「メゾン マルジェラ」2020年春夏「デフィレ」Co-edコレクション
Image by: FASHIONSNAP.COM (Koji Hirano)

Fashion 注目コレクション

Maison Margiela 2020年春夏を知る3つのポイント:ハック・プリントから新アイコンバッグ「Snatched」まで

「メゾン マルジェラ」2020年春夏「デフィレ」Co-edコレクション
Image by: FASHIONSNAP.COM (Koji Hirano)

 「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」が、2020年春夏「デフィレ」Co-edコレクションをパリで発表した。クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノ(John Galliano)は今シーズン、歴史と記憶を探求。デジタル時代において、人々の記憶は混沌としたノイズによって歪められ、改ざんされ、次第に薄れてゆく――。ハッキングプリントから新作バッグまで、3つのポイントからガリアーノによる最新のクリエイションを掘り下げる。

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1. 生地をハッキング?トロンプルイユで問う"本質"

 コレクションの中盤で続いた、テーラリングジャケットの中央に稲妻のような柄があしらわれたルック。ツイードやヘリンボーンの生地に白いペイントを重ねたかのように見えるが、実はいずれも白いベーシックなコットン生地にツイードやヘリンボーン模様をトロンプルイユのように描いている。まるでプリント機がハッキングされたかのようなモチーフで、ガリアーノによって"ハック・プリント"と名付けられた。

 ひと目見ただけでは、自身の記憶を辿って「クラシックなジャケットだ」と認識するだろう。しかし、ハッキングのように取り入れられた白いエレメントこそが真の姿なのだ。ガリアーノは「見えているもの(捉えているもの)は果たして真実なのか?」と本質について問いかける。

 

2. マルジェラ流"アップサイクル"の提案

 資源を再利用・再循環する「アップサイクル」は未来を見据えたものづくりの手法だが、マルジェラ流の「アップサイクル」は価値を再解釈することを提案する。特徴的なアプローチがパンチング。ジャケットやドレスの身頃に、手作業やレーザーカットで丸い穴が切り抜かれ、内側にあるものを見せることで新たな価値を宿している。また、ビッグサイズのトラウザーがストラップドレスに姿を変えるなど、新しい用途を持った衣服に生まれ変わらせることも再解釈の一つだ。

 

3. 新アイコンバッグ「スナッチト」が登場

新アイコンバッグ「スナッチト」

 2019年秋冬「アーティザナル」コレクションでデビューしたジェンダーレスな新アイコンバッグ「スナッチト(Snatched)」が、今回のランウェイにも登場。「グッド・ルッキング」という意味のスラングから名付けられたこのバッグは、アシンメトリーのフォルムで折り畳むように成形されたポシェットタイプ。掴んだり抱えるようにして持つことを提案する。ラージとスモールの2サイズ、パテント・ブライドルレザーとカーフスキンの2素材が登場した。

 なお、ガリアーノがメゾン マルジェラで初めて手掛けたアイコンバッグ「5AC」からは、クロコダイルプリントを施した新作が披露された。"パッケージ・プリント"と称した手法で、徹底的にこだわったフェイクを提案することで、人々が記憶しているクロコダイルとは真実なのだろうかと考えさせられる。

「5AC」バッグ

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