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【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も-WORM TOKYO 大草良平-

 毎週のように注目アイテムが発売された2018年、日本を代表するスニーカーショップのキーマンが選ぶ今年のベストスニーカーは?そしてダッドスニーカーの次にくるトレンドは何か。第5弾は、最新のコラボレーションスニーカーから80年代のオリジナルモデルまで、幅広いスニーカーの販売・買取を行う「ワーム トウキョウ(WORM TOKYO)」のジェネラルマネージャー大草良平。

■WORM TOKYO
東京に留まらず、世界にスニーカーを発信し続けるSHOP。コンセプトは"Tokyo Sneaker Archives"と銘打ち、最新のコラボスニーカーやテクノロジーモデルから、80sのオリジナルモデルや、90sのデッドストックモデルまで、幅広く取り揃えている。WORMという一つの空間で、スニーカー史を自由自在に巡ることができ、まさにスニーカーの博物館的存在となっている。またスニーカーショップという枠組みを超え、多様な人々が集まる場所、皆がリラックスできる空間作りを志向している点も、大きな魅力の一つ。

■大草良平
WORM TOKYO代表。酒とフットボールをこよなく愛する。スニーカー屋として10年以上のキャリアを持ち、WORM TOKYO全体のディレクションを担う。確かな実績により、海外の顧客からも厚い信頼を集める。

今年のベストスニーカー

FASHIONSNAP.COM(以下、F):今年は何足スニーカーを購入しましたか?

大草良平(以下、大草):月に3足ずつぐらい買っていたので30〜40足ぐらいだと思います。

F:その中のベストがこちら。

ナイキ × アンダーカバー「リアクト エレメント 87」

大草:ナイキと「アンダーカバー(UNDERCOVER)」がコラボレーションした「リアクト エレメント 87」です。今年は出過ぎというぐらいスニーカーがリリースされたので、感覚が麻痺してしまったのかスニーカーの発売日を楽しみに待つということがなくなってきていて(笑)。そんな中、これは「早く発売されないかな」と発売日を1番待ち望んだスニーカーです。

F:どこに魅力を感じましたか?

大草:シンプルに見た目ですね。ズームフライの影響を受けているんだと思うんですが、スポーティーさもあまりなくファッションアイテムとしても取り入れやすいですし、透明の素材もどうなっているんだろうとシンプルに興味を惹きますし。元々インラインの「リアクト エレメント 87」も格好良いなと思っていて、初めて実物を見たときはかなりテンションが上がりましたね。個人的にはアンダーカバーコラボのほうが奇抜な色使いというか、デザイン性が高いと思っているのでベストスニーカーに選びました。

F:たしかにインラインのものより目立つ気がしますね。

大草:あまりに好きすぎて、息子にも買ってあげたんですよ。ただプレゼントした翌日は履いてくれていたんですけど、それから一向に履いてくれなくて・・・。小学生には派手すぎたみたいで、今は嫁が履いています(笑)。そういう思い出も含めて今年のベストですね。

F:大草さん自身は結構履きましたか?

大草:履きましたね。インラインの方も結構履きましたし、リアクトエレメントは僕の2018年を象徴するスニーカーかもしれません。基本的に僕は「コンバース(CONVERSE)」と「ヴァンズ(VANS)」ばかり履いているんですが、今年は結構ナイキを履くことが多かったです。

 

2018年最も履いたスニーカー

F:続いて2018年最も履いたスニーカーを教えてください。

大草:ナイキと「アクロニウム(ACRONYM®)」のエア ヴェイパーマックス モック 2(AIR VAPORMAX MOC 2)です。

ナイキ × アクロニウム「エア ヴェイパーマックス モック 2」

F:今日も履いていますね。

大草:2足購入したので、履きつぶしてしまっても安心という思いがあって(笑)。今年は本当に良く履きました。

F:どこを気に入ったんですか?

大草:靴紐がなくスリッポン感覚で履けるので本当に楽なんですよね。元々スリッポンが好きなんですが、ここまでデザイン性が高いものは中々ないですね。

F:ヴェイパーマックスのソールはどうですか?

大草:膝や腰が痛くなると聞いたことがありますが、全然問題ないですね。個人的に白や透明なソールが昔から好きなんで、とてもいい感じです。

F:アッパーがフライニットで「リアクト エレメント 87」と同じく靴下によって見え方が変わるデザインですね。

大草:そう言われてみれば似てますね(笑)。今年はそういう気分だったのかもしれません。フライニットもヴェイパーマックスも好きで、この2つをミックスしているので僕にとっては夢の1足。アクロニウムに、エロルソン・ヒュー(Errolson Hugh)に感謝です。「リアクト エレメント 87」の透明なアッパーもそうですが、これから最新技術を搭載したスニーカーがもっと出てくると考えると本当に楽しみです。

F:ちなみにどういうスニーカーが出てほしいですか?

大草:最新技術じゃないかもしれないですが、フライニットを使ったコンバースのチャックテイラー(Chuck Taylor)が出たらいいですよね。商品化は難しそうですが、気長に待ちます(笑)。

F:フライニットは冬場だとやはり寒いですか?

大草:寒いです。冬は、厚い靴下で頑張るか諦めるかのどちらかですね(笑)。夏はサンダル気分で履けるので最高なんですが。

F:スニーカーのケアはどのようにしていますか?

大草:特別な周期とかはなく、「汚れたな」と思ったら「ジェイソン マーク(JASON MARKK)」のペーパーで拭くぐらいですね。

 

今年の売り場の傾向

F:今年店舗ではどういうスニーカーが人気でしたか?

大草:やはりナイキですね。特に「エア ジョーダン 1」が人気で、今年1番買い取りしたモデルかもしれません。回転率も高いんですよね。その中でもやはりOGカラーが圧倒的に人気でした。

F:8月の移転リニューアルで何か変化はありましたか?

大草:元々海外の方がよく来てくださっていたので、明治神宮前に出せばもっと増えると想定していたんです。でも全然変わりませんでした(笑)。ただ、日本の方の来店がとても増えて。インスタグラムのフォロワーは米国を中心に海外の方が多いんですが、実際店舗に足を運んで購入してくださるのは日本の方なので、良い傾向だなと思っています。

F:日本と海外で求めているスニーカーに違いはありますか?

大草:海外の方はデッドストックなど珍しいスニーカーを求める傾向がありますね。一方日本の方は若年層が多いということもあり中古コーナーが人気です。ワーム トウキョウが他の二次流通ショップと違うところは、最新モデルだけではなく、過去のモデルも豊富に取り扱っているところだと思います。10年以上前のモデルも並んでいて、レコードを掘る感覚というか「こんなスニーカー昔出ていたんだ」とここで初めて知って買ってくださる方も多いです。

F:今年買い取って1番テンションが上がったスニーカーは?

大草:1番衝撃だったのは100万円でも買う人がいると言われている「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」の明治通り店のオープン時に配布した世界10足限定の「アンディフィーテッド ×ナイキ コービー 1 プロトロ フライト “ジャケット”(UNDEFEATED X NIKE Kobe 1 Proto “Flight Jacket”)」です。それ以外だと「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL*)」のハイカットのエア フォース 1や「ナイキ エア イージー 2 レッド オクトーバー(NIKE AIR YEEZY 2 Red october)」ですかね。

UNDEFEATED X Kobe Proto

 

今後のスニーカー市場はどうなるか?

F:今後のスニーカー市場はどうなると思いますか?

大草:僕はセカンドマーケットで約14年働いていますが、経験則から言うとまだ伸び続けると思います。

F:どういうスニーカーが流行りそうだと思いますか?

大草:復刻シリーズじゃないですかね。最近だとエア ジョーダン 11のコンコルド(CONCORD)が復刻されましたけど、来年はエア ジョーダン 4のクールグレー(Cool Grey)が復刻すると噂されていたり、かなり楽しみです。

エア ジョーダン 11 コンコルド(CONCORD)

F:2019年のショップの目標は?

大草:ワーム トウキョウは他のお店に比べてお客様の滞在時間が長いと思うんですよ。昔の珍しいスニーカーを話題にして、お客様とよく喋るからなんだと思うんですが。ただ、移転して急激にお客様が増え、ちゃんとお話できていないという課題もあって。そのためスタッフを増やしてしっかりと対応ができる環境をまず作りたいです。スタッフが教えてくれるスニーカーの博物館のようなショップになれたらいいですね。

■【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も
1-mita sneakers 国井栄之
2-MFC STORE 近藤浩人
3-Styles 齋藤正希
4-BILLY'S ENT 佐藤敬太
5-WORM TOKYO 大草良平
6-UNDEFEATED 松下一英
7-KICKS LAB. 柿沼裕太
8-atmos 小島奉文

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