資金0円からブランド立ち上げ、ファッション業界の未来につなげるブランドプロデュース企画を学生が体験 vol.3〜販売編〜
ポップアップの店頭に立ったバンタンデザイン研究所の学生たち
Image by: FASHIONSNAP
ポップアップの店頭に立ったバンタンデザイン研究所の学生たち
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資金0円からブランド立ち上げ、ファッション業界の未来につなげるブランドプロデュース企画を学生が体験 vol.3〜販売編〜
ポップアップの店頭に立ったバンタンデザイン研究所の学生たち
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生地発注からオンラインストアでの販売、商品出荷まで服作りの過程を応援するクラウドサービス「ICHIGO.CLOUD」。「大量生産による在庫リスクをなくし、日本のファッション業界を応援する」ことをコンセプトに掲げ、Strawberry jamsが運営しています。この度FASHIONSNAPでは、バンタンデザイン研究所の学生たちが「ICHIGO.CLOUD」を活用した企画から販売まで資金0円で始められるブランドプロデュース企画「ICHIGO.PROJECT」に取り組む様子に密着。「働く人のデイリーウェア」を製作するためにリサーチから商品開発、販売するまでの舞台裏に迫ります。第3弾は販売編。第1弾で東京都大田区にある花の卸売市場「大田市場」でリサーチを行い、第2弾で取材した内容をもとに服作りに挑戦しましたが、最終回となる今回は学生たち自らが店頭に立ち、企画した服をポップアップショップで販売しました。
Video by Strawberry jams
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これまでの「働く人のデイリーウェア」プロジェクトの歩み
第1弾のリサーチ編では、大田市場の「せり」担当者2人、物流担当者、仲卸業者 大森花卉の渡邉社長といった「花」に関わることを仕事にする計4人にインタビュー。「仕事道具が多いので、収納に長けた服が欲しい」「朝は家から仕事着で出勤するので、職場以外で着ていても違和感のない服が良い」など現場の声を聞きました。
続く企画編では、現場の意見をもとに学生たちが服をデザインし、サンプルを発注。卸売市場の仕事道具であるハサミやペン、メモ帳などを収納できるブルゾンのほか、ストライプ柄のシャツやベストなど計16型を提案しました。実際にサンプルに袖を通しながら、より実用的でファッショナブルな「働く人のデイリーウェア」を作るために試行錯誤を重ねました。
大田市場の花で彩られたスペースで、学生たちがポップアップショップをオープン
今回は、「ICHIGO.CLOUD」が用意したスペースを利用して、学生たちが2月24〜26日の期間でポップアップを開催。これまでブラッシュアップを重ねてきた服を一般向けに販売しました。「ICHIGO.CLOUD」は、サービスを利用した人に向けて、展示会やポップアップで使用できる貸し出しスペースを提供しています。貸し出しスペースは東京・原宿と大阪・心斎橋に1つずつ用意があり、目的用途に応じて好きなロケーションを選択し、ブランドの世界観を表現することができます。
「ICHIGO.CLOUD」が用意したイベントスペースを用いて開催したポップアップ内部
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大田市場で働く人に向けた服を展開するということで、ポップアップでは市場で実際に使用している台車を用いて商品を展示。そのほか、大田市場で実際に取り扱っている花を取り寄せて、店内を装飾しました。
QRコードを取り付け、ポップアップで販売した商品
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商品にはそれぞれQRコードのタグが取り付けられており、スマートフォンで読み取ることが可能に。商品を購入したい人は、その場で「ICHIGO.CLOUD」が用意したオンラインストアの商品ページにアクセスし、商品を注文することができる仕組みです。
達成感に満ちた表情の学生たち、プロジェクトを振り返って
ポップアップショップには、一般のお客さんのほか、バンタンデザイン研究所の講師や学生の友人など多くの人が来店。店内は賑わいを見せました。
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リサーチから企画、販売までのプロジェクトをやり遂げ、学生たちは達成感に満ちた表情を浮かべました。大田市場のワークウェアをイメージしてセットアップを製作したファッションデザイン総合科3年の赤塚さんは、「大田市場で働く人に向けた服ということで、これまで自分が取り組んだことのないテーマだったので、目的に合わせてリサーチを重ねたのが大変でもあり、やりがいを感じた部分でもあった」とコメント。プロジェクトに協力した「ICHIGO.CLOUD」については「サンプルが出来上がるまでの期間がとても短く、かつクオリティも高かったので驚いた。今回このように良い商品を作ることができたのは、『ICHIGO.CLOUD』さんが服作りの業務を代行してくれ、デザインだけに集中できたことが大きかったと思う」と感謝を口にしました。
自身がデザインしたセットアップを着用する、ファッションデザイン総合科3年 赤塚さん
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エプロンを製作したファッションプロデュース科1年の森山さんは「これまで機能性を重視した服作りをしたことがなかったので、難しいと感じることが多かった。今回のプロジェクトは、今後の自分にとって貴重な経験になったと思う」と語りました。「ICHIGO.CLOUD」については「生地の発注やサンプル手配、オンラインストアへの掲載など、デザイン以外の業務を請け負ってくれたので、その分の時間を服のデザインに費やすことができて助かった。デザインをする人にとっては魅力的なサービスだと感じた」と実際にサービスを利用しての感想を話してくれました。
自身がデザインしたエプロンを着用する、ファッションプロデュース科1年 森山さん
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ファッションデザイン科2年の斉藤さんは、ギザギザの片襟をアクセントにしたボンバージャケットを製作。「普段学んでいるのは自分の好きな分野での制作だが、今回はマーケットが決まっていたので、表現の仕方が難しかった」と苦労した点を語ってくれました。また、「デザインから販売までの流れを体験したのは初めてだったが、改めて『服作りの楽しさ』を感じることができた。アイテムを手に取った時のお客様の顔を直接見られたのは、自分にとって貴重な経験になった」と今回のプロジェクトを振り返りました。
自身がデザインしたジャケットを紹介する、ファッションデザイン学科2年 斉藤さん
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講師として今回のプロジェクトに携わったバンタンデザイン研究所の米田さんは「学生たちが大田市場で働いている方々に喜んでもらうためにリサーチを重ね、服を完成させていく様子を見て、大きな成長を感じた」とコメント。「ICHIGO.CLOUD」のサービスについても触れ、「このクオリティの服を学生がお金を出して作るのは正直言って無理だと思う。生地の手配からサンプル発注、在庫管理まで請け負ってくれて、更に低リスクで始められるというのは服作りを始める人にとって大きなチャンスになるのでは」と話してくれました。
「ICHIGO.PROJECT」担当者が感じる手応え、既存ブランドでの利用促進も視野に
プロジェクトの集大成とも言えるポップアップショップには、「大田市場」への取材時から学生たちを見守ってきた「ICHIGO.PROJECT」プロジェクトマネージャー 平井拓哉氏も来場。
学生たちが制作した服が販売されている様子
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平井氏は今回のプロジェクトを振り返って「学生たちが自分で服を企画して販売し、最後には『頑張って良かった』と嬉しそうな顔を見せてくれたことが何よりの収穫だった。弊社はファッション業界をもっと面白く、若い世代が活躍できる環境を作っていきたいと考えている。資金や生産背景を持っていないという理由で夢を叶えられない若い才能を『ICHIGO.CLOUD』が応援できると本プロジェクトを通して再認識できた。今後はより多くの若い世代に弊社サービスを利用してもらい、ファッション業界を盛り上げていきたい」と喜びを口にしました。
学生たちが「服作りの業務を『ICHIGO.CLOUD』が代行してくれたのでデザインに集中できて助かった」と話していることについては「学生に限らず、服のデザインに携わる人たちが、在庫の入出荷や売上・原価管理、写真撮影、ECの準備など他の業務に忙殺されてしまいデザインに集中しきれていないという声を多く聞いている。弊社サービスが業務の一元化や代行を行うことで、デザイナーの感性を最大限活かせるようにサポートしたい」とコメント。「デザインさえあれば生地手配から縫製、サイトアップまでを『ICHIGO.CLOUD』が代行できるため、新ブランドの立ち上げはもちろん、既存ブランドの企画やイベントなど、様々な取り組みとして活用していただけたら」と語りました。
ICHIGO.CLOUDとは?
デザイン・販促以外のファッションブランドの全フローを一任できるクラウドサービス。サンプル制作、展示会の開催、ECサイト制作、商品の受発注、発送・請求業務、売り上げ分析などをICHIGO.CLOUDのシステムで一元化しており、他に業者を介す必要がないためシンプルかつ低コストで服作りをすることができる。
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