Mame Kurogouchi 2019年春夏コレクション
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日記から起こした淡い記憶の服、マメがパリ初のランウェイで歩み

Mame Kurogouchi 2019年春夏コレクション
Mame Kurogouchi 2019年春夏コレクション
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 黒河内真衣子が手掛ける「マメ(Mame Kurogouchi)」のパリで2シーズン目となる新作コレクションのプレゼンテーションは、初のランウェイ形式で発表された。2時間半の間に5回のミニショーを行い、招待客は立ち見だが間近で見ることができる。気負いのないリラックスしたムードで、パリでの歩みを感じさせるショーとなった。

 

 繊細な女性らしさを増しているマメの2019年春夏コレクションは、日記という極めてパーソナルな記録から作られたという。今年4月1日から6月17日まで毎日、黒河内の日常の出来事や思いを、手記と写真、そしてデザイン画として綴り、それらをコレクションに起こすというアプローチ。「リラックスして健やかに作ることができた」と黒河内は振り返る。ビートメイカーSeihoが制作したショー音楽にも、紙をめくる音や鳥のさえずりなど日常の音が紡がれた。ショーメイクは「ナーズ(NARS)」、ヘアは資生堂、スタイリストは鴨下亜依を起用。

 淡い記憶や思考の重なりを表現するのは、靄(もや)のようにおぼろげな色合いやモチーフと、繊細な素材のレイヤード。締め付けない自然なカーブを描くシルエットで、和服を連想させる仕立てもある。青みがかった藤色は上村松園の絵画から、パッチワークのように見えるジャカードは日本の伝統的な祭りから着想を得た。代々受け継がれる祭りの衣装のように、長く着ることで美しく擦り切れていくことを想定しているという。

 トータルスタイルを完成させるアクセサリー類もシーズンを増すごとに充実させており、ストローハットは「キジマタカユキ(KIJIMATAKAYUKI)」とのコラボレーション。シグネチャーのPVCバッグと同様にクリア素材のアクセサリーには花が刻まれている。コレクションには刺繍入りブーツなどもラインナップしているが、ショーではフラットサンダルに統一したことで、抜け感のあるノンシャランなムードが好評を得た。

 マメがパリで初めて単独の展示会を行ったのは2014年9月。海外取引を少しずつ広げ、2017年に東京都がサポートする「FASHION PRIZE OF TOKYO」を受賞したことをきっかけに、前回の2018-19年秋冬コレクションからプレゼンテーション形式の発表にシフトしている。サポートを受けられるのは受賞から2シーズンのみだが、次回以降もパリで発表を続けていく意向。ミニショーを足掛かりに、メゾンが名を連ねる公式スケジュール入りも視野に入れているという。

■Mame Kurogouchi:2019年春夏コレクション全ルック
■ファッションウィークの最新情報:特設サイト

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