Art インタビュー・対談

【インタビュー】写真家 レスリー・キー 母の死、孤児院、逮捕劇 、それでも写真を撮る理由は?


―松任谷由実氏の作品はいつから手掛けているのですか?

 2001年に撮り始めたので今年で14年目です。去年の1月に出した写真集は、ユーミンのデビュー40周年のもので、13年間分のアーカイブに新作をプラスして作りました。

―放映中のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」のポスターも手掛けましたね。

 半沢直樹を作ったチームが手掛ける作品ということで、半沢直樹を超えたいという意識で撮りましたね。江口洋介さんや唐沢寿明さん、山崎勉さんなどかっこいい役者の方ばかりで、撮影現場もいい雰囲気でした。その他にも「ROOKIES(ルーキーズ)」や「セーラー服と機関銃」など色々撮りましたね。映画のポスターも50〜60本、CDジャケットはおそらく300枚以上、雑誌の表紙は1,000冊以上撮ってます。

―撮影で大切にしていることは?

 撮影も行っている宝塚歌劇団のモットーに「清く、正しく、美しく」というものがあるのですが、私も撮影のときにはこのキーワードを意識して撮影するようにしています。だから様々なところで議論になったメンズヌードも、私は「清く、美しく、正しく」だと思っています。

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■ヌード写真はアートかポルノか?

昨年2月に逮捕されましたが、その経緯を教えてください。

 2月2日に第3回目となるメンズヌードの写真展「FOREVER YOUNG Uncensored Edition !!!! Male Nude Photo Exhibition by LESLIE KEE」を開催しました。メンズヌードの写真展は何度か開催していたのですが、二日間後の2月4日スタジオに突然警察の方が逮捕状を持ってきました。男性モデルの性器などが写ったヌード写真集を販売した行為がわいせつ図画頒布の罪に該当すると言われ、そのまま浅草警察署に連れて行かれました。

 着いたときにはもうマスコミが何十人もいてバシャバシャと写真を撮られて、次の日メディアには「レスリー・キー、逮捕、わいせつ」という言葉がメディアに並んでいました。逮捕から48時間後に釈放された後も何が何だか分からない状態が続いていましたが、ツイッターやブログなどで浜崎あゆみさんや藤原紀香さん、冨永愛さん、丸山敬太さんなど多くの方が僕を擁護してくれていたと知ったときは本当に感動しました。本当に人に恵まれたなと。

 逮捕された時は、今後の仕事などが不安でしたが、事件をきっかけに「写真家 レスリー・キー」の名前が広まり作品を見てもらえたことで大きな仕事を任せてもらえるようになりました。今では、逮捕前よりも仕事が増えました。この事件は、良くも悪くも自分にとっては大きな転換点でしたね。

―美術家の会田誠氏が六本木で開催した個展もそうですが、過激な表現に対して批判的な声は少なくありません。

 その時は児童ポルノが問題になりましたね。メンズヌードは2004年から撮影していまして、この10年間で約1,500人の男性器を撮影しています。メンズヌードがライフワークの中の1つとしてある私にとっては、もう少し寛容な社会になってほしいなと思いますね。生まれた時はみんな全裸で生まれてくるわけですし、アフリカに行けばヌードは当たり前のことですから。撮影した写真が女性のヌードだったらこうした問題にはならなかったかもしれませんからね。


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