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器と“美肌”温泉と、そして人と 山口県・長門湯本温泉に若者が集まる理由

器と“美肌”温泉と、そして人と 山口県・長門湯本温泉に若者が集まる理由

新しくなった恩湯

Imaged by 長門湯本温泉

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長門湯本温泉は「ぬるま湯」で勝負

 長門湯本の温泉街を歩いていると、すれ違う地元の人々のその肌のツヤに目が止まる。老若男女関係なく、みんなつるっとした輝く肌を持っている。その秘密は、やはり地元に流れる「温泉水」。長門湯本の源泉は化粧水の成分にも近いといわれ、“美肌の湯”とも呼ばれる温泉水だ。その歴史をひも解くと、今から約600年前(西暦1427年/応永34年/室町時代)に遡り、大寧寺の定庵禅師が住吉大明神からのおつげによって発見されたとされる。山口県では最も古い歴史を持つ温泉とされ、江戸時代には、藩主も度々、 湯治に訪れた貴重な温泉で、その後も明治、昭和と多くの人で賑わう温泉が街の中心だった。だが、約150年続いた老舗の白木屋リゾートホテルが破綻し、それを機に、衰退の一途を辿っていった。

 そして長門湯本はその再生に、魅力ある温泉街への一歩として、長く地元の人に愛され続けてきた、町の象徴でもある立ち寄り湯「恩湯」の老朽化によるリニューアルを計画した。老舗温泉宿「大谷山荘」を運営する大谷和弘さんら地元の若手が思いを語り、その思いを仏生山温泉の建築で知られる設計士の岡昇平さんがデザイン。日本伝統の様式美を感じさせる平屋造りと、木材をふんだんに使った素朴な佇まいでありながら、洗練されたモダンなスタイルの“恩湯”が誕生した。

長門湯本の温泉
・温泉法上で定義されている温泉
・泉質はアルカリ性単純泉PH9.62(山口県が入浴剤混入はないと平成16年8月5日温泉調査結果を公表)
恩湯
・源泉掛け流し(放流式)恩湯泉/39.0度・36.5L/分
・1分あたり130mL湧き出る

 恩湯のリニューアルにあたり、大谷さんは「ぬるま湯で勝負」と語る。その意味とは、「泉源温度は39度。浴槽に入ると36〜38度で、まさにぬるま湯。運がいいと自分の体温と同じ温度の温泉に入ることができる」ことにある。ぬるま湯だからこそ、じっくり、ゆっくり長く浸かっていることができ、それによるリラクゼーション効果も期待できるという。アルカリ性単純泉の化粧水の成分にも近いという“美肌の湯”。地元の人の肌の美しさにつながっている。

 恩湯の立て替えは大谷さんをはじめ、地元の人たちと建築家の岡さんとが長く話し合って決められた。そのベースとなったのが、残されていた原泉の流出形態が書かれた恩湯建設初期の建物の設計図。それによると、いわゆる掘削温泉ではなく、恩湯の建物の真下の地面から源泉が沸いて出ていることが分かった。そこで大谷さんが「源泉が沸いているところを見られるようにしたい」と提案し、源泉があふれる岩を剥き出しにした温泉場を設計。「ぬる湯に浸かりながら、その沸いている源泉を眺め、湧き出てきている音を聞く」。五感が研ぎ澄まされる時間が過ごせる空間が完成した。

立ち寄り湯「恩湯」に鎮座する住吉神社の神様

 源泉が湧き出ている岩を見せることに加えてこだわったのが、浴槽の大きさだ。「岩から湧き出ている温泉の量に対し、掛け流しで、浴槽の中の泉質が一番良い状態であるための、浴槽の大きさを導き出しました」。男女湯、それぞれ約8㎡、深さは1mの浴槽となった。「小さいと思われるかもしれませんが、それがベスト」と自信を見せる。また、浴槽を囲む岡さんの最初のデザインは、シンプルで洗練された浴室が広がったが、「地域の繁栄は宗教との密接な関係にもあります」(大谷氏)と、頭上の丘に鎮座する住吉神社の神様をまつり、しめ縄もデザインに落とし込んだ。この新しい恩湯には、地元の人はもちろん、今では近隣の県や九州からも訪れる観光客の癒やしの場として定着。街にできた昔の家屋をリノベーションしたおしゃれなカフェでくつろぎ、茶器を眺め、そして美肌へ導く温泉に入る。そんなスタイルが、地元の人だけでなく、近隣の県からも訪れる若者を含めた幅広い人の癒やしにつながっているようだ。大谷さんは「温泉は生き物。水温が下がることも、湯量が減ることもある。永遠ではないからこそ、今ある自然の神秘を楽しいでほしい」と語り、その思いが多くの人へと響いていく。

湯船に浸かって岩から湧き出る源泉を眺めることができる。まつられた神様をみながらの入る温泉は心まで清らかに

Imaged by 長門湯本温泉

竹藪だった場所が長門湯本のバス停から音信川に続く階段の道に再開発

Image by 長門湯本温泉

“美肌の湯”が湧き出る温泉旅館を紹介

<大谷山荘 別邸音信大谷山荘の別邸として2006年にオープン。“湯治モダン”をコンセプトに全室露天風呂付き18室を展開する。入口からフロアには畳が敷かれ、部屋まで続く。大谷山荘の開湯600年を誇る、長門湯本温泉の原点である「湯治宿」を礎に、モダニズムを融和。「湯につかる」「裸足で歩く」「座る」など、日本文化の「粋」に独自の開放感、高級感を組み込み、現代の湯治が表現されている。大谷山荘は、1881年創業。老舗旅館として、1960年代に高松宮殿下、1980年代には天皇皇后両陛下が来館。2016年には日露首脳会談の会場となり、当時の安倍首相が来館するなど要人を迎える。2020年に設立600周年を迎えた。
■別邸音信公式サイト

Image by FASHIONSNAP

<玉仙閣>長門市に伝わる、世界三大美女であり中国唐の時代の楊貴妃が漂着したという伝説から、玉仙閣にはその伝説をモチーフにした「美人の湯」がある。近年のリニューアルでは、建築家の岡昇平さんにデザインを依頼。ロビーは白を基調にした、読書や仕事でも使える、モダンなスタイルに生まれ変わった。また客室の2部屋も岡さんのデザインによりワーケーションができるスタイルへと進化した。なお、代表の伊藤就一さんは、カフェ「cafe&pottery音」の共同経営者でもあり、長門商工会議所青年部の一員として、これまでも詩人の詩をテーマに音信川沿いにろうそくを灯す「あかりうた」や、歌手を招いてのフェスティバル、精霊流しなどのイベントを開催するなどで、まちの活性化に尽力する。
■公式サイト

Image by 長門湯本温泉

<界 長門>長門湯本で150年続いた老舗旅館の廃業により、その跡地に誘致され開業。長門湯本温泉の再生への鍵となる役割を担う。併設されたカフェスタンド「あけぼのカフェ」は、宿泊客以外も利用できる。山口県のオリジナル柑橘「長門ゆずきち」のジャムを使った、自家製どら焼きは大人気。こういったカフェスタンドを併設するのは、グループの界の中でも、ここ長門だけという。音信川の川床を使用した野点体験なども実施し、温泉街の活性化に大きな力になっている。
■公式サイト

Image by 長門湯本温泉

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