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Image by: FASHIONSNAP
使えばなくなるのが、ビューティアイテムの宿命。もし気に入ったなら、なくなる前にリピート買いしておかなければならない。コスメ、フード、ツール、香りモノ… その人の美しさをブーストしている愛用品を聞く「美の STOCK LIST」。第2回は、ファッションアイコンとしても注目を集めるヘアメイクアーティスト、白石理絵のストックリストをチェック。
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日本の店頭では買えない化粧下地
⎯⎯モード誌などでは洗練のトレンドメイクを提案する一方、ご自身はパンチの効いたメイクも楽しんでいる白石さん。仕事とプライベート、それぞれ重視するポイントは違うと思いますが、シチュエーション問わず、常に愛用しているモノってありますか?
これですね。「アワーグラス(HOURGLASS)」というヴィーガンコスメブランドの化粧下地です。商品名が 「ヴェール(Veil)」なんですが、塗ると毛穴が見えなくなって、肌のガタつきもなくなり、本当にヴェールで包み込んだような肌に仕上がります。肌がなめらかになると、光が均等に当たるようになるので、仕事でも重宝しています。これをメイク前に使うか使わないかで、顔の印象が全然変わってくるんです。自分用と仕事用で、常に2本は持っています。
⎯⎯どこのブランドですか?
アメリカです。今ストックしているのは、オーストラリアに行った時に見つけて買ったものです。日本の店頭には売っていないので、普段は通販サイト経由で購入しています。アワーグラスはパウダーもいいですよ。個人的に下地を評価しているブランドです。
2つのバクチオール配合製品
⎯⎯メイク前のスキンケアで、こだわっているのはどんなところ?
今、特に好きなアイテムを2つ持ってきました。共通ポイントがあって、どちらもバクチオールが入っています。
⎯⎯バクチオールとは?
天然のレチノールとも言われている成分です。レチノールよりも刺激が少なく、その分効果実感はゆっくりかもしれませんが、実際に使ってみたらすごく調子が良いので、使い続けています。
⎯⎯近年、レチノールは成分トレンドでもありますよね。
レチノールももちろん良い成分だと思うのですが、私には合わないようで…。肌が弱いこともあり、赤くなってかぶれてしまいました。人によっては即効性があり効果実感を得られるようですが、一方で私の方に肌が弱いと皮むけしちゃったりと、使い方がちょっと難しいところがありますね。
⎯⎯こちらの、トリロジー「B+ブースター トリートメント」。この「B」は、バクチオールの「B」なんですね。どんなタイミングで使っていますか?
仕事でロケが続くと、どんなに紫外線対策をしてもやっぱり焼けちゃうんです。バクチオールが良いのは、紫外線に対して敏感になるレチノールと違って、日中でも使いやすいところです。トリロジーの美容液はいろいろ愛用していますが、このトリートメントが一番リピートしています。肌が疲れたなと思う時など、2週間集中でビタミンCと合わせて使っています。
⎯⎯2層になっているこちらのボトルは?
「アキュア(ACURE)」というブランドのバクチオール配合セラム「ラディカリー リビジュネーティング デュアルフェーズ バクチオールセラム」です。朝晩のブースターとして、スキンケアの最初に使っています。たまたま iHerb で見つけて良さそうだなと思って購入しました。実際、使ってみたら良いので、リピート中です。これを使うようになってから、肌のくすみが取れてきた気がします。
⎯⎯バクチオール配合コスメ、使ってみたくなりました。
おすすめです。特に、レチノールが気になるけど強力すぎるかもと躊躇している人がいたら、ぜひ。
口の色を消しちゃうぐらいのマットな赤
⎯⎯「プラダ(PRADA)」のリップ、今年の注目アイテムですね。白石さんの愛用色は?
まず、個人的な好みとして、自分の口の色を消しちゃうくらいのマットの赤が普遍的に好きなんです。プラダはこのマットのテクスチャーが超ストライク。色もしっかり乗るし、唇が締まって見えるので大好きです。愛用しているのは、B03のマホガニーです。プラダはファッションが元々好きで、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)がビューティも監修していると聞けば、もうこれは買わないわけにはいかないです。カードリッジ式でサステナブルですし、プロダクトとしてもすごく美しいと思います。
⎯⎯ちなみに今日、白石さんがつけているリップは違うブランド、カラーですよね?!
はい(笑)。服との合わせを考えて、今日はオレンジリップにしました。もう何年も前なんですけど、「ロレアル パリ(LOREAL PARIS)」と「バルマン(BALMAIN)」がコラボした時の限定コレクションです。当時、あまりに好きすぎて全色購入しました。この絶妙なオレンジは3本買いだめしています。
勢いに乗るタンバリンズもチェック
⎯⎯このかわいいパッケージは、韓国コスメのタンバリンズですね。今、勢いに乗っているブランドではないでしょうか?
そうですよね。ビューティ業界で今年1番の話題ではないですか? これはハンドクリームなんですが、知人がプレゼントしてくれました。程よいパフューム感とツヤ感が気に入っています。仕事柄、あまり香水はつけないようにしているんですけど、これならほのかに香る程度なのでいいなと思って。保湿力も結構ありますよ。
⎯⎯タンバリンズは以前から知っていましたか? 日本にも今年上陸、大阪と東京にショップを構えました。東京の青山店は兄弟ブランドの「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」との併設店ですが、お互いに独特な雰囲気を醸し出しながらも、自然とマッチしていてワクワクします。
数年前、韓国に行った時に知ったのですが、韓国のショップには等身大の馬や、老夫婦のオブジェなど、一見コスメとは思えない内装にも注目が集まっています。ユニークでおもしろくて遊び心のある内装にいつも驚かされていました。日本にもできて嬉しいです。
肌に負担を感じさせないオイル
⎯⎯最後の1品は、「シン ピュルテ(SINNPURETÉ)」のオイルです。どのように使っていますか?
肌が弱い話に戻っちゃいますが、私はヘアスタイリング剤をつけるとかゆくなってしまうことがあって。このオイルはヘアにもボディにも使えるマルチな処方で、自然由来成分からできているため、肌への負担を感じないところが好きです。デザインもいいですよね。使い方は、朝晩のお風呂の後、タオルドライした髪にバーっとつけています。特に朝は、かなりの量をつけるんですけど、重くならないし、手に残ったオイルはボディにも伸ばしています。
⎯⎯ヘアケアとスタイリングとしても活用している?
そうですね。すごいウェーブヘアなので、下ろしていると迫力が出過ぎてしまうし、仕事中は邪魔で…。ヘアはミニマルにまとめています。オイルをつけたら、そのまま結んじゃう感じで。
(企画・文:合六美和、編集:福崎明子)
Miwa Goroku
コレクション取材記者を経て、フリーランスのエディター&ライターに。雑誌や広告、ウェブメディアなどさまざまな媒体で、執筆やディレクション、コーディネーションを手がける。ファッション、ビューティーを軸に、クリエイティブに関わる人やカルチャーをフォロー。
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