塚製靴」「東立製靴」「マドラス(MADRAS)」「エイゾー(EIZO)」の6社の直営店を訪問!前編では、東京のど真ん中に店舗を構える大塚製靴とリーガル、マドラスの3つのショップを巡ります。

150年の歴史を体感、シューマニュファクチャーズ[オーツカ]

 まず訪れたのが、大塚製靴が六本木ヒルズに構えるシューマニュファクチャーズ[オーツカ]。1872年に創業した大塚製靴は、今回ショップを巡るブランドの中でも最古となる150年以上の歴史を持つ老舗ブランド。同店では、ビスポークをはじめとしたオーダーシューズや、独自製法で作られた革靴やブーツなどの既製靴まで、幅広い商品を展開しています。

革靴を見る2人


 ビジネスシーンやパーティーなどのフォーマルなシーンで活躍する革靴作りが強みの大塚製靴ですが、近年、需要が高まっているというのがレザースニーカー。フォーマルシューズと同じ仕立てで作られていることから、使い捨てではなくリペアして長く履き続けることができるのが魅力です。履き心地はスニーカーでありながら、すっきりとしたシルエットでスーツスタイルにもマッチするのが大塚製靴ならでは。

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スタッフ

コロナ禍以降、ビジネスシーンでのドレスコードの幅が広がった影響もあり、ビジネス用の需要が増えているのを感じます。出張などの長時間移動にも人気で、リピーターの方や、口コミを聞いて来店される方も多いです。

革靴を見るモデル


日本の職人技が光る、多様な商品ラインナップ

革靴を見る2人

 店内には、150年以上に渡る長い歴史を体感できるシューズギャラリーを展開。オーダーメイドシューズはもちろん、既製靴も幅広いラインナップの中から選ぶことができます。細かいディテールに、職人技が光ります。

金魚が描かれた革靴を持ったモデル

金魚のモチーフが可愛いですね!

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ニンさん

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スタッフ

これは展示用につくられた非売品で、金沢の職人が蒔絵で描いたものです。インバウンドのお客様からも反応が良く、「売ってほしい」というお声をいただくこともあります。

レザースニーカー

レザースニーカーの内側がゴールドになっているんですね。

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GENSEIさん

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スタッフ

2020年の東京五輪を機に、金メダルをイメージして作られたモデルなんです。好評を受け、五輪が閉幕した今も継続的に販売しています。「脱いだ後にも絵になるような靴」として、人気が高いですね。

◆2人が選んだシューズはこちら

革靴を履いたモデル
革靴を履いたモデル

GENSEIさんが選んだ「OP-1003NA」(6万4900円)

 豊富なラインナップの中からGENSEIさんが選んだのは、内羽根のフルブローグ(OP-1003NA)。アッパーに羽根のような縫い目を施したウィングチップのデザインで、いつものコーディネートをクラシカルなスタイルへと底上げしてくれる一足です。

革靴を履いたモデル
革靴を履いたモデル

ニンさんが選んだ「ボンステップ」のレースアップシューズ「5771」(3万4980円)

 ニンさんは、ウィメンズ向けのウォーキングシューズ「ボンステップ(Bon Step)」のレースアップシューズ「5771」を試着。足本来の機能をサポートすることを目的に生まれたボンステップの魅力は、なんといってもその履き心地にあります。足のアーチ構造を支えるバニオン(外反母趾)に対応した設計で、「一度履くと他のシューズが履けなくなる」とも言われているのだとか。

店舗から出てくる2人

■シューマニュファクチャーズ[オーツカ]

大塚製靴の店内
大塚製靴の店内

所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウエストウォーク4階
営業時間:11:00~20:00(年中無休)
問い合わせ:03-3497-1872

リニューアルオープンした「REGAL ヤエチカ」

 日本製革靴の魅力を知った2人が次に向かったのが、REGAL ヤエチカ。今年9月にリニューアルオープンしたばかりのこのお店は、「リーガル(REGAL)」ブランドのリブランディングに伴い、新たなコンセプトストアとしてデザインを一新しました。

REGAL ヤエチカに入店するモデル2人


 壁面や什器には、大谷石や木目といった天然素材をふんだんに取り入れ、なだらかな曲線を取り入れることで、厳選されたアイテムを心ゆくまで堪能できる空間に。「ビジネスシーンだけではなく、幅広いシチュエーションで革靴を楽しんでほしい」という思いのもと、さまざまな革靴スタイルを提案しています。

店内で革靴を眺めるモデル2人


 広々とした店内で革靴を物色する2人。メンズ・ウィメンズともに豊富にラインナップしているため、次から次へと気になるモデルに手が伸びます。

革靴を手にするモデル
革靴を手にするモデル

◆2人が選んだシューズはこちら

革靴を履いたモデル
革靴を履いたモデル

GENSEIさんが選んだ「プレーントゥ(02BLGTX)」(4万4000円)

 悩んだ末、GENSEIさんが選んだのは、クラシックなプレーントゥに防水透湿素材のゴアテックスを掛け合わせたモデル「02BLGTX」。オーセンティックなスタイルながら、カジュアルスタイルにもマッチするデザインです。

革靴を履いたモデル
革靴を履いたモデル

ニンさんが選んだ「ダブルモンクストラップ(10BLCFL)」(4万1800円)

 続いてニンさんは、ダブルモンクをセレクト。上品ながらカジュアルシーンで合わせやすいデザインに仕上げた一足で、アウトソールにはヴィブラムを採用しているため、歩きやすいのも特徴。肉厚のオイルドレザーは、履き続けることで経年変化が楽しめるのだそう。

プロの技で靴が蘇る、独自のシューケアサービスを体験!

 リーガルの店舗では、シューケアサービスを実施。同社独自の資格制度「シューケアアドバイザー」を持つプロのスタッフによる短時間のケアから専門的なメンテナンスまで、幅広く対応しています。新品の靴にクリームを施して潤いを与える「プレメンテナンス」や、ベーシックな靴磨き「クイック」であれば、所要時間10分〜で完了するのも嬉しいポイント。今回は「クイック」のメニューを体験することに。

靴磨きのサービスを受ける様子


靴磨きのサービスを受ける様子
靴磨きのサービスを受ける様子

 ブラシで汚れとホコリを落とした後、ローションでさらに汚れを拭き取り、クリームを塗布してブラシをかけ、最後は乾拭きで仕上げます。ちなみに、シューケアの間は木製のシューキーパーを入れていますが、シューキーパーには革に含まれた余分な湿気を吸い取るほか、靴の型崩れを防ぐ効果があるのだとか。湿気を吸った革は型崩れを起こしやすく劣化の原因となることから、日頃からシューキーパーを入れることで軽減できるのだそうです。

 サービスを終えた革靴がこちら。熟練の技によって靴が徐々に輝きを取り戻す様子を目にすることで、心まで満たされていきます。

ブラウンの革靴

■REGAL ヤエチカ

リーガル ヤエチカの店内
リーガル ヤエチカの店内
リーガル ヤエチカの店内

所在地:東京都中央区八重洲2-1八重洲地下街外堀地下2番通り
電話番号:03-3271-7655
営業時間:10:00〜20:00

独自技術による優れた履き心地を提供、マドラス 銀座店へ

 続いて2人が訪れたのは、「マドラス 銀座店」。昨年リニューアルしたばかりの同店は、指圧効果をもたらし、足裏から血行促進を促して疲労軽減させるマドラス独自のリカバリーインソール素材「metaインソール®」に特化したコンセプトショップです。

マドラス 銀座店にいる二人


 すべての商品にmetaインソール®を搭載しているマドラスブランドのみを取り揃える同店。リカバリーインソールの効果を最大限に体感するため、まずは「足圧計測機」でニンさんの足圧をチェックします。足圧とは足裏にかかっている圧力のことで、歩き方や立ち方の癖が表れるもの。ここでの数値をもとに、より顧客一人ひとりに合った靴選びを提案しているのが、マドラスの強みです。

足圧を測っている様子

 店長の若佐さんによると、ニンさんは右のかかとに重心(足圧)がかかりやすいとのこと。metaインソール®は、履き心地はもちろんのこと、足圧を分散するという特徴もあるので、重心が偏っている人にもおすすめなんだとか。

たしかに、長時間歩いていると右足から疲れやすいです! 普段は気づかない自分の姿勢や立ち方を振り返るきっかけにもなりますね。

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ニンさん

革靴で培った技術がスニーカーに、meta インソール®の新たな魅力

展示されたインソールのゲルを見る2人

 店内には、metaインソール®に搭載されている超柔軟ゲル素材「クリスタルゲル®」を展示。実際に触れてみると、もちもちとした柔らかさがクセになる触感です。

革靴を見るモデル

 革靴の履き心地を向上するために開発されたmetaインソール®ですが、近年ではスニーカーアイテムにもそのテクノロジーを搭載! 革靴で培った技術を反映しながら、より幅広いシーンにマッチする、マドラス独自のスタイルを確立しています。

店頭に並んだレザースニーカー

◆2人が選んだシューズはこちら

白いスニーカーを履いたモデル2人

 2人は、新作のレザースニーカーをお揃いでセレクト。上質な牛革で仕立てた一足で、metaインソール®が足のアーチを支えながら疲労を軽減。姿勢の補正や歩行をサポートしてくれる効果も持っています。

白いスニーカーを履いたモデル
白いスニーカーを履いたモデル
白いスニーカーを履いたモデル
白いスニーカーを履いたモデル

レザースニーカー(M560MT/2万6400円)

■マドラス 銀座店

マドラス 銀座店の店内
マドラス 銀座店の店内
マドラス 銀座店の店内

所在地:東京都中央区銀座5-8-5(※東京メトロ銀座駅A5番出口から徒歩1分)
営業時間:11:00~20:00
問い合わせ:03-3571-1200

 日本を代表する3ブランドのプロダクトとともに、日本の革靴の魅力を堪能した2人。後編では、東京から離れて、神奈川、千葉、埼玉に位置する3つのショールーム&ショップを巡ります(近日公開予定)。

最終更新日:

Image by: FASHIONSNAP

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