デザイナー川上淳也が手掛ける「セブン バイ セブン(SEVEN BY SEVEN)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 S/S」でブランド初のランウェイショーを開催し、2024年春夏コレクションを発表した。
セブン バイ セブンは、ヴィンテージ品のバイイングなどを行いながら20代の大半をアメリカ・サンフランシスコで過ごした川上が、帰国後2013年にメンズセレクトショップ「セブンバイセブン(7×7)」とあわせてスタート。ブランド名は、サンフランシスコの面積が「7マイル×7マイル」の49平方マイル(約127平方キロメートル)であることに由来している。2015年秋冬シーズンにブランドを本格始動し、古着を再構築した自社生産のアイテムを販売してきた。2018年には事業がライラ(LAILA)から業務移管となり、TSIホールディングスのグループ会社 アングローバルの傘下となった。
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初のショーの舞台は、国立競技場の仙寿院交差点側大型駐車場。「近くでアイテムを見てほしい」という川上の考えから、観客との距離を近づけたランウェイの上を新作をまとったモデルが歩いた。
2024年春夏コレクションテーマは、「サンフランシスコ」。ブランドスタートから10年目で初のショー開催となったが、初心に返ってモノ作りに打ち込みたいという想いを込めた。
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
コレクションでは、メッシュ素材のトップスや丈の短いレザーショーツ、透け感のあるオーバーサイズシャツなど、軽やかで涼しげな雰囲気のアイテムを展開。そのほか、解体した多数の古着をつなぎ合わせたパッチワークジャケットや「リーバイス(Levi's®)」の革パッチを集めて作ったトートバッグ、一点物の古着のグラフィック部分をTシャツに重ねて刺繍したトップス、アメリカで梱包用に使われる丈夫な紙を使用し折り紙のように表現したなどブルゾンといったリメイクアイテムが登場した。
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
フィナーレでは、アメリカのシンガーソングライター スコット・マッケンジー(Scott McKenzie)の楽曲「花のサンフランシスコ」とともに、モデルたちが中目黒のフラワーショップ「chibi」の花束を持って一斉に登場。万雷の拍手の中でショーの幕が降りた。
初のショーを終えて、デザイナーの川上は「ブランドを始めた時は、まさかランウェイショーを開催することになるとは思っていなかった」とコメント。「これまでずっと展示会形式で新作を発表してきたが、人が着用した形でお見せしたい気持ちがあった。今後も反応を見ながら、多くの人に注目してもらえる発表形式を考えていきたい」と次回のショー開催にも含みを持たせた。
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