Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】デザビレ村長 鈴木淳「趣味でモノを作る人にデザイナーが負けてしまう時代が来る」


―政治サイドからデザイナーを支援するという考えは?

 区長になるとデザビレはやめなければいけないのでどっちがいいのか、正直判断が難しいですね。区議会議員になるとしても区の仕事をやっている人は区議会議員に立候補できないっていう決まりがあります。議員の方はたくさんいますが、インキュベーションマネージャーを出来る人はあまりいないので、まだ今の方のポジションの方がやれることは多いかなと思っています。

―役所を変えられるような仕組みが作れるのであれば何をやってみたいですか?

 創業支援を掲げている区長が当選すればOKかもしれないですし、そういうことを理解してくれる人がいるなら私は必要ないと思います。台東区では予算に限界がありますから、経産省とか都庁でマクロ的にファッション全体を考えていったほうがいいと思いますね。今デザビレの入居倍率が9〜10倍なのですが、それはつまり10人中9人が事務所を持ちたいしビジネスを伸ばしたが入居できず困っているということです。そういった方をサポートしていくことは必要だと考えています。


■ファッションの生きる道は?

―現状のファッション業界を志望する若者が減っています。

 若い人はその時代時代で稼げそうな業種を選ぶので当然の結果だと思います。例えば団塊世代だと繊維系が儲かるから繊維系に1番優秀な人が入りましたし、その後は機械系ハイテク系、金融系に流れ、今はIT系にシフトしています。今のファッションは儲かる匂いがしませんから、いい大学を出てファッションをやろうという雰囲気はあまりないのかもしれませんね。

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―業界に閉塞感が漂っています。

 バブルの崩壊前のファッションデザイナーはポルシェに乗ったりというバブリーな経験しているわけです。それを夢見て、稼ぐつもりで業界に入ったその下の世代の人が今会社の良いポジションに就いているのですが、バブル後の根性論や精神論ではどうにもならない厳しい現実に直面してしまった。そういった世代が上に立っていることで、下の世代の人も大きな夢を語る雰囲気が生まれていないのだと思います。

―若い世代の未来は暗い?

 もちろん厳しいのだけれど、今後は20代が活躍できる時代になるのではないかと思っています。今、英語圏では人材が流動的になっていますが、こういった人材の流動性の中に日本人も加わっていけば必ず活路は見いだせる。20代の人たちは、そういったことに対してあまり抵抗がないと思うのでチャンスだと思いますね。御三家登場の後、世界で活躍するブランドは「UNDERCOVER(アンダーカバー)」や「sacai(サカイ)」など出てきていますが、数としてはあまり無い印象です。それこそ山縣くんみたいな海外の学校を卒業した人が日本に帰らず、海外の1番いいところでものづくりをして、日本や海外で売っていくといったことをすれば十分うまくやれると思っています。


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