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　「一枚の布、一本の線」では、一枚の布から多面的な可能性を生み出し、“日常に潜む多面的な表情”にアプローチするアイム メンの衣服やものづくりを、大きな一枚の布と一本の光の線を用いて表現。建築現場で使われる墨出し（設計図を原寸大に描く作業）用ツールから放たれた一本の光の線が、空間に浮かぶ一枚の大きな布に多様な光の表情を生み出す。また、布を透過した光の線が空間の異なる表情を浮かび上がらせることで、アイム メンが提案する“新たな日常”を表現するという。同展は、デザインによる新しい概念の創出と具現化を行うデザインスタジオ「TAKT PROJECT」が手掛けた。

ISSEY MIYAKE

IM MEN

Fashion

アイム メンが展示「一枚の布、一本の線」を開催、ブランドのものづくりを布と光で表現

　アイム メンは、2021年に創業者 三宅一生の構想を基に立ち上げた、デザインとエンジニアリングを融合させたものづくりを展開するブランド。三宅デザイン事務所のデザイナー兼エンジニアの河原遷と板倉裕樹、テキスタイルデザイナー兼エンジニアの小林信隆の3名が中心となり、デザインと構造の両面から衣服を再構築し、「一枚の布」という思想による服づくりを行っている。　同展は、ブランド初となるパリファッションウィークの参加にあたり、より多くの人にコレクションを届けることを目的として企画。伝統的な日本の手仕事と現代的なテクノロジーを表現するアーティスト兼デザイナー 吉岡徳仁のインスタレーションを通して、ブランドフィロソフィーである「一枚の布」の可能性の探究から生まれた、2025年秋冬コレクションを展示するほか、衣服を形作る素材および技法についても紹介する。

イッセイ ミヤケ「アイム メン」がパリで展覧会開催、吉岡徳仁のインスタレーションを通して新作を紹介

　アイム メンは今年2月にデビュー。イッセイミヤケのメンズとしては「オム プリッセ イッセイ ミヤケ（HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE）」以来の新ブランドで、デザインをミヤケ デザイン スタジオのデザインチームが担当。アイム メンでは生活環境の変化を柔軟に捉え、現代的な生活シーンに溶け込むプロダクトとして、シンプルな機能美と実用性を追求した新しい日常着を提案している。　新シリーズは、植物由来原料のポリエステルを一部使用し、軽量でシワになりにくい素材の特性を活かしたという。シルエットは体に馴染むよう、程よくゆとりを持たせている。コートとブルゾンは内側に取り付けられたストラップを肩にかけることでハンズフリーで持ち運ぶことが可能で、背面内側のポケットに収納するとバックパックとして使うこともできる。パンツはヒップのポケットに収納し、内蔵のストラップを取り出せばサコッシュに変化する。カラーはセージグリーン、イエロー、ダークネイビーの3色を展開し、価格はコートが16万5000円、ブルゾンが13万2000円、パンツが6万500円（いずれも税込）。

イッセイミヤケ「アイム メン」が新作ウェア発売、バッグに変化する独自構造

　同社は、1976年から展開していたメンズライン「イッセイ ミヤケ メン（ISSEY MIYAKE MEN）」を2020年秋冬シーズンをもって休止。理由を「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」としていた。　新ブランドでは、生活環境の変化を柔軟に捉え、現代的な生活シーンに溶け込むプロダクトとしてシンプルな機能美と実用性を追求した新しい日常着を提案。2010年にスタートした「132 5. イッセイ ミヤケ（132 5. ISSEY MIYAKE）」で培ってきた再生素材や折り畳みの数理による衣服構造の研究を発展させ、暮らしに喜びや発見をもたらすような服作りを行う。今後は路面店を南青山に出店する予定で、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑みながら準備を進めるという。　公開したビジュアルは、写真家の操上和美が撮影。モデルには、過去にオム プリッセ イッセイ ミヤケのヴィジュアルなどを手掛けてきたデザインユニット「グーチョキパー（GOO CHOKI PAR）」の浅葉球、飯高健人、石井伶の3人を起用した。「ISSEY MIYAKE」の頭文字でもある「IM」を用いたミニマルなブランド名と同様に、シンプルなデザインのステンカラーコートやブルゾンを着用している。

ISSEY MIYAKE MEN

イッセイミヤケ、新メンズブランド「アイム メン」発表

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