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NY発ラグジュアリーヘアケア「オリベ」共同創業者・社長 ダニエルに聞く、オリベの魅力

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NY発ラグジュアリーヘアケア「オリベ」共同創業者・社長 ダニエルに聞く、オリベの魅力

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 世界有数のトップヘアスタイリスト、オリベ・カナレス(Oribe Canales)らが2008年に立ち上げたニューヨーク発のラグジュアリーヘアケアブランド、「オリベ(ORIBE)」。2018年に花王の傘下に入り、現在42の国と地域で展開。日本では2021年に上陸し、サロン専売で販売する。15周年を迎えた今年、カナレス氏と共同でオリベを立ち上げた、社長のダニエル・ケイナー(Daniel Kaner)氏が来日し、改めてブランドの誕生背景や、2018年に死去したカナレス氏の魅力について語ってくれた。

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■ダニエル・ケイナー(Daniel Kaner)
 ORIBE Hair Care LLC共同創業者/社長。「アヴェダ(Aveda)」「バンブル アンド バンブル(Bumble and Bumble)」の要職を務めた後、2008年にオリベ・カナレス(Oribe Canales)氏らとオリベを立ち上げ、以降、社長としてブランドをけん引する。

高級サロンで取り扱われるオリベとは?

ー改めてブランドの誕生、オリベ氏とタッグを組んだ理由について教えてください。

 カナレス氏はすでに有名なヘアスタイリストで唯一無二の存在として、アメリカのファッション業界でも大きな役割を担っていました。そんなカナレス氏が当時、ヘアメイクのためのユニークなツール、これまでマーケットになかった製品を開発したいと考えていたんです。

 一方で私自身は「アヴェダ(AVEDA)」創業者との仕事や、アメリカの老舗ヘアケアブランド「バンブル アンド バンブル(Bumble and Bumble)」での経験から、サロンブランドで何かできることはないかと考えていたんです。さらに言うと、実は私の妻がメイクアップアーティストで、彼女がカナレス氏の仕事に対する姿勢や人柄を素晴らしいと評価していたので、何か一緒にできることはないかと模索していました。

黒い服を着た男性

オリベ・カナレス氏

ーでは、最初からサロン向けの製品を作りたいという思いがあったということですか?

 そうですね。中でも、最高峰のブランドを作りたいという思いがありました。トップクラスのヘアメイクアーティストの方々をリスペクトしていますし、またリスペクトされるような製品作りを目標としていました。

ーヘアケア・スタイリングのブランドや製品は数多くありますが、オリベならではの特徴や強みは?

 ファッションでのコレクションやモード誌で活躍していたカナレス氏の高いクリエーション力を武器に、ほかにはない機能性の高いスタイリング剤があると言うことです。

世界的ベストセラー「ドライ テクスチャライジング スプレー」
髪のボリューム感や束感をアップさせるだけでなく、根元のへたりを抑えて自然なスタイリングを実現。以前は髪のボリュームを出すために、ドライシャンプーなどが一般的に使われてきたが、ドライシャンプー特有の粉状のテクスチャーが使いづらいといったユーザーがいたことから、ユニークな使用感のスプレーを開発した。ザラつきのないサラッとした仕上がりで、無造作なデイリースタイルはもちろん、ボリュームスタイルやアップヘアまでさまざまなスタイリングが可能だ。

Imaged by オリベ

 スタイリング剤をはじめ、インバスのシャンプー&コンディショナーも同様ですが、トップヘアスタイリストの方々との多くのディスカッションを重ね、製品を開発してきました。健康的で豊かな髪の毛を叶えるアイテムを多く生み出しており、それが強みと言えます。

今年で15年、ブランドを維持する上で一番大変だったことは?

 そうですね…。ブランドをローンチするまでではないでしょうか。製品開発に約3年の歳月が掛かりました。製品処方、香りはもちろん、パッケージデザインまで細部にこだわり、試作を繰り返しました。またローンチに対して期待値も高く、その期待に応えたいという思いも強かったと思います。ただ高品質でどこにもない物、といった目指す“場所”はあり、情熱を持って開発に臨んでいたことから、苦労だとは思いませんでしたね。

ヘアケア3品

(左から)「ゴールドラスト リッチリペア シャンプー」(250mL 税込6710円※編集部調べ)、「ゴールドラスト リッチリペア ヘアコンディショナー」(200mL 同7040円※編集部調べ)、「ドライ テクスチャライジング スプレー」(205g 同6160円※編集部調べ)

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多くの人がカナレス氏のブランドを待ちわびていたと思います。ブランド誕生と同時に話題を集めたのでは?

 確かに、カナレス氏は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のファッションショーのヘアメイクを担当したり、ハリウッドスターのジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)を担当したり、ヘアスタイリストとして地位を確立していましたが、だからといってブランドの人気が比例した訳ではありませんでした。

なるほど…。“草の根”的な活動もされていたとか?

 カナレス氏はファッション業界を中心に売れっ子のヘアスタイリストだったので、パリから撮影用のスーツを着て飛行機で飛んできては、空港からミニバンに乗ってさまざまなビジネス先に出向きました。ヘアサロンなどさまざまな場所でデモンストレーションを行って、終わったらすぐにパリへ戻りファッションの世界でクリエーションを行う…。本当に多忙なスケジュールでした。

カナレス氏は恋に落ちてしまうほど魅力的な人

残念なことに、カナレス氏は2018年に他界されています。どんな人物だったのでしょうか?

 実はカナレス氏はファッション業界でトップレベルで活躍していたことから、ヘアサロンの中には彼を知らない人もいたんです。だから最初は、興味を持っていなかった人もいたと思いますが、彼が何時間も掛けてデモを行なって、スタイリングを披露すると、もうみんな彼の虜になるんです。休憩時間に彼が部屋を出ると、みんながついて行く。ハリウッドスターのようで、本当に恋に落ちてしまうほど、魅力的な人でした。

 製品力に加え、そういった彼の活動や、彼の“カリスマ性”が、ヘア業界のトップスタイリストの方々からも支持を得られ、そして今、世界42の国と地域で展開するほど、ブランドとして地位が確立されたと思います。

ノート
ファイル

17年前(ブランドローンチ前)オリベ氏と打ち合わせをした時のノート

書道家の山口碧生さんやフランス人デザイナーのルイ・バルテルミー(Louis Barthélemy)さんなどさまざまなアーティストとコラボレーションしています。その背景や期待することは?

 ヘアスタイリングは、アートに通ずるものがあると考えています。ただ私たちの仕事は、製品を開発、製造し販売するというものでもあります。言葉で表現するのは難しいのですが、何かを創造する、クリエートすることと、新しい製品を生み出すことは、時折、全く別のものになってしまうんですよね。だからこそ、私は全スタッフに「私たちはアーティストなんだ」という気持ちを持ち続けて欲しいんです。アートは新しい感性を作り上げてくれるので、私たちのチームでは非常に重要な役割を担っています。

そういった気持ちを持ち続けるスタッフを育成する、チームや会社を率いる際に意識していることはあるのでしょうか?

 採用にはとても時間をかけていますね。以前は45〜50人の小さな組織だったので、新しい人を採用する際はチーム全体で採用活動に参加するチームハイアリングを実施していました。候補者1人つき、5回、6回と面接を重ね、さまざまなチームの人に会わせます。そういう過程で会社と本当に相性が良いのかを見極めてから採用していました。現チーフマーケティングオフィサーに至っては、12回も面接したんですよ(笑)。

 入社後は、優秀な人財が働き続けてくれるよう、成長できる機会、良い職場環境に加え、コミュニケーションを大切にしています。トップダウンではなくフラットなチーム体制を目指しています。

花王傘下に入ったのは大成功

ー2018年、日本企業の花王の傘下に入ります。1番の理由を教えてください。

 実は傘下に入る約4年前から、花王グループとは技術を学び合うエデュケーションを共同で開催していました。オリベにはカラー製品がなく、一方で花王のカラー製品の「ゴールドウェル(GOLDWELL)」が北米で高い人気を誇るブランドだったことから、そういう関係性がありました。そんな中で、ブランド誕生10周年を迎えたときに、これまで長くブランドを信頼してくれているサロンにきちんとしたリターンをしなければならないと。サロンの皆さんが快諾してくれるパートナーを選びたかった、それが花王だったいうことです。花王にとってはゴールドウェルでカラー製品は認知も高かったが、プレステージブランドを持っておらず、ポートフォリオを増やせるチャンスであると思ったのでないでしょうか。本当に、大成功だったと思います。

ーどういった意味で大成功でしょうか?

 花王とのパートナーシップは6年目ですが、決して何かを命令されることなく、これまで通りの経営を継続しています。私たちの“ファミリー企業”らしさは残しつつも、グローバルに拠点を持つ花王の流通網や、R&Dといったサイエンステクノロジーを活用することで、より大きく成長できる機会を得られたと思っています。

 傘下に入った2018年当時の花王の澤田道隆社長、そして現在の長谷部佳宏社長ともに、とてもよくしてくれています。経営層の皆さんとのファミリーのような関係性が築けているのも、花王グループの特徴ではないでしょうか。

男性2人の写真

花王 長谷部佳宏社長との写真

最後に今後の目標を教えてください。

 現在、グローバルでは42ヶ国の厳選したトップサロンやラグジュアリーな高級百貨店、ECで展開し、世界の93人のトップアーティストとタッグを組んでいます。その中でアジアは、台湾、香港、シンガポール、韓国、中国(越境EC)へと広がっています。売上はコロナ禍でヘアサロンがクローズして大変な時期もありましたが、ヘアケア市場は売上を伸ばしていましたし、われわれオリベも市場と同様に好調に推移し、2桁成長を続けています。

 日本市場はコロナ禍の2021年から展開し、現在37のヘアサロンと提携しています。今回、私が来日したタイミングでヘアショーを開催するなど、業界に大きくアピールし再びスタートを切りました。今後はグローバル同様に美容感度の高いサロンを厳選し、着実に広げていきたい。これまで同様に今後も、全てのお客さまの髪質にあった製品開発を続け、妥協をゆるさない高品質のプロダクトを発信していきます。

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